今年も開催されるトランスレーベルの名門AVA RecordingsのオフィシャルパーティーAVA NIGHT 2024。その楽しみ方を徹底解説。

2024年9月6日 19:50

2024年9月7日(土)に渋谷の人気クラブMIYASHITA PARK ORで開催されるAVA RecordingsのレーベルパーティーAVA NIGHT。

AVA NIGHT TOKYO 2024の前売りチケットは9月6日までZaikoにて発売中

有名DJからトランスシーンのライジングスター、日本からのAVA推薦枠など、13組のインターナショナルアーティスト、22組の出演者が3フロアに渡って出演するスペシャルパーティが渋谷Miyashita Parkで行われます。

今回プロモーション依頼がTrance Family Japanにきておりましたので、パーティーとレーベルの魅力を伝える為に本記事を制作しました。

AVAレーベルやDJのファンの方は魅力的なレーベルですが、トランスミュージックにあまり詳しくない方や最近好きになった方にとっては「AVAってどんなレーベルでどんなDJ / アーティストがいて、どんな音楽を発信しているのか？」本記事を通じて紹介させて頂きます。

AVA Recordingsとは？

AVA RecorrdingsはUKのトランスレコード会社のグループ名です。Tranceシーンにおけるメインサウンドの一つであるProgressive Tranceというジャンルに特化したレーベルとして、レジェンドAndy Moorが2006年に立ち上げました。

後に主要なレーベルアーティストから共同主催者となったSomnaと共に18年に及ぶ活動実績を誇り、Armada MusicやBlack Hole Recordingsの流通を経て、AVAグループ累計で1000を超えるリリース (2024年8月現在)とAVA White, AVA Deep, AVA Chillといったサウンドごとに複数のサブレーベルを有しています。

Armin Van BuurenやAbove & Beyond, Ferry Corsten、Paul Van Dyk, Markus Schulz、Aly & Filaなど多くのトップDJ達をはじめとする世界中の多くのトランスDJ / ファンから熱烈な支持を受けるAVAグループはこれまでに多くのヒット曲と名アーティストを輩出しており、スタート当時から2024年の現在に至るまで常に強力なブランドイメージを発信し続けています。

そんなAVAが生み出した名曲の数々を制作したDJやアーティスト達と共に一夜のパーティーとして楽しめるのが今回再び東京で開催されるオフィシャルパーティーAVA NIGHTですね。

こちらは2023年にWARP新宿で開催された前回のAVA NIGHTの様子

大盛況だった前回から1年半ぶりの開催となる2024年のAVA NIGHTは3フロアでの開催。主要な音と出演アーティストが異なる構成、そして過去最大数のAVAアーティストが参加するパーティーとなりました。

AVA NIGHT 2024のタイムテーブル

OR MIYASHITA PARKへのアクセスはこちらから

3F hosted by AVA Recordings

まずはAVAのメインサウンドともいえる3Fから紹介していきましょう。

収容人数350人を有するORのメインフロア。3Fではレーベルの共同主催者Somnaを筆頭に現在レーベルの中心的存在として活動するRinaly, Sam Laxton, LTN,の4人の象徴的存在が今回も出演。

世界各地のトランスパーティーやフェスティバルで活躍するこの4人が集うパーティーはAVA NIGHTならではと言えるでしょう。

更に今回初登場となるのがレーベルのA&Rで自身もアーティストとしてArminやAly & FilaらからサポートされるYANG。

AVAのメインサウンドともいえるProgressive Tranceでのプレイを得意とするYANGは昔からのAVAファンが最も望む音を届けてくれる存在の1人ですね。

更にAVAのみならず、Armin Van BuurenのA State Of TranceやMarkus SchulzのColdharbourなどトップレーベルから次々と作品をリリースし、トランスシーンのライジングスターとして注目を集め続けてきたGXDも出演。

Markus Schulzが2010年代に自身のDJスタイルをスタジアムやフェス向けにアップデートした際にUpliftingとProgressive Tranceを融合させた独自のスタイルをを生み出したのですが、GXDはこのサウンドにおけるポスト的な位置を担う注目の2人組ですね。特にArminのラジオショーASOTを聴いている方にはかなり魅力のあるDJなはず。

