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【予想】毎日王冠出走予定馬全頭分析|ハイレベル戦だが注目すべきは流れのみ

いよいよ今週から東京開催がスタートという事で楽しみがつきません。

ただ、今週は3日間開催という事でハードな3連休になることが予想できるわけですが、しっかり結果を出していけるように頑張ります!

先週はスプリンターズSを◎ジャンダルムから的中させることが出来たのでこの勢いで秋競馬いい形で締めくくりたいなと思っています!

それでは本日の記事は毎日王冠に出走する全頭の分析を行います。

東京の開幕週なので掴み切れないところは多数ありますが、結果に結びつくように各馬の適性をしっかりと分析していきましょう。


ラップ分析予想で使用する専門的?用語

記事の中でよく使う言葉を端的にまとめました。他にも出てくる用語はあるので随時追加していきます。

◆F・・・ラスト5Fとかラスト3Fとか言うがこの(F)は1ハロンの意味。3Fなら3ハロン=600m 5Fなら5ハロン=1000m

◆基礎スピード・・・馬自身が持ち合わす基礎的スピード。これは別に競馬用語ではなく、人間にも言えること。
家を建てる時にも同じ”基礎”が重要となるが、競馬でも同じことが言える。基礎的な部分でのスピードをどれほどもっているかでどのレベルのレースで対応できるかが変わってくる。

◆コーナリング・・・そのまま。コーナー(カーブ)を立ち回る性能を差す。コーナリング良いほど、コーナーでのスピードの減速が小さくなる。
車でも同じ。カーブで減速していくが、スピードが出た状態のほうが当然次の動作が速い。ただ、その分遠心力が働き外に振られるというリスクもある。
これがスムーズであればあるほど相対的な面での差が生まれる。
逆にコーナリングがうまくない馬は減速して次の動作でリカバリーするために加速が問われる。

◆ギアチェンジ・・・そのまま。ギアの上げ下げを差す。MT車をイメージするとわかりやすいはず。馬の場合このギアチェンジで一気に加速できる馬や、逆に加速が乏しくMT車のように徐々に加速していくようなタイプが存在する。
速い馬の場合1.2速からいきなり5.6速まで加速させることが出来る馬も。
ギアチェンジが鋭いほどスローペースからの直線競馬での反応が速く相対的に有利に進められたりする。

◆ロンスパ・・・一般的にはロングスパートの略語。
ただ、それだけではなく例えばラップでラスト3Fから11.3-11.2-11.4というレースがあったとするとロンスパの面でいいものがあったと判断する。
要はラスト3Fからトップスピードに乗って、ラスト1Fまで落とし切らなかった、600m間で速い脚を長く使えたという意味。これは一般的なロングスパートとは意味合いが違ってくる。
細分化していうなら無酸素運動をロンスパで対応したという感じ。
一般的にはラスト5Fから11.8-11.9-11.9-12.0-12.5。こんなラップ推移だとイメージしやすいとは思う。
この場合は後半有酸素運動型レースという言葉を使うことも。
単純に考えるなら「後半質の持続力」と捉えてもらったらいい。

