パリ五輪のテーマ曲的に流れているあの曲の正体とは?!
最近はもうオリンピックに夢中なDJ NECOです。いつも記事を読んで頂きありがとうございます。
パリ五輪での熱戦覚めやらぬ毎日で寝不足な日々が続いている方が多いと思われます(筆者もその一人)が、毎日観戦している中で必ず耳にするご機嫌な曲があるんですよ。
五輪で流れているご機嫌なハウスミュージック
競技が終わり、表彰式でメダルを授与する際に必ず流れるディスコハウスっぽい曲がありますよね?私はあの曲をとても気に入っていて、流れ出すといつもテンションが上がってしまいます。
クラシカルながらかなりフランスらしいエレクトロ要素を含んだ1曲で、最初にかかっていたのは開会式の時でしたね。
これの冒頭で流れている曲がそれですね。
界隈をざわつかせるDaft Punkの影
ちょうどこの曲がかかっていた開会式をリアルタイムでTVで観ていたのですが、日本では"ダフトパンク"というワードがSNSのトレンドに挙がっており、「Daft Punkが出演するのか?!」「これってそれら関連の曲なのか?!」と界隈が少しざわついていました。
というのも五輪ではこれまでにTiestoやUnderworldが開幕式のオープニングセレモニーや選手入場のBGMを務めたことがあり、今回はフランスでしたので「だったらそうだろ!」と。皆が期待するところ、本当にわかりすぎるほどです。実際、開幕式当日のX(旧Twitter)にDaft Punkを検索すると「このタイミングで(Daft Punkが)復活するんじゃないか?」という期待が世界中で相当されていたのはありましたね。
Daft Punkの五輪での復活に関しては関係者への取材で事前に否定されていたようですが、ソロでも音楽活動している彼らなので「楽曲提供はありえるのかもしれないな」など私も思っていたくらいですよ。あるいはDaft Punkは出なくてもMadeon辺りが出てくるんじゃなかろうか?など。
似たような曲ではThe Shapeshiftersの名曲Lola's Themeなど雰囲気が近かったので90年代をモチーフにしたハウストラックなのかな?と気にはなっていたのですが、聴いたことが無いオリジナルトラックだったので結局正体が解らず。
モヤモヤしたまま主に筆者の中では大きな謎を呼んでいた本作だったのですが、毎日何となく検索していたらついに見つけました!発見した時に得たとんでもない快感とスッキリ感といったら!!
あの曲の正体
フランスのプロデューサーVictor Le Masneが手掛けたパリ五輪用の公式テーマ曲で"Parade"というタイトルだそうです。五輪では銅、銀メダルの授与の際に中盤からのディスコハウスパートの部分が。金メダルの授与の際に前奏からなる壮大なオーケストラパートの部分が用いられていますね。
また上記の動画の途中から出てくるローランドのシンセサイザー奏者がVictor Le Masne本人のようですね。
制作者の正体
Victor Le MasneのオフィシャルサイトやSNSによると彼は音楽監督からプロデュース、編曲まで全般に手掛けるフランスのプロデューサーですね。
メジャーなアーティストではJusticeのメンバーGaspard Augéのアルバムへの参加やフランスのシンガーソングライターJuliette Armanet(パリ五輪の開幕式でImagineをカバーしていた歌手の方ですね)のセカンドアルバム"Brûler Le Feu"に数曲を提供していたりとプロデューサーとしてかなり活躍しているようです。
また、ダンスミュージックでは2000年代後半にキャリアをスタートさせたElectro PopのデュオHousse De Racketのメンバーでもあり、代表作"Roman"はKitsuneのコンピレーションにも収録。
2nd Album "Alesia"も同レーベルからリリースしており、2011年夏には新木場ageHaで開催されたKitsuneのオフィシャルパーティーの為に初来日も果たしていたそうです。
また、Victorは2021年に開催された東京五輪からパリ五輪への引継ぎ式にも参加しており、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」をアレンジして交響楽団と演奏していたとプロフィーㇽには書いてありました。
今回のテーマ曲"Parade"はダンスミュージックとして制作された1曲ではないようですが、後半部分のディスコハウス部分はやはりフレンチエレクトロ特有の陽気で爽快、そしてちょっとセンチな感じが痺れますね!!
この曲、Remixなど収録して販売してくれないかな?と結構期待していたりしますが、もしそういったものが見つかったらまたここで紹介したいたと思います。続報があることを私自身も願いつつ、どうぞお楽しみに!!