日本ダービーに出走する想定5番人気以下のラップ予想分析
ダービーの枠順が確定しましたけど、ルメールは今年外枠率が高いですねー。
3歳クラシックは全て8枠を引いているわけですけど、内2戦で1.2着。
このあたりがルメールのうまさという感じがします。
桜花賞はさすがに外枠は厳しい中でマイルなのでリカバリーもしにくいというハンデがあったので仕方ないもの。
しかも馬自体も足りないかなと思うところだったのでこの1戦を除けば有力馬に乗っているにせよ、オークスはそれでも強かったなと思うし、皐月賞イクイノックスのレースメイクもすげーな。って感想。
そして日本ダービーでもイクイノックスで大外枠。これをどう捉えるかが予想のチンポイントになりそうですけど、そこまで気にしなくてもいいかなとは個人的には思いますね。
当然、当日の馬場状況やなんやによって変わっては来るんですけどまだ状況が見えてない時点ではそう思います。
ということで、本日は日本ダービーに出走する想定5番人気以下の伏兵に目を向けてラップ分析していきます。
一通りの出走馬は枠順込みの予想で取り上げましたので最終予想の参考にしてみてください。
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ラップ分析予想で使用する専門的?用語
記事の中でよく使う言葉を端的にまとめました。
他にも出てくる用語はあるので随時追加していきます。
2022年日本ダービー枠順
まずは枠順を見ておく。
初見の感想としては有力どころの差し勢が揃って外目の枠に入ったこと。
これが少し気になるが、14番枠にデシエルトが入っているのでこれが外から切っていけばついていく形で外から切って好位~中団くらいは取ってくるかもなと思うところですね。
並び予想やなんかは展開予想の方で話していきます。
注目は日本ダービーといえば内枠がやはり有利になりやすいということ。
この週から東京はCコースに替わるのでその影響はもろに出ているのかもしれないなと思うし、そもそもスロー推移で動きやすい東京2400mといえどもやはり経済コースでロスのない運びをしたほうがいいのだろう。というのもある。
その点を考えると、やはり騎手の意識は内に夜かなと思うので、外目の枠に入った各馬がどういうレースメイクをしてくるかが結構ポイントになるのではないかなと思いますね。
ただ、こうなるとやはり配当面的に期待したくなるのは内に入った各馬、特に先行タイプ。
特にこのあたりにフォーカスをあてて分析していきましょう。
想定5番人気以下の出走馬ラップ分析
アスクワイルドモア
1枠1番。この枠なので前に行くという可能性もあるし、適性面を考えると基礎スピードは比較的この距離なら高いレベルにあるかなとは思う。
それが前走の京都新聞杯で出ており、ハイペース戦を中団後方よりで立ち回りながらの競馬。
前半3Fが34.0のラップ推移でここまでは問われていないが道中も淡々と運ぶ中で追走は問題なく、後半で顕著に前が止まってのバテ差し戦になったからとはいえ出し切ってきている。
このあたりから後半はそれなりに余力を残している状態だったわけだし基礎スピード表は高いかなと。
ただ、この京都新聞杯をどこまで評価するかは難しい。仮にダービーが基礎スピードを問われる持久力型、それこそ19年のような形になるなら京都新聞杯の再現性を狙ってという考え方もできるかなと思うが、今年のダービーは恐らくスローバランスで後半加速を問われる形。
京都新聞杯はラスト5Fから11.8-11.8-11.8-11.7-12.1の有酸素運動のバテ差し戦なのでこの形にはならないだろうなと思える。
持続力を考えるなら買ってみる余地はあるかなと思うが、トップスピード面での対応に裏付けがないので枠の利を活かしきれるかは微妙なところ。
進んで狙っていきたい要素は個人的にはない。
セイウンハーデス
1枠2番。こちらも枠的にはいいところに入っているわけだと思うし、適性面的にはこの距離ならバランスはとれている中で後半の比重が高い。