サスケのラップ分析用語


毎日王冠出走馬全頭分析

評価点:S<A<B<C<D<E
※評価点はあくまでサスケ個人の独断と偏見で決めているものなので参考程度に。

キングオブコージ【D】

大阪杯、宝塚記念と大敗に終わったキングオブコージ、東京1800mの距離短縮で見直す余地があるのかを考えていく。

結論から言ってしまえば根本的には難しいだろうなとは思う。

まず東京ということで後半の質でスピードを重視される可能性が高いのでこのあたりはトップスピード面での裏付けがないのは厳しい。

基本的には有酸素運動型競馬で持続力とロンスパ面が武器という感じの馬ではあるので、条件的には狙いにくいなという所はある。

狙うパターンとしてはある程度全体でペースが流れる前提であること。

極端なトップスピード型のレースにはならず、分散する形のレースになるのが望ましいとは思う。

ただ、それでも1800mとなると少し忙しい感じはするので馬場状況によるアドバンテージも欲しい。

なんにしてもスピードを削がれる状況になることで浮上してくる1頭かなと思う。


キングストンボーイ【C】

まだ1勝クラス馬ではあるが、重賞、オープンと好走歴のあるキングストンボーイ。

毎日王冠でも前走で見せたような末脚の鋭さを見せることが出来るかどうかというのはひとつポイントになる。

ただ、どうしてもリスクがあるのがスタートの悪さ。

前走にしてもかなり出遅れてからのリカバリーで脚を使ってしまった感じはする。

それがなければラストはもう少し伸びたのではないかなと思う末脚ではあった。

全体的に淡々と流れる中でもあったのでその面でも負担があったかなと思う内容だった。

青葉賞の時もそうだがある程度後半の質は明確に見せているので毎日王冠に関しても高速馬場で後半の鋭さを活かすことが出来るならという感じはする。

東京という舞台設定自体はフィットしているとは思う。

ただ、今回に関しても出遅れる可能性はあるのでそのあたりのリカバリーを考えるとやはり全体でスローバランス、ペースが落ち着いてくれるというのが好走条件にあがってくるとは思う。


サリオス【B】

香港マイルで3着、前走は安田記念で3着と高いレベルのマイル戦で頭角を現してきているサリオス。

一昨年には毎日王冠を制してることもあり、今年に関しても期待の1頭にはなる。

この毎日王冠を勝った時が魅力的で全体としてピッチは速い流れの中で好位で流れに乗っての競馬、基礎スピードを問われる中でしっかり対応している照明が出来ており、そのうえで後半を削がれることは無くむしろ加速ラップの中で0.5差をつけての快勝とレベルの高い走りを見せてて来ている。

サリオスのこの時のラップ推移を考えるなら全体で流れた中で、後半ラスト2Fで明確に加速を見せており、基礎スピード問われる中でのギア性能の良さというのも感じさせる内容。

このあたりから考えてもマイルで結果が出ているのは納得で基礎スピード面の高さがあるなというのは一つ。

ただ、サリオスの場合はそれだけではなく明確に後半の質が高いレベルにあるなという所。

元々スローペースの後半特化型の中で結果を出していた馬でもあり、前走の安田記念に関してもスローバランスのレースの中でラスト4Fから12.0-11.2-11.0-11.4とトップスピードを求められる中でスッと反応はできている。

比較的距離さえもてばというところでどんな展開でもこなしてこれているというのは強みにもなるかなと思う。

ただ、基礎スピード面を問われる流れになるなら1800mでどうかなというのはある。

バランスとしては非常にいい馬だろうなとは思うが、やはり1800mで前半を消耗してしまうとというところはあるので前半特化型のレースを避けることが出来ればという感じのする1頭。


ジャスティンカフェ【B】

湘南Sで強烈な末脚を見せたジャスティンカフェ、エプソムカップでは人気を裏切る形となってしまったがここらの巻き返しがあるのか注目の1頭。

まず、湘南Sが改めてみても相当強かったのは事実。

この時の上りが32.9秒で他とは次元が違うものになるし、一気に差を詰めておりギアチェンジの良さ、ロンスパ面とかなり高いレベルで見せてきたのは事実。

全体としては引き締まったタイトなペースではあったがこれを後方で構えて後半要素、直線のみで違いを作ってきての勝利なのでハイレベルなレースだったのは間違いない。

ただ、エプソムカップは道悪の影響もあったがやはり重賞ではそこまで甘くないなというのが正直なところ。

もう少し前半の悪さというのを改善してこないとどうしてもポジション差による物理的な差が出て着しまうので難しくなる。

重賞レベルになってくれば前半での追走で脚を使うこともあるだろうし、やはりここが簡単ではない。

後半要素に関しては重賞レベルでも通用するものがあるのは恐らく間違いないし、スローバランスで全体を支配してもらえるならと他力本願的なところはあるがそれなら直線だけで勝負になるだろう。

