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④U太くん・四星球の“これから”

「③U太くん(四星球)が大切にしている言葉は…」から続く】

では最後の質問です。四星球の今後の目標など、お話しできる範囲で聞かせてください。

分かりやすく希望としては、日本武道館とか両国国技館でやってみたいというのはあるんです。あと3年で、バンドが25周年になるんですよね。そこに向けて何をしていこうか、っていうのがある上で、バンドが当たり前にあるもんでしょうっていう精神状態になったら、僕はもう辞めようと思ってて。
この前よりちょっと良くなったとか、そういうのが1つでいい。逆にアカンこともあるんですけど。そのハングリーさがなくなったらアカンから、ハングリーさを持ちつつ25周年を迎えたい、っていうのが今の目標かもしれないです。
常に忘れないストイックさ!
バンドからメンバーが脱退とか、そういうニュースも多いじゃないですか。それぞれの事情は分からないし本当に何となくですけど、その気持ちも何となく分かるな、って個人的には思ってて。
コロナ禍を経て自分のことを考えるようになって、環境を考えるようになっての判断の人が多いと思うんですけどね。その判断だって悪くないし、でも、(自分が)バンドをやるからには。何かを、更新し続けていかななぁ、って。何をどう更新したらエェんか分からなくなってるところもあるんですけど(笑)。でも、更新できることを探すことも大事やと思ってるし、見つかったらやれば良いしっていうことなんかなぁ、って思ってますけどね。

U太くんの激しい動きが
写真からも伝わる?ショットを
選んでみました(笑)!

“更新”という意味では、ライブを見ていてU太くんの身体能力が上がってるなと(笑)。打首獄門同好会のjunkoさんを筆頭に、10-FEET・NAOKIさん然り、ベーシストって身体能力高いと言うか、すごく動ける人が多いようにお見受けしていて。
確かにそうですよね。何でしょう、歌うことが少ないからですかね(笑)?ワーっと動いてる方がライブをやってんな、っていう感じと、これは他のベーシストさんとの戦いなのかもしれないですけど、負けたくない…って、そもそも何で戦っとんねんっていう話になりますけど(一同笑)。ベースのスタイル・プレイスタイルとしてこれだけ動きますねん!みたいに思ってやってるところはちょっと、ある…かも?しれないですね、もしかしたら。
ちなみに何か、トレーニングとかはしてます?
一応キックボクシングはやってます、あんまり徳島では行けてないんですけど。それと他のバンドさんのことは分かりませんけど、僕はチームの中でのバランス(が大事)やと思ってて、どこを見ても全然違うことが行われてる、っていうのが僕の理想とするフォーメーションなんですよ。あと体型も、ウチ(のメンバー)は、ぽっちゃりとメガネ、それと(背が)大きいのがいるんで、あと1人はどういうのが良いんだろう?って考えた時、ちょっと鍛えてるヤツがいる方がバランスが取れるな、と思って。

【U太(左):四星球/ベース&マネージャー・事務所社長】
四星球(U太から左→右)モリス:ドラム&ポセイドン
北島康雄:シンガー&脚本・演出 まさやん:ギター&小道具

 2002年、北島康雄とU太を中心に四星球を結成
メンバーチェンジを経ながら2009年
現メンバー4人に落ち着く(オフィシャルHPより)

バンド4人のキャラクターを考えてのこともあったのか!
今回は思ってもなかった話が色々と聞けて面白かったです。これからの活動も楽しみにしてますし、3年後は25周年ということだけど…例えばコロナだってそうだし、その間に世の中だって何があるか分からないからね。

うん、そうそう。だから3年後だけを目標にしててもアカンなとも思う。だから、今やっていることのピークは来年に持っていって、その次の年にもうちょっとピークがあって、っていう右肩上がりの精神状態で25周年を迎えられたら良いな、ですかね。難しいけど…でも、仕事として好きなことをやってるわけですからね。だから頑張らな!って。バンドっていうものがね、根本的に、やっぱり好きやから。

2020年・春からのコロナ禍
四星球は同年7月に
5000人収容の「アスティとくしま」で
ディスタンスを取りまくった80人限定(2部制)で
ライブを行いました
(ライブレポートはこちらから
インタビュー③にもありましたが
“逆境こそ”の四星球ならでは!!

年内もまだまだ、四星球は突っ走りますから!ね!
去年、ボートレース場でやったイベント(BOAT RACE鳴門PRESENTS 四星球企画「ふざけてナイト」/ライブレポートはこちらから)があって、今年も11月23日(土)24日(日)にやれたらとは思ってまして(詳細はこちら)。秋頃にアルバムを出す予定なんで、ワンマンとして1日目、2日目はイベントにしようかなっていう計画ですね。競艇場でのイベントはお祭り感覚でやってますね。

さすがボートレース場でのイベント(爆)!

