出会ったときもう君はいなかったからこそ君は僕の中で永遠なのかもしれない
今日は1日家にいて仕事をしたり読書をしていた。僕は大分前に買って積ん読になっていたI.N.Aの書いたhideの本を読み始めた。
この本はI.N.A.がhideの訃報を受けた所からはじまる。その1ページ、たった1ページでその瞬間の空気感やhideについてのことが頭の中をかけぬけた。いや、頭の中をかけぬけたというより自分の心がそっちにいったような感じがした。
中学生のころ、本当にhideが好きだった。今年の夏はhideのRocket Diveに偶然巡り合った夏だった。地元の十勝毎日新聞社の花火大会でBGMとして流れたRocket Dive、Rising SunのトリだったDragon Ashが披露したRocket Dive、僕がhideのソロを聴き始めるキッカケになった曲がRocket Diveだった。
ゲオの中古CDコーナーで380円とかで投げ売りされていたhideのCDを掘り出してきて家のコンポで聴いていた。
hideの曲を聴くと自然と地元の景色が浮かんでくる。茶の間の映像、おばあちゃんの部屋の映像、十勝の風景、ゲオやTSUTAYAが並んでいる大通りの風景。
多分、僕の心は現実の世界よりもhideが描く世界の中にあった。
僕がhideを好きになった時、hideは既にこの世にいなかった。だって僕が小学校に上がる頃にはもうhideは亡くなっていたから。でもhideが出ているドキュメンタリーとかを観返すと、まるであの頃を自分が生きてきたような気がしてくる。
ドキュメンタリーの中は20年前だけど、それを観ていた10年前の自分がまるでその時代の空気を吸っていたみたいで、うん、確かにあのとき僕の心はあっちにあったんだと思う。
hideの歌を聴くと優しい気持ちになれる。優しくて切なくて、ポップだけど深くて。
昔からずっとこのラインパーカーを着るのが夢。2万円くらいで高いけど、売り切れているけど、いつかどこかでめぐりあるんじゃないかなって思ってる。そういえば前にhideのキーホルダーをつけた人が家の近くを歩いていて嬉しかったんだ。自分もhide好きを感じさせる何かを身に着けてみようかな。
hideのいない世界で君に出会った僕だから、僕の中にずっと君はいるんだと思う。