毎日王冠に関しては頭数も少ないのでポジション差による不利もそこまでは生まれないとは思う。

ただ、問題はやはりペース次第。今回はそれなりに飛ばしていきそうなのが揃ってはいるし前半からタイトなペースになる可能性はある。

加えて馬場状況も少し怪しいので現状で狙っていけるだけのものがあるかとなると中々リスクだなとも思う。

後半の良さは頭に置きながら前半のリスクを懸念しての評価としておく。


ダノンザキッド【B】

関谷記念では32.6秒という強烈な末脚を見せてきたダノンザキッド、今回は1F伸びての1800m戦で相手も強化される。前走の悔しさを払拭してくれるかどうか見もの。

結論から言ってしまえば関谷記念の時にも書いたが基本はスローペースが予想できる中で狙いたい後半の質が高いと思っている馬。

安田記念はスローバランスの中で崩れはしたが前半から主張していったことが敗因のひとつではあるし、中山記念はパンサラッサがいた。

ダノンザキッドとパンサラッサの愛称は適性的に真逆なのでどうしても苦しくなる。

逆にマイルCSの時はスローペースの中で後半の鋭さをしっかり見せてきており、毎日王冠よりもハイレベルなメンバー構成の中で3着と健闘。

前走の関谷記念に関してもそうだがやはりスローペースの中で良さの出ている馬だと考えるほうがいいだろう。

今回に関してはもペースが最も重要なポイントになるだろうと考えられる。

仮に同じ1800mでも東スポ杯を勝った時のようなペース配分になるならここも勝負になる可能性は高いとは思う。

それでもそれこそジャスティンカフェやサリオスと言ったところは強力になるが少なくてもマイルCSの内容を考えれば勝負になっておかしくはない。

ただ、逆にサリオスが勝った時の毎日王冠の時のようなペース配分になるとダノンザキッドの良さである後半の鋭さにはつながってこないのではないかなと思う。

距離延長自体は前半部分を軽減できる可能性が高いので向くとは思うが、相手関係が少し苦しくなる可能性が今回はあるのではないかなと思ってはいる。

前半を溜めたうえで後半ロンスパ型のレースがフィットしている馬だとは思うのでその展開に持ち込めるかがカギとなるとみておく。


ノースブリッジ【C】

前走、エプソムカップで道悪の中勝ち切ったノースブリッジ。前走同様の条件での毎日王冠でも当然注目の存在となる。

そのエプソムカップがシンプルに強かったとは思う。

この時が道悪とはいえ道中は淡々とした流れの中で緩みもなく出し切る形のレースでこの流れを好位3番手で進めての勝利。

極端な加速ポイントもなく出し切る形で道悪の中でのロンスパ面をしっかりと見せてきたなと思う内容だった。

2走前にはドスローでコントロールして後半はトップスピードを見せての逃げ切り勝ちという結果もあり比較的バランスのいい馬だなという印象ではある。

ただ、後方からの競馬となったウェルカムステークスでは大敗しており後半要素だけで違いを作ってくるだけのものはない。

さらにいえば、仮に雨の影響を受けず開幕週の東京馬場の状況ならスピードの絶対値で足りるかどうかという不安もある。

やはり前走にしても道悪だったということが好走に繋がっている可能性は高いなと思うし、2走前に関しても前半3Fは36.4秒とかなりゆったり。

極端にスピードの質が求められる中での結果というのはこれまでになく、対応できる可能性はあるが裏付けがない分道悪になったときのほうがチャンスとしてはあるのではないかなと。

シンプルにここまでの相手関係と対峙したときもなく、3歳時からはかなり成長しているなという印象は受けるがそれでもまだこのレベルではない気がする。


ハピーアワー【D】

さすがに近況を見ると足りないなという印象が強い。仮に道悪の極悪馬場になったとしてもここでは力的に足りない可能性のほうが高いだろう。

狙う余地として浮上する余地が無いので消し候補の1頭です。


ポタジェ【B】

昨年の毎日王冠ではシュネルマイスター、ダノンザキッドに続く3着とかなり高いレベルの走りを見せてきたポタジェ。

今年は大阪杯で波乱を演じたりと注目の1頭になる。

まず前走の宝塚記念に関しては仕方なかったところが多いとは思います。

全体でかなりペースが流れてしまった中で出遅れて後方から、しかも大外枠と厳しい条件が揃った中での敗戦なのであまり気にしなくてもよさそう。

逆に大阪杯はハイペース戦の中で前で流れに乗りながら好位で流れに乗っての勝利、このあたりから考えても後続に脚を使わせつつ前半で賞をしていくほうがポタジェには合っている可能性は高いのではないかなと思います。

