クラブミュージック名曲のリバイバルやカバーの最新ヒット特集。今週のレコメン2022/3/19
今週のレコメンドは90年代から2000年代にかけて大ヒットを記録し、現在でも多くのパーティーでプレイされ続けている不屈の名作の数々。それらの新しいRemixやカバーを紹介しています。
原曲が当時好きだった人は勿論、曲名は知らなかったけどどこかで聴いたことのあったあの曲であったり、DJであればシークレットウェポンとして潜ませたり・・・その魅力は多種多様。オリジナルと聴き比べてみるのもよいかもしれませんね!
Delerium feat. Sarah McLachlan - Silence
(Avira Extended Mix) [Armada / Nettwerk]
TiestoによるRemixがトランスシーンでは永遠のアンセムとして語り継がれていくであろうDeleriumの"Silence"。これまでにも多くのRemixが制作されてきた名曲ですが、2022年にArmadaが抱えるMelodic Houseの大ヒットメーカーAVIRAによって新たなRemixが制作されました。
これまでにもChicane - SaltwaterやArmin Van Buuren - Communication, York - Reachers Of Civilisation, Motorcycle - As The Rush Comes, Ferry Corsten - Beautifulなど多くのヒット作のMelodic系Remixを手掛けており、原曲の良さを活かしたリブートに定評があるAVIRA。
その手腕は"Silence”でも完璧な仕事をみせてくれています。DeepなProgressiveのDJでも使えそうな渋めの好Remix。
Roger Shah feat. Sian Evans - Hide U (Jerome Isma-Ae Extended 2022 Remix)[Armada Music]
特徴的なボーカルで2000年頃に一世を風靡したKosheenの名曲"Hide U"。
ドイツのトランスDJの巨匠Roger Shahによって2011年に制作されたアルバム"Openminded!?"においてカバーされたものが今回のRemixの元ネタなのですが、その際に参加していたボーカルのSian Evans自身はKosheenのボーカリストでもあるので実質的なリメイクといえる内容でした。
そのRoger Shahのバージョンを元に2014年にJerome Isma-AeによってRemixが制作されて大ヒット。2021年にはTinlickerやAviraによるRemixが制作されて再びヒットするなどリバイバルしている"Hide U"ですが、今回の2022 RemixではJerome自身による再構築が実現。
バウンシーでフロアライクなJerome節は健在ながら、よりディープで重厚な音が好まれるようになった今のシーンに向けたアレンジへと生まれ変わっていますね。
Paul Reid - Café del Mar (Paul's White
Island Re-work) [Phonetic Recordings]
2002年より20年以上に渡って多くのアーティストやハウス名盤を生み出してきたRob Roar主催のロンドンのHouseレーベルPhonetic Recordingsから"Cafe Del Mar"のカバーがリリース。
90年代初期のトランスシーンで大ブームを巻き起こしたCosmic BabyのサイドプロジェクトEnergy 52による同名のトラックが元ネタで、これまでにも正規Remixやカバー、ブートレグを含めて多くのRemixが制作されています。
今回のPaul ReidによるバージョンはジャンルこそHouseになっていますが、90年代のUKダンスサウンドの象徴ともいえるアシッドシンセを全面に出したトランスとハウスの中間のようなオールドスクールリブートとなっています。
かなり懐かしさも感じるサウンドなのですが、この辺りの音が復活してきている今の時代にもマッチした好Remixといえるでしょう。
お知らせ
先週の日曜日に配信したDJMixをYoutubeで公開しております。
レコメンドで紹介してきた曲も多くプレイしておりますので記事を読んで楽しんでくれている方は是非!
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