なので、ダービーでもおもしろさを感じるところではあるが、今回の相手関係だと絶対的な能力面で差があるなというのが印象。
スタニングローズ(オークス2着)とスローバランスの後半特化の中で僅差の結果を演じているわけだが、高いレベルの話をするとスタニングローズは後半特化型ではないほうが恐らくいい。
その中で見劣っているとなればやはりポテンシャル不足と考えるのが妥当かなとは思う。
ただ、チャンスとしては残している馬かなとは思うし、プリンシパルSの内容が悪くはなく後半型の競馬でラスト5Fから12.4-11.9-11.2-11.7-11.9とラスト3F最速戦。
この最速ポイントではやや遅れたかなと思ったがそこから伸びてロンスパ面での良さを見せた。
ギアチェンジ面での対応が少し物足りない感じはしたが、ある程度のラップ推移を持続力でカバーできているし好位からの抜け出しなのでこのあたりは評価していいだろうなと思う。
距離延長したことで前半要素を楽に入れたことが一番のポイントかなと思うし、さらに延長してなにかマイナスになる要素がスローバランスの仲であるかと言われると特にない。
能力面的には足りないし、トップスピード面での武器が無いので後半の持続力を活かすしかないと思うが前々とっての残り目は注意しておいてもいいかなとは思う。
ただ、毎日杯を見る限りでは明確にピースオブエイトが上。この差を巻き返すだけの要素を見せているかと言われるとそれは無いなと思う。
しいて言うなら距離延長で前半が楽になる分だがこれは後術するがピースオブエイトも同様。
3着当たりの残り目なら期待できる馬かなと思うが、ちょっとしんどい部分が多いかなと。
アスクビクターモア
過去のレース傾向 の記事でも取り上げたようにおもしろさのある馬だとは思う。
まずもってコーナリングの性能が弥生賞を見てもいいし、皐月賞でもこの時点では見劣っていない。
皐月賞はハイペースバランスでの中弛みだったので展開的に苦しい面はあったし、スロー分散の形でコーナーから引き上げていき仕掛けのポイントを速めるという形で出し抜くスタイル。
これはイメージできるし可能性としても低くはないかなと思う。
ただ、やはりどうしても上位勢と比較すると後半のトップスピード質では見劣りすると思うので強気な競馬でどこまで高速状況の東京で粘り込めるか?
新馬戦にせよ、アイビーSにせよやはり見劣っているのはトップスピード質なので、仮にスローバランスの後半特化戦だと仮定するなら強気な攻めでポジションの優位性をもって運ぶべきとなるだろう。
それでも東京戦だと楽ではないのが難しいところではあるが。
ただ、これまで上げた2頭と比べるときに最も馬券的な位置で近いのはこの馬かなと思う。
東京と言えども武器としてコーナーリング性能があるのはプラスだし、ロンスパ面での不安要素はない。
ラスト1Fで明確に落としてしまうという感じはこれまでのレースから見るとないのでラスト3F最速に入れて、ラスト2Fをどう切り抜けるか。
ここがクリアになれば結構強めに狙ってもおもしろいかなと思う。
ピースオブエイト
本当はもう少し早く取り上げたかった馬ではある。それくらい多少期待を込めて狙ってみる価値はあるかなと。
ただ、結論から言うと上記の適性表を見てもわかる通りでやはりここ近走をみるとロンスパ面の不安はあるのでその点で東京がどうかというのが個人的な感想。
毎日杯が強く、逃げてコーナーでコントロールしながら翻弄させる形。
結果的には中弛みを作っているがラスト4F付近までは落とし切らずここで後続を引き付けてラスト3F付近から再加速でラスト2Fで極端なギアチェンジ。
ここの一脚が相当目立っているしラップ推移でみてもラスト4Fから12.3-12.0-11.1-12.5というもの。
この一脚のポイントで2着馬に抵抗されたのでこれをどう評価するかだが、2着馬も決して弱いわけではないしここの4着がプリンシパルSを買ったセイウンハーデスなのでこれをレースメイクの差で完璧に上回っているのは評価してもいいと判断。
基礎スピード面の勝負でコーナーでのコントロールができ且つ、後半で一脚勝負で持ってこれるというのはレースを作るうえで大きなアドバンテージになる。
