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COVID-19で若手DJにふりかかる現状と若手DJが今すべきこと

DJをしている、So-on(ソーオン)です。

私のことは正直どうでも良いのですが、軽く自己紹介を。

So-onプロフィール
・2014年に都内のクラブでDJ活動を開始。現在24才。
・DJ MAG JAPAN TOP 10 Ranking U-29で2年連続DJ部門1位を獲得
・2019年バスケ天皇杯・皇后杯をはじめとしたスポーツイベントでDJ
・テレビドラマでDJ演技指導や演技監修 / タレントにDJ指導
・2016年〜iFLYERで音楽ライターとして活動開始
・2019年〜DJ HACKsの編集長に就任

って感じです。DJとして生活しています。

それはさておき、みなさんもご存知の通り、2019年に発生したCOVID-19の影響でエンタメ業界は大きな打撃を受けています。
刻一刻と状況が変わっているので、最新の情報はネットで調べてみてください。

僕はDJをやりながら、昼は音楽ライターとして文章を書く仕事をしているので、この状況に直面している同世代のDJのために何か発信しなくては、と思っていまキーボードを叩いています。

一応ですが、ここでの発言は所属する組織を代表しての発言ではなく、一個人としての発言です。何か間違った表現があれば僕のTwitterにてご連絡ください。


僕たち若手DJに何が起きているのか

・出演スケジュールがなくなっている
これはどの世代にも共通することですが、ここ数日で、出演予定だったイベントが続々と中止・延期になりました。低い単価でたくさんのイベントに出演して、出演料で生計を立てている若手DJとしては死活問題です。

僕の周りにはいつかビッグになることを夢見て、ギリギリで生きているDJがたくさんいます。COVID-19が彼らの生活を脅かしているのです。

僕はイベント出演後、請求書を主催者に送って1~2ヶ月後に出演料が振り込まれるスタイルが多いので、今はまだなんとかなってますが、当日のギャラ清算で生活をやりくりしているDJは出演収入ゼロの生活がしばらく続いているのです。

それに若手DJの多くはイベント出演にあたって支払い条件やキャンセル条項などの契約書は書いていないです。
この業界は多くが口約束の出演依頼です。なので、COVID-19が原因での経済的損失を証明するものがありません。


・ライブDJ配信も難しい
「空いた時間でDJのライブ配信でもすれば良いじゃん」って話なんですが、著作権の問題がつきまとうので簡単ではありません。

なのでシンガーやラッパーがやっているようにライブ配信をして投げ銭を受け取ることは、できないのです。


・「アフターコロナ」の影響をもろで受ける
もちろん、COVID-19が収束する想定でイベントのブッキングをいただくのですが、ここで直面するのが「アフターコロナ」という問題。

COVID-19が収束するまであと何ヶ月かかるか分かりませんが、イベントが開催できる環境になる頃には日本のエンタメが打撃を受けまくっているので元どおりとはいかないと思います。

その状況でまず削られるのは広告やPRの予算。今回の件で損害を被って制作予算が無いので、とにかくファンを抱えていてコスパよく人を集められるタレントが必要とされるかもしれません。

さらに、ここ数年で若手のために貴重なチャンスを作ってくれたクラブやイベント主催者も、しばらくはそんなことをしてくれなくなるかもしれません。
これまでレギュラーで出ていたイベントが、COVID-19のタイミングで打ち切りになるかもしれません。


こんな感じで、いまの若手DJたちは何もできずに"詰んでいる"状態です。
本当にありがたいことに上の世代のエンタメ業界の方々が政界に掛け合ってくれていますが、何もできずにただ収束を待つことしかできないDJが多いでしょう。


