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海にまつわる最高のパーティーアンセムYorkの名曲On The Beachを振り返る [Trance Classic Archives 04]

暑い毎日が続く中、今年も海の日がやってきましたね!

夏のトランスクラシックの中でも海を連想する定番曲という題材であれば、多くの人がすぐに思いつくのはNalin & Kaneの"Beachball"かY-Traxxの"Mysteryland"、もしくは今回紹介するYorkの"On The Beach"辺りが挙がってくるのではないでしょうか?

On The Beach

"On The Beach"は1999年にドイツ人の兄弟トランスユニットYorkが発表した"O.T.B. (On The Beach)" が代表的なリリースで、後にリリースされたYorkの1stアルバム "Experience "にも収録されています。

水着の男女性がビーチやブース前で踊り、本人達が演奏したりDJしたりする
感じのPV。当時の定番スタイル100%でまさに王道!

元ネタは1986年にChris Reaが発表した同タイトルの曲をカバーした物ですね。原曲も大変人気のあるナンバー

日本でもMAZDAのCMに使われたりしていましたね


20年以上に渡って世界中のパーティーでプレイされ続けてきた"On The Beach"。バージョンやカバーによってボーカルの有無などはあるものの、曲中で用いられるギターサウンドはこの曲の象徴でまさに夏といった雰囲気ですね。

ここからは年代ごとの代表的なRemixやカバーバージョンを聴いていきましょう。

On The Beach (Milk & Sugar Club Mix)

Ministry Of Sound系のハウスプロデュースで有名だったMilk & SugarによるRemixは1999年最初期のレコードやCDにも収録されており、他のRemixに比べてボーカルパートを主力で使っているのがその特徴。

当時のゴージャスなハウス全盛期サウンドの定番というかハウスクラシックの雰囲気バリバリで今聴いても良いですね。

On The Beach (CRW Mix)

大ヒット後に2000 Mixesとして発表された新たなRemixの中で最も人気が高かったのがMauro Picottoの変名によるCRW Mix。

トランス最盛期の勢いをそのまま落とし込んだ波打つような唸るベースとハイテンションなサウンド、完璧なブレイクはまさに夏のトランスの定番。

最後の一曲にこんな音が欲しいとき、まさに最高のサウンド

夏のフェスやパーティーでは現在でもプレイされ続けているなど"On The Beach"の中でも最も愛されてきたRemixと言えるのかもしれません。

On The Beach 2007 (Sandhoppers Remix)

"On The Beach 2007"として発表されたリリースより、Andy Prntz (Asturaとして有名)がSandhoppersという名義で手掛けたRemixで2000年前後のトランス全盛期のキラキラした感じはないものの、ドラマティックな曲調と原曲の良さを活かした展開が非常に魅力的。

トランスのBPMとハウス寄りの構成の良いところ取りな内容となっています。

On The Beach 2013
(York vs Ikerya Project & Digital Elements Remix)

今回紹介する中では最もアップリフティングなRemixで当時はArmada所属だったYorkのレーベルPlanet Loveからのリリース。Armin Van BuurenがWAO138を提唱しだしたのも同じ年だったのでその影響があったのだと思います。この辺りまでくると音が新しいので現在のトランスのDJでも併せやすい内容ですね。

WAO138の重鎮Scott BondもLuminosityでプレイしていましたね

On The Beach (Kryder Remix)

今冬のリリース以降、現在もなおセールスランキング入りするなど大ヒットを記録しているKryder Remix。

カテゴリーとしてはプログレッシヴハウスなのですが、トランスやプログレのパーティーでは勿論、ハウスやディープサウンド系のパーティーでもかけられる位の渋すぎず、派手過ぎずのバランスが本当に素晴らしいRemixです。

今年や来年はこのRemixが聴けるパーティーにいけるのでしょうか?
その日が待ち遠しいです。

Dinka - On The Beach

2011年に発表されたDinkaの3rd Album"Tales Of The Sun "に収録された"On The Beach"のカバーでこの時代を象徴したメロウなProgressive Houseとなっています。

コンポーザーとしてChris Rea本人が携わっており、York版ともまた違ったアレンジも良い感じです。

よりグルーヴィーでサンセット感に満ちたサウンドスケープがたまらない"Arthur Deep Sunset Remix"も最高ですね。

最後に

海の日の"On The Beach"特集はいかがでしたでしょうか?

読んでくれた方にとって魅力的なO.T.B.にで敢えていれば幸いですし、今回取り上げていない中にも皆様にあったO.T.B.があるかもしれませんので、是非探してみてください!

他にも素晴らしいバージョンがあればコメント欄などに書いてくれたら嬉しいです。


NECO
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Analog Journey : Progressive & Deep Sound Party & Broadcast
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Trance Family Japan administrator & writer
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