AIの未来と労働市場への影響:ムスタファ・スレイマンが語る
ムスタファ・スレイマンは、AIが労働者に取って代わるかどうかは長期的には「未解決の問題」だと述べた。
AIは「根本的に労働を代替する」ツールだとディープマインドの共同創業者がCNBCに語った。
2022年にChatGPTがスタートして以来、AI技術に対する懸念が高まっている。
ディープマインド(DeepMind)の共同創業者であるムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman)は、2024年1月17日にダボスで開催された世界経済フォーラムでCNBCのSquawk Boxのインタビューに応じ、AIは「信じられないようなテクノロジー」だが、長期的には「根本的に労働に取って代わる」ツールだと語った。
2022年にグーグルを退社し、現在は、人間とコンピューターの会話を可能にするAIの開発を目指すInflection AI社の共同創業者兼CEOであるスレイマンはこのインタビューで、テクノロジーの未来、それがビジネスにどのような付加価値を与えるかについて語り、AIが労働者に取って代わるという懸念についても触れた。
「長期的に、つまり何十年にもわたって、我々はこれらのツールをどのように統合するかについて、とても真剣に考えなければならない。というのも、市場やそれら自身のデバイスに完全に委ねられてしまうとこれらは基本的に労働に取って代わるツールになるからだ」とスレイマンは言う。
「今後数十年間にわたって、AIは我々を補強し、より賢く、生産的にしてくれるだろうが、長期的に見るとこれは未解決の問題だ」
彼は、AIには2つのメリットがあると説明した。第一に、企業における既存の事業運営プロセスを「大幅に効率化」するため、コストを削減できることだ。
「第二に、これまでのソフトウェアでできなかったような新しいことができるようになる。従来のリレーショナル・データベース(RDB)だとインプットしたものしか取り出せなかったが、これらのツールはそれよりも創造的であり、共感的であり、はるかに人間に近い行動をとる」と彼は述べた。
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