若手DJがいま、できること

1.感染拡大防止に努める

こんなご時世ですので、感染拡大防止に努めましょう。不要不急の外出は控える。

外出自粛が出ているなら、仕事でもない限り外出を控えましょう。友達で集まってみたいなのもNGです。


2.規則正しい生活を心がける

COVID-19の影響で現場が無くなり、スケジュールが何も無い日が増えるかと思います。それは「オフ」だけど「ダラダラして良い日」では無いです。

普段はクラブで大量のテキーラを飲んだり朝まで遊び明かしたり不規則な生活で体を酷使していたので、お酒を控えめにしたり朝型生活を心がけましょう。

COVID-19が収束して現場が増えてきたのに体がボロボロで復活即入院、みたいなのは最悪です。

それに、不規則な生活はメンタルヘルス的にもよろしくないです。

この状況ですから、無駄な浪費も避けましょう。こんな状況なので、健康とお財布に優しい生活を心がけることが最優先事項です。


3.DJスキルを磨く

時間ができたから、家でSNSを見たり目的もなくテレビを見ていたら一瞬で1日が終わります。

せっかく時間ができたのですから、DJの練習をしたり、音楽をディグる時間に当てましょう。
僕は今でも、気が狂った時は1日7時間ぐらいDJの練習をしてます。

そういえば昔、iFLYERでこんな記事を書きました。

自宅にDJ機材が無いのなら、PCのDJ用ソフトに入れた曲にキューを付け直して整理したり、プレイリストを細かく組み直したり、しばらく聴いてない曲を聴き直したりしましょう。

上手いDJの映像を見て、研究するのも良いですね。


4.出世スキルを学ぶ

DJとして活動していると「〇〇できたらなぁ」と思うことがたくさんあるでしょう。

・デザインができたらなぁ
・プログラミングができたらなぁ
・英語ができたらなぁ
・DTMができたらなぁ

みたいに。

せっかく時間ができてしまったのですから、着てないジャケットとか履いてないスニーカーをメルカリで売り払って、その売上金で学びたい分野の教則本を買いましょう

ちなみに僕は毎年2月になると閑散期でDJ現場が減って暇になるのですが、その期間にイラレ(デザインソフト)とPremire Pro(動画編集ソフト)やMotion5(CGソフト)を勉強して実用レベルになりました。
数年前からMIXのアートワークやVJ素材は自分で作ってます。

DJとしてどうやって売り込んで行けばいいか分からないなら、マーケティングとかブランディングの本を買って読んでみても良いですね。

僕のボス、BABY-Tさんの記事はDJなら必読です。


「新しいことするの、正直めんどくせえ」って思うかもしれないですが、こういう時にアクションできないようじゃ人生は好転しないと思います。


5.DJとしての世界観を発信する

多くのイベントが中止・延期になり、クラブも閉鎖されている今、みんな暇です。

家でダラダラSNSを見たり「どうぶつの森」でスローライフを満喫している人が多いので、この機会に自分の世界観を様々なアプローチで発信してファンを増やしましょう。

・MIXを公開する
・曲をリリースする
・noteで音楽ブログを書く
・YouTubeを始める
・SPotifyやApple Muscでプレイリストを作る

など、自宅でできることは色々あると思います。

Instagramは拡散力が低いのでファンとの交流ツール、Twitterは拡散力があるので新たなフォロワーを獲得するツールとして使うのが効果的です。

これから5G時代になり、情報へのアクセスがさらに早く、簡単になるので、ネット上に自分のコンテンツがあるのは今後にも役立つと思います。

6. 声を上げる

COVID-19への対策や経済補償について、不満を抱いている人も多いでしょう。不満を内側に抱えていてはストレスになりますし、状況は変わりません。

私自身、国会や地方議会がこういった緊急時に限って対応が後手後手に回っていることに呆れています。

苦しんでいる状況についてはSNSで積極的に発信してください。いま大事なのは、現状への理解者を得ることです。こんな状況だからこそコミュニティが結束するべきです。

くれぐれも、デマに振り回されないように。こういう時はデマ情報が多いので、情報が正しいものか、慎重に見極めましょう。

COVID-19での被害を受けているクラブ、ライブハウス、劇場などの文化施設への助成金交付を求める活動「#SaveOurSpace」が発足し、署名活動を行なっていました。最終的に24万筆が集まりました。


最後に

この状況を静観して嘆くのではなく、「タダじゃ転ばない」というマインドでいるべきだと思います。

そして、この現状を突破するアイデアがある方は、ぜひご相談ください。


最後に、参考になりそうな記事を何個か貼っておきますね。

心持ちについては僕が超絶リスペクトするアフロマンスさんの記事を。


資金的に苦しい方はこちらを。



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