そもそも競艇場という場所でイベントをやったのは?
何かをやるとして、普通の場所でやってもなぁ…っていうのはあって。2018年に僕ら、廃校を使って文化祭(「平成30年度 四星中学校文化祭」)をやったんですけど、ホンマは廃校を探してそこでやるつもりやったんです。

平成30年度 四星中学校文化祭」での1枚
体育館という場所といい
なんとも良き雰囲気!

(他の)廃校を下見したりして色々動いてる中で、駐車場問題とか近隣の問題とか、そもそも廃校の耐久性とかを考えたらこれはアカンな、切り替えようってなって。鳴門で知り合いの議員さんに相談に行ったんです。
地元との繋がりはもはや議員の方まで(一同笑)!
それで“競艇場だったら”っていう話になって。鳴門に人が来てくれるイベントはすごく嬉しいし、鳴門市としても何かをやりたいなっていう気持ちがあったらしくて。だから、市と一緒にやっているようなイメージ感もありますね。ボートレース場って管轄も行政で鳴門市だし、ボートレース場の中のステージも使うんですけど横にはバスケットボールとかスケートボードが出来るところがあったり、ボルダリングの壁も常設してある建物もあるんですよ。あとは絵本コーナーとかもあって、建物の大きさはちょうどZeppぐらいでキャパシティもちょうど良いし、“ここ使ったらいいやん!”って。表彰式とかするようなところをサブステージにして、そこを繋ぐ芝生広場を飲食エリアにしたら、出来るやんって。
バンドのことを考えても鳴門との歴史がやっぱり一番深いし、僕らが生活してたのはこんな所ですよっていうのが見てもらえたらなっていうのも、ね。

飲食ブース等のテントに囲まれて
段ボール工作が見える…笑笑

でもこうして今も、四国を拠点に続けてる。その1番の理由って何なんだろう?
何やろう…やっぱり、街の人じゃないですかね。繋がりがすごい多いんですよね、田舎・ローカルを拠点にやっているが故に、例えばメディアとの距離感もメチャクチャ近いんですよ。応援してくれてるからっていうのもあるんでしょうけどね。
街中で“応援してま〜す”とか声をかけてくれる人もたまにいるし、地元のテレビ局のイベントとかに出ると家族で来て楽しんでくれて、話しかけてくれたりもするわけで。家族単位で応援してくれてる(笑)、みたいなところが見えてくるんですよね。この1年ぐらいは特に、増えてる感じがしてて。それは多分、去年のボートレース場でやったイベントで、子供もお年寄りも来られてワーッと出来るっていうのを目指してファミリーエリアをガッツリ作って、全世代にっていうのを目指して動いたイベントやって。それがライブレポートとかを通して広まったのもデカいんかな、とは思ってますけどね。

ファミリーエリアでの1コマ
子どもたちもいっぱい🎶

四星球のイベントでライブレポートを担うライター・鈴木淳史さんが仰ってたんですけど、“康雄くん・四星球はCMキャラクターとしてもっと使われても良い”と。わたしも激しく同意なんですけどね(笑)。
あはははは、もしもチャンスが頂けるんであれば勿論、やってみたいなとは思いますけど。あのね…最近すごく思うんですけどね、ライブが楽しいんっすよ。
何でライブが楽しいかって多分、毎日それぞれが仕事なり何なり、何かしらに頑張ってるからな気がするんですよね。勿論、仕事が楽しいっていう人もいるけどそういう人ばっかりでもない。色んなことを我慢したりしてやってきた分、ライブがご褒美みたいで楽しい。それって僕らも一緒で、苦労して…って日本人のアカンとこやなって思いますけど(笑)、ただ楽しいだけのバンドではない、そういうところがあるかもしれないですね。ただおちゃらけてハッピー、だけでは終わらないっていう。
それこそ東京でのライブでこの前、U太くんが“ご褒美貯金”って言い方をしてたじゃない?楽しかったライブでの思い出を貯金して、また次の機会まで頑張れる、みたいなニュアンスに捉えましたけどね。いい表現!
全く考えてなかったし、そんなこと言うタイプじゃないんですけどね(笑)。演る側としても、ご褒美貯金っていうのはあると思ってます。僕らにとっても、100点満点のライブって中々出来ないんですけど、目の前のお客さんが笑ってくれとったら。楽しかった、って言ってくれてたら。それが僕らにしてみたら、何よりご褒美ではありますよね。

四星球には9月に
こちらのイベントでお世話になります♪
このイベントのきっかけのこと等は
U太くんインタビューの番外編として
追って書きますね!
“ご褒美貯金”出来る日にします!

【「ひとのちから、まちのちから。」〜U太さん(四星球)編〜/完】

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