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ブッキングされるDJになるには

こんにちは、DJのhidemiです。

今日はブッキングの話。
以前の記事で私が年間130本のブッキングを受けていたことを書きました。
https://note.com/djhidemi/n/n7ecd32048f29

ブッキングが多いことが正解ではありませんが、もっと現場に出てプレイしたいのに機会が得られない、まだデビューしていないけどいつかは人前でDJしたい、という人に向けて、私なりのアドバイスを書いていきます

アフターコロナでの現場

コロナの影響で営業を自粛していたクラブが、少しずつ深夜営業を再開し始めました
一方では引き続きLIVE配信もあったり、バー営業として再開するなど現場の状況は様々です
まだコロナの懸念もある為、お店も出演者も慎重な活動にはなりますが、だんだんと動き始めています

オーガナイザーとブッキング

自粛を明け、私が主催している月1のイベントも復活しました
主催であるオーガナイザーはイベントの土台づくりから、内容の枠組みを構築したり、主軸となる部分を作りますが、イベントを一人で成立させることはできません
。勿論そこに出演してもらうDJさんが必要になります。オーガナイザーにとってDJさんをブッキングすることは重要な仕事であり、一番苦労する部分です

一方で、これからDJデビューする人、DJを始めたばかりの人にとってブッキングされる事は大きな課題ですよね
さて、ブッキングされたいと思っている貴方、その為にどんなアプローチをしていますか?

ブッキングまでのアプローチ

SNSのプロフィールに「DJやってます」と書くだけではブッキングは来ません
SNSのプロフィールをたまたま見て、声をかけてくれるオーガナイザーがいたとしたら奇跡的な確率だと思います

私の場合はDJスクールに通っていた為、DJデビューまではカリキュラムの流れのまま現場に立つ事ができました
ここがスクールの良さでもありますが、実は落とし穴にもなり得ます。デビューすることを目標にしている人にとってはそこで目標が完結してしまうし
なにより、現場を自力で獲得する力を身につけられないままでいることは問題です
現場 = 与えられるもの で居続けてしまってはブッキングされる現場は長続きしません
ブッキングされるのを待ってしまっていませんか。きっかけは自発的に探すことが大切です

MIXが名刺がわり

初めから自信を持って現場に突き進める人なんて少ないですよね、きっかけを見つける前に二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか
まずは30分程でもいいのでMIXを録音しましょう、これが名刺代わりです。まず自分を知ってもらう、知ってもらいやすくすることが大切です。
そのMIXをmixcloudなどのオンライン音楽サイトにアップしておくと、なお良し。のちのち役に立ちます

イメトレと、目標も持つ、目標を伝える

どこでどんなイベントでどんなプレイがしたいかイメージを持っていきましょう
意外と多いかもしれませんが、どこで?「クラブで…?」どんな?「どんなイベントがあるの…?」とイメージがピンと沸かない人もいます。そんな人はまず行ってみるしかありません
クラブ、行きましょう!こんなプレイがしたいってDJさんを探しに行きましょう、その人を自身の目標にしてください
クラブはちょっと入りにくいという人には、終電まで楽しめるDJバーもおすすめです。未成年でも入れる所もあります。
イメージを持っておくこと、そして、こうなりたいと周りに積極的に伝えることも大事です

フリーブースで練習してみよう

次におすすめするのは、フリーブースのある小さいお店に行くこと。ドリンク数杯分でDJをやらせてもらえることが多いのでスタジオ代よりも安く済むと思います。タイミングが良ければプレイさせてもらいましょう、お店によって条件などありますのでよく説明を聞いて使わせてもらってくださいね
少しずつフリーブースで練習を重ねていくと、イベントで実際にプレイする時にスムーズですし、そのお店をきっかけにイベントに声をかけてもらう可能性も!
お店のスタッフや、知り合ったDJさんにも積極的にどんなイベントに出たいか、どんなDJがしてみたいか話しておくと良いと思います
出会った人には自分のMIXを聞いてもらいましょう、この時にmixcloudなどにアップしておけばURLを伝えるだけなのでスムーズです(昔はMIXを録音したCDを配ってましたw)

クラブに出演するということ

小さいDJバーじゃなくて、大きなクラブに出たい!という方もいますよね。初心者さんでも大箱クラブのオーガナイザーさんと繋がって、ブッキングをいただけることはあります
ただ、知っておいてもらいたいのは、DJはDJができれば良いわけではありません。DJとして出演するそのイベントを、一晩きちんと作り上げる責任を持っていてください。プレイするその時間だけが仕事ではありません、ブースから出た後もお客さんと一緒に盛り上がる、楽しませる、時にはケアする、大袈裟に思われそうですがそのくらいまで考えてみてください
イベントはDJの為ではなく、お客さんの為につくるものです。よって、イベントにお客さんが来なければ意味がないのです。そのため、お客さんを呼ぶことも求められます。

クラブのイベントにブッキングされるということは、このイベントの為にそこまで頑張れますか?ということです。オーガナイザーはただDJできる人を求めているわけではありません、一緒に頑張ってくれる人を求めています
大箱でプレイしたいから頑張ります!は、いずれ、心がもたなくなります。このイベントを盛り上げたいから頑張ります!と思えることが大事です
また、集客を求められた時、誰もがプレッシャーを感じます。呼べなかったらどうしよう、どう友達を誘ったら良いか分からない、そもそも声をかけれる人がいない、そんな人もいると思います。
でも、集客は求められます。イベントはDJの為のものではないからです
少しずつでも、 来てくれるお客さん = ファン を見つけていきましょう。ただ、ファンをつくるって簡単ではありませんよね、焦らず少しずつ、自身の魅力、頑張っていることを見てくれる人はファンになってくれるはずです。ファンを築くその期間に、DJバーや遊びに行ったクラブで出会うお客さんやDJ仲間の存在が大事になっていきます

DJ同士の繋がりや、お店との繋がり、お客さんとの繋がりからブッキングを紹介してくれることが多いです。それは、オーガナイザーはイベントにおいて一番責任を負う立場ではありますが、一人ではイベントを成しえません、一緒に頑張ってくれるDJさんを求めています、オーガナイザーも人です、ブッキングする相手がコミュニケーションが取りやすい人であればそれだけで安心でもあるんです

終わりに

DJを始めて2、3年くらいで辞めてしまう人、実はとても多いんです。ライフスタイル、ライフステージの変化もあるかと思いますが、メンタルの疲弊で辞めてしまう人も多いです
多少の無理も必要です、ただでさえ一晩オールしながらDJやってイベントの責任を持つんですからかなり気を張ります。でも、心をすり減らす程の無理はしないでください。プレッシャーと上手く付き合ってください。
DJがずっとピリピリとプレッシャーと戦ったままいては、お客さんも離れてしまいます。まず自分が楽しむ、そしてお客さんを楽しませる。心が疲れたら休む。
モチベーションを維持して、メンタルを管理できるようになるまで、皆んな苦労します。ブッキングも焦らず、自分のバランスを見つけていきましょう

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