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Analog Journey初のコンピレーションが発売!! 収録曲の解説とそのサイドストーリー

DJ NECOです。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

私やAnalog JourneyのSNSでも告知させて頂きましたが、この秋にAnalog Journeyのコンピレーションを発売することになりました!!


内容は2019年から開催し続けている私達のパーティー Analog JourneyのメインサウンドとなっているOrganic House, Progressive House, Melodic House , Melodic Technoを中心とした全7曲を収録。


Takuya Yamashita, 2bnsn, Kenji Sekiguchi, kanata.t, DJ Shu-ma, Conures, Satoshi Fumi, Dominant Spaceといった私達とも縁が深く、国内外でも活躍されているDJ / アーティスト達から楽曲やRemixを提供していただきました。

また、マスタリングとコンピレーション全体の調整にはTomohiko Togashi, カバーデザインにはmouen (梅野展弘)が参加。DJユーズとしても使え、リスニングとしてもその魅力が伝わる内容となっております。

素敵なカバーデザインは配信のフライヤーでもお馴染みmouenさんによるもの


本作はデジタルダウンロード販売が2025年の中期以降となっており、日本各地の出演者パーティーでの物販や東京物流センターで10月27日に開催されるm3での頒布が大幅な先行販売となっております。

今回は製作者の私がレコメンドをしておりますので、裏話を交えてた楽曲のエピソードを紹介させて頂きます。



01.Takuya Yamashita - while on a long journey

Takuya Yamashitaさんの"while on a long journey"はコンピレーション収録曲の中でも最初にリリースが決定した1曲ですね。Takuyaさんは国内のみならず海外からも高い評価を得ているテクノアーティストで特にディープなサウンドを得意とされています。

Laurent GarnierやMirko Lokoからも楽曲を絶賛されている凄い方

私が最初にこの曲を聴いたのは国内で精力的な活動をされているレーベル / 配信のプラットフォームZODIAC13でして、その番組で放送されたYamashitaさんのLive Setに収録されていました。

その後、本コンピレーションの共同制作者であるCONURESさんの曲のRemixを2021年に請けていただき、その後に「オリジナル作品も何かリリースしませんか?」とお声がけさせて頂き、送られてきたのが本作です。

壮大なストリングスと叙事的なメロディーが特徴的な本作は収録曲の中で最も緩やかで、旅の始まりを予感させる役割を担った1曲となっております。


02.2bnsn - Sonora

2bnsn (読み方はニバンセン)さんは今回のコンピレーションの中ではkanata.t.さんと並んで最も若い20代前半のアーティスト。

彼らと知り合うきっかけはAnalog Journeyの配信 (2021年から現在も不定期で行っています)の為の楽曲をチェックしていたのですが、その最中にとても美しいMelodic Progressiveの曲を見つけて。それが後に日本のアーティストの2bnsnさんの曲だということが後に解りました。

彼らは名古屋の大学のサークルから活動がスタートしたEmbers Melodyというグループを運営しており、現在でも良質なMelodic Progressive / Organic Houseのコンピレーションを年に2度ほどのペースでリリースし続けています。

私が2021年にLost & Findという静岡の野外パーティーに出演した折に愛知を経由して帰ったのですが、その際にEmberts MelodyのメンバーがMiraiという名古屋のDJバーでパーティーをしていたので「これは良い機会だ!」と遊びに行き、そこで2bnsnさんと知り合いました。

ちょうどその時にCONURESさんの"Fresh"という曲のRemixerを探していたので、彼に「やってみませんか?」と打診しました。数か月後に出来上がってきたRemixは内容がとても素晴らしく、後にShingo NakamuraさんがTomorrowlandでプレイしてくれるという嬉しすぎるサプライズもありました!!


今回のコンピレーションに収録された"Sonora"は2022年末頃に2bnsnさんが製作してくれた1曲ですね。Melodic House ~ Progressive Tranceの中間くらいの優しい音の質感で、最大の特徴は一度聴いたらずっと耳に残り続けるその感動的なメロディーでしょう。パーティー終わり頃や明け方などにずっと聴いていたい曲ですよね。


03.2bnsn - Sonora (Kenji Sekiguchi Remix)

先に紹介させて頂いた"Sonora"をOtograhic Musicで知られるKenji SekiguchiさんがRemixしてくれました。KenjiさんはAnalog Journeyのパーティーの最初期から現在に至るまで定期的にゲスト出演してくれている心強い存在でもありますね。