あとは初戦。これもやはり目立つなと感じるところ。
この時がドスローの流れでラスト4Fから12.0-11.9-11.6-11.2とラスト1Fを加速ラップで占めている。
この形ならラストまでしっかり脚を伸ばしているわけなので後半の質もそれ相応の評価をしたほうがいいだろうなとは思う。
ただ、毎日杯にしろアルメリア賞にしろ、どうしてもこの2戦はラスト1Fの詰めが甘い。
どちらもハイペースから平均くらいで全体で流れているのでその影響でラスト1Fが甘くなったという捉え方も当然できるわけだが、それにしても落としてきたなという印象。
アルメリア賞がラスト3Fから11.6-11.2-12.1、毎日杯がラスト3Fから12.0-11.1-12.5なのでここまで顕著に落としてしまうと長く脚を使う。という点においてはやはり不安が出てくる。
初戦に関してもラスト1F11.2と伸びたが、それまでの推移が遅いしラスト2地点でも11.6なので余裕があった可能性はある。
仮にダービーでラスト4Fあたりからの動き出しで3F最速の形になってしまうとどこまで持たせれるかの不安があるのは事実。
まあ、後半型のレースをまだ高いレベルで経験していないので底がわからないだけに何とも言えないが、毎日杯が現状のハイパフォーマンスなだけにこの内容を軸に考えると後半型が顕著になりそうなダービーで強く推すのはリスクかなと思ってしまう。
プラダリア
特化している要素はやはりロンスパ面になるだろうなとは思う。
青葉賞の内容が強く、この時がハイペース推移。プラダリアは中団前での競馬で前2頭がそれなりに前半引っ張ったうえでだったのでこの馬の位置からすると恐らく平均からややスロー寄りかなとは思うが前半質はそれなりに問われている。
そのうえでラスト5Fあたりから動き出し直線手前では射程圏の位置。
ここから出し切ってラスト4Fから12.4-11.7-11.9-11.9とラスト1Fまで落とし切らずに差し込んでの勝利で長く脚を使いながらラストまで落とし切らなかった点は評価したいなと思う。
ただ、この時のレヴァンジルは強敵だったと思う。
それが崩れたのはやはり前半から消耗する形になってしまったからこそだと思うのでスローバランスの後半型の競馬なら違っただろうなと思うところ。
プラダリアの場合全体で流れた中で持久力は見せてきたがこれが日本ダービーで直結する内容になるかはちょっと怪しいかなと思う。
ダービーにおいてはやはり決定打となる武器が必要だと思っておりそれがプラダリノアの場合は欠けるなというのが印象。
総合的に見て悪くないなと思うし、ある程度位置を確保したうえで速めの仕掛けとなるとするならプラス要素も出てくるかなと思うが、それでも後半3Fでそれ相応のトップスピードを問われると思うのでそこで切れ負ける可能性があるのではないかと。
現状はある程度タフな状況になったときに浮上するタイプなのではないかなと思う。
デシエルト
余談だが、この適性表の作り方を少し変えようかなと思うところもある。
これだとデシエルトに関してもコーナリングやロンスパ面がいいなという印象になるけど、これはこの馬個体で見た時なので横の比較でみると特にロンスパ面に関しては足りない。
一見したときにわかりづらいのはちょっとなー。と、個人的には思うので意見あれば貰えると嬉しいです。
ってことで、デシエルト。
正直ダービーで足りるだけの要素があるか?となると難しいほうが強いとは思う。
一応逃げ候補なので逃げてどこまで粘り込めるかというのはあるが、やはりダービーは後半の比重が高くなると思うのでそうなると若葉Sの内容だけではやはり足りないよなと。
皐月賞が流れた中で中弛みして後続とのポジションの優位性を潰してしまい、そこから後半の質で明確に足りなかった。
これをそのまま評価するなら基本的に後半要素に関しては高いレベルではまだまだという感じなんだろうなと思う。
距離が伸びて優位性がガラッと変わるなら話は別だが、それは現時点の競馬から推察はできないなと思う。