彼らにWhyldeを加えた合計7組のAVA All Stars達がORの3Fに出演します。

2F hosted by Ascent Recordings

セカンドフロアとなる2FはAVA RecordingsとフレンドシップのあるAscent Recordingsが主催。Ascentは東京に事務所を構え、UpliftingとProgressiveの両サウンドのトランスミュージックを主軸としたレーベル。2021年9月のスタート以来100曲を超えるリリースと国内外の良質なトランスをリリースするプラットホームとして躍進しています。

レーベルの主催者Derek RyanはAscentでの活動と並行してFSOEやPure Trance、Regenarate (Sean Tyasのレーベル)、Nocturnal Knights (RAMのレーベル)、Ｎoys (Mike Koglinのレーベル)など多くのビッグレーベルからリリースを続けており、Ascentの共同運営であるSachとはCodeswitchというBreaksのプロジェクトでも活動。

レーベルスタート時（2021年)にTrance Family Japanのインタビューにも応えてくれました。彼らの出身はアメリカですが、長い間日本での生活を続けていることから動画からもわかるように彼らの日本語はとても流暢ですね。

Ascent Recordingsは新たな才能の発掘を主としながらもCiaran McAuley, Jaytech,Dennis Sheperd, Sarah De Warren, Yelowといったトランスシーンにおける有名なアーティスト達が参加している他、AVA RecordingsからもAndy Moorを筆頭にSam Laxton, Memory Loss, Ghostbeat a.k.a. LTNらがRemixerとして楽曲を提供。AVAファンにとってもかなり魅力のあるサウンドを世に送り出しています。

In Search Of Sunriseにも収録されたDerekの楽曲はAndy MoorがRemix

そんなAscentがホストを務めるフロアはレーベルのメインサウンドである2つのトランスが交錯するラインナップが実現。

まずは2023年のAscent最大のヒット作となった"Spread Your Wings"を手掛けたDominant Spaceが出演。

更にDerek RyanやDominant Spaceと同じく、世界のトランスレーベルから高い人気を誇るN-sKingやU-Gも出演。

近年のAscentでの人気リリースを手掛けた両名の出演は特にUplifing Tranceファンにとっては魅力がありますね。

本フロアのスペシャルゲスト枠的な存在として、AVAのスターDJの1人でAscentからもリリースのあるMemory Lossが出演。

AVA NIGHTでは2つの名義で2つのフロアに出演する彼女だが、2Fではメインサウンドであるトランスセットを披露。

更にMonstercat SilkやAnjuna系レーベルからのリリースで世界から絶大な支持を獲得するShingo NakamuraがAVAへのフレンドシップとして特別出演する。

2024年にはBTとのコラボトラック "Lifeforce"が大きな話題となり、10月には待望のニューアルバムをリリースするShingo Nakamura。

彼の東京でのホーム的存在でもあるORではこれまで幾度となく素晴らしいDJを見せてきてくれましたが、AVA NIGHTではどんなDJを聴かせてくれるのか？楽しみですね。

1F hosted by AVA Deep

2020年にスタートしたAVAのレーベル群の中では最も新しいレーベルAVA Deepがホストを務めるのが1F。レーベルのメインサウンドがMelodic House,やProgressive Houseということもあり、上の2つのフロアに比べてややゆったり目のサウンドを楽しむことが出来ることでしょう。

まずはレーベルの主催でもあり、近年ではOrganic系のサウンドでも好評を得ているLTNの変名Ghostbeat

Shingo Nakamuraとレーベルメイト(Monstercat Silk)でもあり、サウンド的にはハウス寄りの活動を展開するGhostbeat名義でプレイするのは今回が日本初。同じく変名での出演となるLuna (Memory Lossのサイドプロジェクト)と共にこのフロアへどんな音を届けてくれるのか、とても楽しみですね。

もう一人の特別な海外アクトには昨年秋にも日本ツアーで来日していたオーストアリアの人気アーティストTagloが登場。