今回Remixを依頼をさせて頂いた経由なのですが、先述の"Sonora"のオリジナルの出来があまりに良かったので、当時にKenjiさんに送っていました。

その後、本作をAnalog Journeyからリリースすることが決まった際にOrganic HouseのRemixも欲しいと考えていたので「あの曲のRemixをお願いできないだろうか?」とオファーさせて頂き、それを叶えて頂いたのが本作ですね。

この作品が発表された時の反響が凄かった事。オリジナルの良さを活かし、美しいOrganic Houseに仕上げてくれたKenjiさんの凄さ。何よりRemixオファーのOKが出た際に2bnsnさんがとても喜んでくれた事が印象い曲です。

Kenji Sekiguchi Remixは今春に届けて頂き、MIYASHITA PARK ORで開催したAnalog Journeyの 5th Anniversaryで初めてプレイさせて頂きました。先日のLost & Findでも盛り上がっていましたね!!

オリジナルの幻想的なサウンドをより淡い雰囲気とOrganic系らしいグルーヴで満たしてくれた心地良いRemixは多くのシチュエーションで最高の雰囲気を届けてくれることでしょう。

04.Takuya Yamashita - Reminiscences of a winter's day

Takuya Yamashitaさんからもう1作品を収録させて頂いたのがこちらのタイトル。美しいピアノと壮大なストリングスの組み合わせはYamashitaさんらしさが溢れていて、冬らしさのあるちょっと儚げで哀愁あるサウンド。

時期的には1曲目に収録させて頂いたYamashitaさんの曲とほぼ同時期に届けて頂いたのですが、リテイクもあり最近完成となった曲です。また、今回参加して頂いたアーティストにプロモーションとして完成したコンピレーションを送ってたのですが、その中でも人気の高かった1曲でもありますね。

05.Takuya Yamashita - Reminiscences of a winter's day (kanata.t Remix)

"Reminiscences of a winter's day"は当初は別のレーベルからリリースさせて頂く予定でお預かりしていた1曲でして、その際にRemixのオファーを誰にするか考えていました。ちょうど先の"Fresh"のRemixを2bnsnさんが素晴らしい内容で仕上げてくれた事もあったので、同じくEmberts Melodyのパーティーに出演していたkanata.tさんに依頼出来ないか?と思い、Remixの依頼させて頂きました。

kanata.t Remixは原曲のメロディーの美しさを活かしながら、Organic Houseへの再構築となっており、現在のMelodic HouseやDeep Progressvieシーンでのクロスオーバーっぷりにも対応したグルーヴの絶妙さが光る1曲。Organic Houseシーンは比較的明るめの曲が主流になりつつありますが、こういう切ないトラックもまた良いですね。

06.DJ Shu-ma, Conures - It's Time To Get Down (Rework 2024)

DJ Shu-maさんとCONURESさんによるコラボ "It's Time To Get Down"のRework 2024。オリジナルはHousetribe Deepから2022年にリリースしていた1曲ですね。原曲はDeep House色が強く、SashaやHorse Meat Discoらもサポートしてくれました。

2024年版のReworkとなった本作はクールな雰囲気は活かしながらもバレアリックでムーディーなハウスへと再構築。特にこの壮大なブレイクは夕暮れなどに聴きたい心地良いサウンドですね。


07.SATOSHI FUMI & Dominant Space - Mugen

BedrockやThe Soundgarden, Mango Alleyなどトップレーベルからリリースを続けるProgressive Houseシーンの世界的人気アーティストSATOSHI FUMIとトランスシーンで知られ、近年ではOtograhpic Musicからの一連のProgressive系作品で新たな人気を獲得しているDominant Spaceが奇跡のコラボレーション!!

"Mugen"というタイトルはこのコンピレーションの納品直前に決まった (FUMIさんが命名されました)のですが、その名にふさわしく無限に広がる宇宙的なトランシーサウンドが最高なMelodic House ~ Progressive Houseとなっています。


最初にこの曲を聴いたのが2023年のLost & Findの真夜中のことで、Dominant Spaceがラストにプレイ (ワンモアがWay Out WestのStealth)していたのですが、星空と相まって最高の時間が流れていました。

今回縁があってこの作品を収録させて頂けた事は私にとってもAnalog Journeyにとっても本当にドラマです!!


本コンピレーション7曲の解説はいかがでしたでしょうか?本作に興味を持っていただけたなら、m3以降は各地のパーティーでの物販でも販売していきますので手に取って頂けたら幸いです。

DJ NECO

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