ただ、しいて言うなら若葉Sの時がスローバランスの形でコーナーからの仕掛けで後半の質を引き上げてきたのは評価していいとは思う。
ラスト4Fから11.7-11.5-11.4-12.5のラップ推移でラスト2Fでさらに一脚使えているし、ヴェローナシチーを相手にしなかったのでスローバランスなら期待を持てるところはある。
個人的には手を出さない馬だとは思うが、恐らく中弛みをしっかり作って後続を引き付けつつ早めの仕掛けで出し抜く形を作ってくるとは思うので展開的には注目しておくべき馬、騎手だと思う。
キラーアビリティ
今回の記事のトリを飾る馬なんですけど、扱いが本当に難しい馬。
皐月賞では本命にしたように評価している馬ではあるんですけど、皐月賞の内容が酷いというかなぜここまで負けたのか?というのが掴めない。
まず小倉の未勝利。これが異常なほど後半要素の高さを物語っていると思う。
ドスローからの2F戦でラスト3Fから12.2-11.8-10.8のラップ推移。団子状でコーナーに入って最終コーナーで加速し、直線では10.8というラップを見せての快勝。2着にはパーソナルハイでこれを1秒以上直線だけで突き放しているわけで、ロンスパとは一概に言いにくい末脚だった。
かと思えば、綺麗な全体有酸素運動型の競馬になったホープフルSでも好位で流れに乗って直線では違いを作ってきており淡々とした運びの中でも後半の質を削がれ切られないという良さもある。
総合的に見てこの時点では相手関係もそれなりのところとやれているわけで、高いレベルにあると判断した馬。
皐月賞で軸にして惨敗をくらったがここまでの内容を見せていたなら当時の自分の予想は間違っていなかったなと思う。
ただ、その皐月賞で惨敗。これがなぜだったのか明確にしようと思う。
皐月賞の敗戦理由1不利がありつつのスタート
そもそも出遅れたというのもあるが、スタートしてすぐに前を切られて下げる形になる。
ここで無理して位置を取りに行くのではなく、後方からの競馬を選択してというのが敗因1。
皐月賞の敗戦理由2リズムの悪さ
次に画像だとわかりにくいが、道中のリズムが悪い。行きたがるの抑えながらというのがしばらく続いており、道中で消耗してしまっている可能性。これが敗因2。
前半流れたのに対して、そこから一気に緩んで中弛みの形になったので戸惑ったという可能性はあるかなと思う。
それまでのレースは前半から緩いか、ホープフルのようにハナから淡々と刻むかで割とわかりやすいレースだった。
道中でコントロールが入ったことでリズムを崩してしまったと考えられる。
皐月賞の敗戦理由3位置取りの差
最後に通った位置取りの悪さ。これが採取的に致命的だった可能性はある。
画像で見るとわかりやすいが、皐月賞で好走した3頭は共通して外を回しての競馬でキラーアビリティは最内を回す形での競馬。
明確に外が伸びている中で伸びない内を回したことによる影響、これが敗因3。
上がり最速で突っ込んできたのが大外のドウデュースになるわけだし、見た目にも外のほうが馬場が綺麗だなということがわかるレベル。
結果的に一番馬場が伸びない位置取りを選択した可能性があり、これがそれまでの負荷と重なって致命的になったと見れる。
以上のことからキラーアビリティの皐月賞の敗戦は仕方ないと考えることもできる。
それにしても13着か…。と思ってしまうが、後方からの競馬でポジションの優位性もなく、道中もリズム悪くかみ合わず、ラストで伸びない位置取りを選択させられて。なので、見直す余地はあると判断したい。
そうなると皐月賞以前の内容から考えてもダービーで必要と思われる適性は持ち合わせている馬。
ホープフルSに関しては相手関係が弱かったとみているが、それでも余裕が違ったのでここでは力が明確に上だったと見れる。
ダノンスコーピオンはその後G1をやたら強い競馬で勝ち切っているわけだし、パーソナルハイレベルはスロー型の後半質で圧倒している。
人気を落とすなら買いたい要素はたっぷりあるかなと思う1頭。
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