医師のキャリア論 〜あなたはどっち?〜
ワイは2004年に医者になった。卒後スーパーローテ(2年間の研修が必修になった)の最初の代、である。だから今年2022年で医者19年目、43歳ということになる。ワイには内科医で研修医の頃からの知り合いが何人かいるが、年次とともにだんだん付き合いも疎遠になっていく。その中でもそのうちの1人とはいまだによくつるんでいる。
彼は自分とは違い大学で順調にキャリアを形成している優秀な奴なので、製薬会社を絡めてよく講演をしてもらうために年に2回くらい、この田舎に呼んでいる、というわけだ。
先日会った時に、彼から教授選に出ている旨を告げられた。40代の教授は珍しくないので、そろそろ同期からそういう話が出るとは以前から覚悟していた。そのせいもあってか、キャリアを突き詰める彼に嫉妬は全くなくて、純粋に応援したくなった。
当然だ。俺がカネに全フリしている間に彼は大学で順調にキャリアを伸ばしてきたのだ。
北海道で普通の凡人が医局に入局した場合にあるキャリアのパターン
①大学医局でキャリアを積み上げ教授を目指す
②各地域(札幌・函館・旭川・釧路・帯広・北見)にある中核病院の部長→その地域で名前を売って就職するかクリニック開業
③医局とケンカ別れしてフリーランス
彼はもちろん①だ。カネを捨ててキャリアに全フリした。大学院にもいき留学もしている。全くカネにはならない。
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