痛みには病期が関係する!
痛みで救済される理由についての話
前の話で痛みは救済なんですっていう話をしました。
急性症状の時にどういうふうに痛みが推移していくのかっていうのは、皆さん気になるところだと思うんです。
だいたいの人は怪我ぐらいしたことあるから、だいたいのことはわかると思うんですが。
急性の症状と痛みの推移について
そのあたりのことについて言及しておきましょう。
まずは前の話でも言った通り急性の痛みは炎症ですね。
炎症っていうのは、発熱して自発痛があって充血してて腫脹がある状態ですね。
この状態は放っていたら48時間ぐらい続きますよっていうようなことをお話ししたと思います。
この48時間の後どうなっていくのかというと。
緩やかに下降線をたどっていくわけですね。
最初に発熱がなくなる。それから腫瘡もだんだん落ち着いてへっこんでくる。充血も抜けていくってことですね。
そんなわけで、だんだん収まる方向に行くわけです。
これ病期って言うんです。
何をやっても48時間は炎症状態にあるわけです。
この期間は何やっても炎症って起こってるから、まあ48時間というのは痛みは取れないです。
痛み止めを服用するとしたらこの時期が最も適したした時期だろうと思うんですね。
痛みを和らげるための処置の話
寝れないぐらいの痛みはとりあえず排除、心を休息させるということですね。
情緒的に 休憩するって意味ですね。
情緒的な休憩って実は治癒を早めるんですね。
痛くて寝れない状態でストレスが溜まったら、これまた治りが悪くなるっていう面があります。
ここで痛み止めを服用するっていうのは、まあ有効ではあります。
その後緩やかに痛みが消失していって治っていくんですけど。
どうしても痛い場合はこれ痛み止めを飲むことはまあ否定は致しません。
また、早く治るためにはいろんな処置ができるわけなんで。
そういう時に鍼灸って役に立ったりするんです。
炎症の48時間以内にも我々がやれることってあるにあるんですよ。
熱を引かせるような処置はできないことはないです。
できないことはないんだ けど、基本痛いのはなかなか取れません。
48時間の間はね。
だから、それなりのお話を!
炎症が起こっているご本人には、こういう状態でこれはこのぐらいは続きますから、何もしなくても、緩やかに痛みはなくなってきますよ!って。
予告は大事ね。
あそこ行ったけどよくならなかったっていうのの大半は、おそらくこういう説明が足りん のだと思います。
痛みに対する説明不足についての話
これは生理学的事実ですから、事実を踏まえた話をちゃんとしておけば、不信感は生まれないと思うんですよ。
急性の痛みがもうすでに出ちゃってる状態なんですから、状態をある程度理解して頂いて、いつかはなくなるんだっていうしかるべき説明か大切と思います。
例えば、どこ行っても駄目だったけど、あそこに行ったら良くなったって3件目ぐらいで治った話はたまに聞きます。
1日目怪我した日に一軒目に行きますでしょ!治療後も、もちろん痛いじゃないですか。
痛いから、その状態を引きずって、2日目に更に別の所に行ってみる訳です。でも2日目やっぱり痛いのです。
それで、3日目に別の所に行ったら、ああ!楽になりました!っていうのは、3件目のところが上手に直したみたいな。
患者としてはそう感じるってことなんだけど…。
単に治る時期になったから直ってるだけ!っていう感じです。
いわゆる病期の問題だったりするわけなんですよ、実は。
いわゆるインフォームドコンセントって言ったりするんですけど、ちゃんと相手にこの病状を説明するってことは大事ですね。
ここを納得してもらうのが鍵になるんじゃないですかね?
状態を知れば当人も安心しますから。
まずここのところ一番大事かなというふうには思っております。
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00:01 痛みで救済される理由についての話
00:37 急性の症状と痛みの推移について
02:55 痛みを和らげるための処置の話
04:30 痛みに対する説明不足についての話