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【新たに出会ったアーティスト - Vol.01】USAGI - 大衆性とメッセージ性を兼ね備えた王道の音楽

年を重ねるごとに新たなアーティストを聴く機会が減ってきて、音楽の趣向が高校3年生あたりでストップしているのではないか、と不安になる今日この頃。そんな中でも、ときどき新たなアーティストとの出会いがあって、そんなアーティストを紹介していく試みを初めます。

せっかくなら、あまり名が知られていないアーティストを選ぼうと思っています。今回は、2人組のユニットUSAGIです。

きっかけは佐久間さんと君の名は希望

USAGIに出会ったのはギターの杉山勝彦さんの名前を調べたことがきっかけだった。乃木坂46の『君の名は希望』って曲がいいなって思って、作曲者を調べてみたら杉山さんで、杉山さんがやっているユニットがUSAGIだった

そもそもこの曲に出会ったのも、佐久間さんに関するネットニュースがきっかけで。

乃木坂の生田絵梨花さんによるピアノ弾き語りと佐久間さんのコラボ

この曲は、「異性との出会いを通したアイデンティティーの確立」がテーマでかなりの王道だ。杉山さんが書く曲はこのような王道なテーマをもった詞を載せられるだけの、器の大きさがある。いきものがかりやMr.Childrenのような、そんな器だ。

ユニット:USAGI

素晴らしい作曲家である杉山さんだが、数々のアーティストに楽曲提供ができても、アーティストとしてのデビューはしておらず、本来の夢:アーティストデビューをずっと志してきたそうだ。

USAGIは、そんな杉山さんと路上ミュージシャンの上田和寛の出会いから始まったユニットで、杉山さんは上田さんとの出会いを以下のように語っている。

「ステージの安定感やMCのうまさなど、一瞬で感じ取るものがありましたが、恐らくすごい回数を歌っているのに、この人は感動しながら歌っている。しびれた部分がありました」
「感動する根っこの部分が、珍しいぐらい近くて。音楽への熱がやっと釣り合う人と出会いました」  

引用元:夢は月面ライブUSAGI/気になリスト

上田さんは、太くて存在感がありながらあたたかさを持った歌声の持ち主。LIVE映えしそうな歌を唄う人だ。

そんな2人から構成されるUSAGIは、大衆性をもっていて、メッセージ性が強い王道の音楽を鳴らす。第二のミスチルのような存在になれる可能性を秘めたユニットだ。

イマジン

代表曲であるイマジンは彼らの魅力が詰まった曲だ。時代性をすごく掴んでいて、個人的に21世紀のキラーチューンだなって思う。

「子供たちに夢を」
その言葉は大人たちの身勝手だろう?
誰もが皆 きっと 言葉ではなく 背中見て育った
大人たちが本気で 夢を描いて生きるのなら
言わずもがな 夢はリレーして行けるはずなのにね 

この出だしの歌詞からがっしりとハートを掴まれてしまう!現代のみんながきっと思っていることだよ。さとり世代とかゆとり世代とか言われているけど、将来に希望をもてるかは大人たちの行動、姿勢にかかっているよ。

「将来何になる?」幾度となく書かされたよ
『何になるか』それを訊く前に
『何をしたいか』そう問うべきだろう
例えば『医者になる』 それはひとつの手段なんだ
『困る人を助けたい』と言えたら
迷うことなどない

将来に悩んでいる人や学校の先生みんなに聴いてほしい。職業名を夢として言わされることに対してすごく違和感がある。だから、小中高校生の将来の夢は『〜士』ばっかりだ。別にそれが悪いわけじゃない。もっと、思いの部分を語り合えるようになれば。

PVの冒頭から野外ライブで曲に聴き入っているときの空気感が伝わってくる。

おわりに

USAGI、いかがだったでしょうか。僕は今回の『佐久間さん→乃木坂→杉山さん→USAGI』の流れのようにルーツや繋がりをたどっていってアーティストに出会うことがとても多い。プロデューサーや作曲、編曲等を調べる。インタビューであげられている曲を聴いてみる。

特に現代は、YouTubeとWikipediaというたくさんの出会いのチャンスにあふれている。『アーティスト名 インタビュー』で検索するとインタビュー記事もたくさんある。そんな出会いの連鎖がおもしろい。

かといって、ど真ん中ストライクで好きになるアーティストもなかなか少なくて。いい出会いのきっかけとなれるように連載、がんばります。

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