カニ捕りをするための道具
定型文挨拶
このNoteは、ワシントン州シアトル周辺を行動圏としている人で、なおかつアウトドアが初心者という人を対象とした、非常にローカルな情報共有のために書かれたものです。子供の年齢が同じくらいの家族をアウトドアに勧誘して一緒に楽しもうと企んで書かれた超初心者向け情報なので、その道に詳しい方には役には立たないものかと思います。
アウトドアは最初の一歩を始めるまでのハードルがやたら高い(と私はと思ってます)ので、「興味はあるが始め方がわからない」という人には、そこそこの手助けとなるようにまとめてます。自分の備忘録も兼ねているので、内容もちょくちょく更新します。
なおここに書かれた情報は、私が様々な方から教えていただいたものや、ネットの情報の集合知で、私のオリジナルではありません。先人に感謝。
トラップ (罠)
カニを捕る方法は、主に3種類あります。1つはカニ篭を投げ込む方法、もう1つは「リング」と呼ばれる網で取る方法、最後は釣り竿で釣りあげる方法です。
カニ籠
箱型のトラップです。ちょっと重量がありますし、値段もちょっとしますが、一度入ったカニは逃げることがほぼできないので、長時間放置するのに向いています。ルールで、万が一この篭が海中に放置(ロープが切れた等)でされたときに周囲のカニを全滅させることがないよう、海中で腐食する素材の紐で閉じられた非常口の設置が義務付けられています。そのため、Amazonなどでワシントン州外から購入する際には、使用前にルールの再確認をおすすめします。
リング
円形の枠に網が張られたものです。カニ篭は桟橋から遠くに投げて使いますが、リングは真下に沈めます。リングの良い所は、餌のまわりが解放されたスペースになるため、短時間でカニが寄ってきます。ただ、簡単に逃げることもできるため、長時間沈めるのには向いていません。子供は頻繁に確認したがるので、カニ篭よりもリングのほうが楽しいかもしれません。
釣り竿
頑丈(Extra Heavy以上)な釣り竿に、小さな網、もしくはカニの脚に絡まる輪がついた罠を付け、それを遠くに投げ飛ばします。一度に捕れるカニはせいぜい1~2匹ですが、カニ篭やリングでは届かない遠方に投げ飛ばすことができるため、シーズン後期になればなるほど役に立ちます。欠点は、まず釣り竿が高価(安くとも$90以上)であり、また投げるのにそれなりに力がいることです。
トラップにつけるもの
釣り竿以外の方法、つまりカニ籠かリングを使用する場合には、罠にロープをしっかり結びつける必要があります。ロープの逆の端は桟橋などに結び付けるのですが、目印ならびにストッパーとしてブイ(Buoy)を結び付け、そこに名前を書いておくことが推奨されています。
また、もし船からカニ籠を降ろしてカニ捕りをする場合には、ブイは必須となります。
エサ入れ
意外と大事なのがエサ入れです。エサ入れが悪いとカニがあまり寄って来なかったり、逆にエサがあっという間に無くなったりします。私は一度、チキンをカニ籠にそのまま括り付けて沈めたところ、カニが予想以上にたくさん入った結果、1時間ほどであらかた食べつくされてしまいました。(そしてほとんど全部メス&小型でした)
エサ入れには箱型のもの、筒形のもの、メッシュの袋型のものがありますが、私は袋型のものを愛用しています。
蟹ゲージ (Gauge)
蟹の大きさを測るための道具です。ワイントン州では、ダンジネスクラブは6と1/4インチ以上、レッドロッククラブは5インチ以上ならキープできます。当然、6+1/4インチと5インチの両方を測れるゲージを用意しましょう。
クーラーボックス
カニを入れるためのものです。バケツでもいいですが、クーラーボックスだとカニが逃げずに安心です。
その他のオプション
以下は必須ではないものの、あると便利な道具たちです。
手袋
必須ではないですが、手袋なしでカニを掴むのはなかなかのチャレンジャーです。私は一度、指をがっちり挟まれ、悲惨な目に遭いました(1週間くらい痛かったです)。カニの力は強いので、子供の指なら骨までやられかねません。手袋はあったほうが良いです。
エアレーター
空気がぶくぶくでるヤツです。これがあると、カニを長く生かしておくことができます。カニは死ぬと痛むのが非常に早いため、可能であれば、自宅に持ち帰るまで生かしておきたいです。そのために、電池で動くエアレーターがあると良いです。
カニ用トング
私は使っていませんが、カニ用トングを使う人もいます。これはかなり安全です。
ミニまな板とハンマー
どちらもダイソーで買えます。これが1人1セットあると、自宅でThe Crab Potごっこができます。正直、かなり楽しいです! イチオシです。
まとめ。
カニ捕りは道具を揃えるのがなかなか面倒ですが、一度揃えてしまえばずっと使えるものばかりです。エサ以外の消耗品はないため、釣り具のように買い足しが必要なものもなく、ずっと使えます。
カニ捕りは子供からお年寄りまで楽しめるレジャーなので、是非早めに揃えてしまうことをおすすめです。捕ったカニはその場で楽しむのはもちろんの事、剥いて身を冷凍してしまうのもかなりおすすめです。
うちでは2匹分くらいずつ真空パックに入れて冷凍しておき、カニチャーハンや海鮮丼を作る時に使っています。夏に十分なカニが取れれば、一年中カニが楽しめます。