rekordbox 6.0 Cloud Library Sync機能について

rekordbox(以下、レコボ)の新機能 Cloud Library Sync機能がとてつもなく便利なので紹介します。(2022.4.7現在)

まずCloud Library Syncとは?
レコボで管理しているメタデータ(自信で作成したプレイリスト、解析情報、HOTCUEやMemory CUEなどの情報)、曲のデータをDropBox(クラウド上の外付けHDDみたいなもの)に楽曲をアップロードし、どの端末でも全く同じ状態に同期が出来るというもの。

結論を先に言うと
本来このCloud Library Syncは複数の端末でどの端末でも全く同じ環境でプレイが出来て、なおかつDropBoxなどを使えばHDDやSSDの容量を気にすること無く、無限に保存が出来てバックアップも出来て素晴らしい機能です。

本来の使い方ではないのですが、自分はレコボを数人で共有しています。
自分はCLUBでVDJとしてプレイをしていて、曲にプラス映像をCLUBのモニターに映してプレイするスタイルです。
このVDJ用の素材としてmp4を使用するのですが、これを作成する手間暇が半端ないのです(笑)
ここの所VDJも普及してきて仲間内であれば、その映像データを共有したい。
その場合、この機能を使えば曲を共有する事が出来るのでは…と思い試してみたというのが今回の趣旨になります。

Professionalプランであれば、プレイリストや保存してあるCUEポイントや楽曲全てが共有出来てしまうという怖い機能でした。
本当に信頼出来る仲間内であればいいが、そうでない場合 知らぬ所で楽曲データが出回ってしまい面倒になるので要注意。
もちろん、その場合はクラウド上ではなく自信のHDDやSSDに保存をしアップロードをしなければグレーアウトしているだけなので問題はないと思う。(下記で説明します)

必要なプラン
・Creativeプラン(16,280円/年)、Professionalプラン(32,780円/年)が必要。
・Free、Coreプランでも使えるが10曲のみと限定的。

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ここにある通り、Creativeプランでも使えるようになったが、DropBoxは自信がもっているDropBoxのプランの容量のみ使える。
ProfessionalプランはDropBoxの容量無制限のクラウドストレージが使う事が出来る。

DropBoxのプランは無料では2GBしか開放されてないので、ほぼ使えないと思っていい。
Plusのプランでは、2000GB(約2TB)を 1,320円/月(15,840円/年)で使える。

レコボのCreativeプランとDropBoxのPlusプランを組み合わせると合計32,120円となる。若干お得に見えるがDropBoxで使える容量は2000GBまで。
それであれば、プラス660円でDropBoxの容量無制限の方がお得と言える。
さらにレコボ上でも使える機能も増え、アクティベート出来る端末も4台から8台に増える。

実際の操作方法は公式が詳しく動画出してるので是非参考にしてみて下さい。

Creativeプラン+DropBoxの無料プランで試して見えてきた事があるので共有したいと思います。

○2台の端末で違うプレイリストがある場合上書きされちゃうの?
→上書きされることはなく、両方のプレイリストが表示される
もし全く同じ名前のプレイリストがある場合「○○のプレイリスト(1)」「○○のプレイリスト(2)」と表示される。
同期した際、若干順番が入れ替わってしまうので「あれ!あのプレイリストが同期したら消えた!」ってなりそうだが、下の方にあったりするので焦らず探してみて下さい。

○MP4の動画データやMP3など曲だけ全ての音源は共有される?
→両方ともきちんと共有できる。Video機能もちゃんと使えます。

○曲のデータはどうなってるの?
→自分の場合は今まで外付けのSSDに楽曲を保存。
DropBoxにアップロード(コピーまたは移動を選べる)することにより、クラウド上にメタデータと楽曲が保存される。
動画にもあるように、移動をすればSSDやPCのHDDの容量を節約する事が出来るが基本的にはコピーをして使うのがよさそう。

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クラウドにアップロードをすると雲のマークが変わる

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DropBoxにアップした場合、メタデータはすべてクラウド上になる。
(曲を参照してるのが、SSDやHDDではなくDropBox上になるので、DropBoxに保存してある曲を誤って消すと「!」マークになるので注意)
SSDに戻したい場合は上記にある、「楽曲をローカルに移動」をすればSSDやHDDにメタデータが戻る仕組み。

○プレイリストや曲の表示について
→同期すると自信で作成したプレイリストや曲が全て同期されるが、曲については上記の楽曲をDropBoxにアップロードしたもののみデッキにロードすることが出来る。
別の端末で見る場合、DropBoxにアップロードしていない曲についてはグレーアウトしていて、デッキにロードしようとしても「楽曲をロード出来ません」とエラーが出る。
要は、その曲がどこに保存してあるか、メタデータはどっちに紐付いてるかが重要。

○CLUBによってはインターネットに接続出来ない環境もあるが大丈夫か?
→事前にDropBoxフォルダが同期されていれば、インターネット環境がなくてもデッキにロードして再生することは可能。
ただし、レコボが最新の状態に維持する為、メタデータの同期は10〜30秒間隔で更新をするが、インターネットに繋がってない場合はそれがない。
クラブに2台のPCを持ち込み両方ともネットに繋がってないという環境はそんなにないと思うのでここは問題ないと思う。

最後にメリット・デメリットをまとめます(Professionalプランを前提)
○メリット
・DropBoxに全てのバックアップが出来るので、PC買い替えや故障等も簡単に対応が可能
・SSDやHDDの容量節約が出来る(移動した場合)
・メタデータが共有出来るので、信頼出来る仲間内で共有してる場合、楽曲データやCUEポイントなど全て共有する事ができる

○デメリット
・料金プランがそこそこ高い
・料金プランを共有する場合きちんとお金の話が出来る人じゃないとトラブルのもとになる
・プレイリストを他の端末で消すと戻ってこない…

未確認の項目
・楽曲をiTunes(ミュージック)で管理してる場合どうなるのか?

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