三振か、本塁打か。それでも言ってみたい〝例えツッコミ〟
仕事中、スタッフから苦笑いされることがあります。
僕は会話の中で、割と〝例えツッコミ〟を入れるタイプなんです。元ネタは、ほとんどが漫画(アニメ)。
「もしかしたら、世代的にアウトかもしれない」
「でも、有名な作品ならセーフかもしれない」
「通じなかったら、きっと空気は凍るだろう」
「でも、ジャストな例えだから言ってみたい」
「三振か、それともホームランか」
「ええい、振らなかったらホームランは生まれまい!」
「行けえええええ!」
そうして、見事に空振った場合に生まれるのが、苦笑いというわけ。
先日もありました。
『報道ステーション』で放送した企画を制作していた中でのことです。
バドミントン女子ダブルスの志田千陽&松山奈未ペアをご存知でしょうか? 3月に全英オープンという歴史ある大会で初優勝を飾ったふたりです。
東京五輪の代表争いでは国内4番手、日本の分厚い選手層に阻まれ、なかなか大舞台を経験できませんでしたが、遂に念願のビッグタイトルを獲得しました。
そのシダマツペア、全英オープンの大会中に口論になったそうなんです。
普段のふたりはというと、ひとつ先輩の志田選手が後輩の松山選手をリードしていく関係。無口な松山選手は志田選手の言葉に強く言い返すことなどありませんでした。
しかし……、
「言葉をかけられ過ぎると、やりにくい」
松山選手が初めて思いを伝えたのです。それを聞いた志田選手は関わり方を改めたといいます。結果、互いに自分のプレーだけに集中できたんです。
さて、この話を聞いて僕は言いました。
「ロビンマスクとウォーズマンみたいだな」
ハイ、キン肉マンのネタですね。ふたりは師弟関係。弟子のウォーズマンは師匠のロビンマスクを敬愛し、命令に逆らうことなどありませんでした。
しかし、超人オリンピック ザ・ビッグファイト決勝。
この試合、キン肉マンに感化されたウォーズマンは、ロビンマスクの教えに背き、残虐ファイトを捨て去ったのです。
はじめ、ロビンマスクは激高しますが、クリーンファイトで善戦する弟子の姿を見ると……、
「ウォーズマンは…… まだまだわたしのしらない力を秘めている」
と、自分の否を認めました。
ね? シダマツペアと通じるところがありませんか?
「相手は30代前半、世代的にアウトかもしれない」
「でも、キン肉マンは有名だし、現在も連載中」
「メディアの世界で働いているのだから、知っているだろう」
「それに、せっかく思い浮かんだから、言ってみたい」
「よし、行けえええええ!」
そうして言った結果が……、
すーん(苦笑)
ダメだったかああああああああああ😞
あなたも〝例えツッコミ〟を使うときはご注意を。ちなみに後日、この話を40代にしてみたら、とても共感してくれました笑