昨年の毎日王冠に関しても全体としては流れている中で好位で進め結果的にはトップレベルの2頭に後半の質で見劣ったが流れに乗り好位から粘り込んでの3着。

根本的にこの条件では能力の違った2頭は仕方ないとして後続はしっかり封印しているのでやはり前半をある程度高めたうえで後続に脚を溜めさせない流れ、これを前々で運んで持続力で出し抜く。

というのが基本的なポタジェの好走パターンとして考えてもいいでしょう。

あまりスローバランスの中で後半の質で勝負をするという感じしないので今回は流れ的にはフィットしてくるかもなとは思いますが、どうしても東京の直線を乗り切るだけの速いラップを連続させる持続力は感じさせないのである程度前半のレースメイクが重要になるかなと思います。

安定タイプなので大崩れはないだろうなとは思いますが、この条件では強く狙うのもどうかなと思う1頭ではあります。


レイパパレ【B】

ヴィクトリアマイルでは12着と大敗を喫したレイパパレ。だが、中距離路線では強敵を破っている実績もあり毎日王冠でも侮れない存在となる。

金鯱賞で2着の実績があるのが今回はプラス要素に働いてくるのではないかなと思います。

これまでのレースを振り返ると基本的には前半からペースが流れる中で、前半でペースを作り後続にも脚を使わせて消耗させる形が好走パターン。

これは大阪杯を勝ち切ったときもそうだったし、今年の大阪杯に関しても有酸素運動型で脚を溜めるポイントが無かったからこそともいえると思います。

ただ、前走のVマイルを見てもわかる通りで基礎スピードを質的に求められてしまうとさすがに忙しく、ある程度時計の掛かる状況で消耗させられるのがベストという感じはします。

なので金鯱賞で高速馬場、トップスピードを質的に求められる中で対応できたというのはこの馬にとっては大きいものだったなと思います。

ただ、これも2000mレベルの話であり、1800mとなるとまだ少し距離が足りないかなという感じもします。

基本的にはスピードの質で勝負をしたいという馬ではないと思うし、コーナーでの立ち回りがいいのでそこでペースを作りながらという競馬で相対的な良さを生んでいるようにも思える馬。

東京1800mでシンプルなレースでというのがいいとはやはり思いにくいので金鯱賞の内容を評価はしつつもあまり強気には狙わないと思います。


レッドベルオーブ【C】

前走はまさかの逃げで波乱を演じたレッドベルオーブ、再現を狙っての毎日王冠となるのか注目の1頭です。

前走の小倉日経OPは高速状況が残る中でペースを引き上げてという競馬でラストまで止まらずの逃げ切り。

これはシンプルに強かったなと思います。

以前から高速馬場の中では適性を見せていた馬ですが、これを逃げて有酸素運動バランスに持ち込んでという競馬が出来たのは評価。

ただ、小倉での開催でコーナーでの立ち回りがうまくここでギアコントロールをしながらという競馬で良さが出たような気もします。

なので東京で再現性があるかと言われるとちょっと微妙な感じも…。

前走と同じ形に持ち込めたとしてもやはり末の粘りは欠いているのでこうなると東京なら差し込まれる可能性のほうが高いのではないかなと思います。

仮に同じような展開に持ち込めたとしても馬場状況が不安定。

道悪ではこのパフォーマンスは活きてこない可能性が高いし、シンプルに言相手も2段階は強くなるので毎日王冠で強く狙える馬ではないかなと思います。


毎日王冠出走予定馬全頭分析まとめ

以上、毎日王冠に出走を予定している全頭を分析しました。

G1を見据えてという事でメンバーが揃ったなという印象で難解な印象は受けます。

ただ、適性としては結構はっきりしている馬が多いなという感じなのでどのパターンを狙うかという所に注力したいなと思います。

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当日朝10時までには公開しますので楽しみにしておいてください!


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