騎馬武者ロックフェス2024のこと<序章>
まずはこの日・「騎馬武者ロックフェス2024(以下キバムシャ)」にお越しくださった皆さん。わたしからも本当に、ありがとうございました。終わってみて、昨年の最高を今年には更新してしまう1日でした。
…ということを記録として書いていこうと思いつつ、まず最初にお伝えをさせてもらうと。わたしの体調が、仕事をしていてワースト1か2位ぐらいにひどい状態でした。完全なる風邪をこのタイミングで引いてしまうなんてマイクを持つ仕事をする上では失格で、日を追う毎にひどくなりこの日を迎えてしまったこと。反省と今後の対策をしっかりと考えましたので、自戒も込めてまずは書かせてください。
マイクを通した声の変化にはあまり気づかれなかったようですし、そもそも“え?体調悪かったの?”と知人に言われるほどではあったのですが、なんだかんだと咳がこんなに長引く風邪を引いたのは人生初だと思います。もう大丈夫ですし知らせる必要もないことなのですが、自分の中ではこんな悔しさを二度と味わいたくないので、敢えて書きました。では振り返りを、当日のステージ以外のあんなことこんなことを記す<序章>&<MUSHAステージ編>の2つに分けて書きます!
開催前日、「KIBAステージ」でMCを担当するナシモン(写真左)号に乗って向かう恒例。コンビニで色んなものを買い込んでワイワイしながらリハっぽいこともしたり。そして設営の現場に顔を出すのも恒例。で、今年は「おおつちありがとうロックフェスティバル(以下ありフェス)」のひとたちがなんと3人(写真右側)もお手伝いに来てました!真剣白刃取りふうなことをしてるのがキバムシャ実行委員長・鎌田さん。この後、皆でご飯を食べに行ってワイワイ。
当日はそこそこ朝早くナシモン号で現地入りするのですが、それでも我々より早くいらっしゃるお車のお客様が必ずいらっしゃる。今年もその光景を見ただけでテンション上がります。そしてこの入場ゲート、ね!
“おかえり、ただいま”の文字、この言葉に込めた思い。最初にナシモンさんとマイクを持ってKIBAステージに立たせていただいて、この言葉を発する時。ぶるぶるっとした震えが、きます。それはきっと、震災を経験した場所は違えど、あれから生き続けてこられている自分に対して。この場所に今年も立たせてもらえているという感謝が一番、大きいのだろうと思います。
持ち時間は最初30分あった(爆)オープニングMC。30分まるっと聞いてくださいっていうことではなくステージに向かいながら耳を傾けてもらうラジオのような役割で、と思っているのですが当日に20分に変更になりました。それでも長い時間あるなと思っていたのですが、実際に2人で喋り始めて終わってみると“30分あっても良かったね”と(爆)。
実行委員長からご挨拶、南相馬市長からのメッセージのご紹介があって。その頃には今年のトップバッター・四星球がステージ袖にスタンバイしてるのですが、始まってみたらいかにも“キバムシャ”なスタートで爆笑でしたね!雨がぽつぽつ降っていて、今年は雨かな…という覚悟と共にMUSHAステージの予定がいくつかKIBAステージに移動して行う(KIBAステージは屋内のため)ことになったのですが、結果として雨はその後あがりました(嬉)。過ごしやすい1日で何より、でしたね!
こちらの「やえすば」、MUSHAステージのトップバッターを飾ったイシワタケイタくんのお店です。今年は歌にお店に打ち上げも最後まで(笑)と八面六臂で大活躍のケイタくん、お疲れ様でした!
同じく、まるさん撮影の1枚。大槌から来た人たち(=ありフェス実行委員)と一緒に、まるでお客さんみたいにしてますよね、わたし(スミマセン汗)。
そもそも福島のフェスでわたしがマイクを持たせてもらうということ…今年は、マイクを通してそのお話もすることが出来て良かったです。キバムシャ実行委員長のお話をこちらから是非お読みいただけたら嬉しいです。花男くんのステージ前にそのお話をしたのですが、花男くんがその話を受けてまた、話を広げてくれて。幸せでした☆
MUSHAステージ前はこんな感じ。ちょっと色づきを見せている馬事公苑。
今年はお客様から差し入れをいただいたり(感謝!)、今までで一番声をかけていただいたし、これまでにないMUSHAステージのアトラクションもあったし、で、あっという間に過ぎていった1日でした。最後に上がる「みんなの花火」アナウンスがまた別の意味で震える…緊張する時間。
震災後、わたしも花火の力に本当に勇気をもらった1人です。そんな思いで花火を見ることなどそれまでなかったんですけどね。“南相馬で皆で花火を見よう”って、花男くんから大きく輪が広がって続いて今に至る。この花火を見に“ただいま”があって、“おかえり”と迎える。そして花火を見届け、帰宅する人たちを“いってらっしゃい”とお見送り。
広大な敷地にドーン、ドーンと一発ずつ、ゆっくりと上がる花火を静かに見つめながら。あなたはどんな思いが去来していましたか?
“ちえさんのハードファンが来てます”ってスタッフが言うんで控室から行ってみたら知り合いじゃん!とか(左;内郷げんこつ会・ターピーさん/右;磐城じゃんがら遊劇隊・鈴木さん)、今年のカミングコウベでもご一緒したソナエル食堂&バカビリー防災士とこの地でも会えたり。キバムシャの実行委員おたのしみ・楽屋裏のケータリングに今年は全く行くことが出来ない(!)ぐらい。色んな人に会ったり話したり出来た1日でした。色んな方が色んな1コマを撮影していてくれて、写真たちを見ながらニマニマしています。
今後の開催についてはSNSでも発表があった通りのこと以上、わたしは分かりません。でも、確実に前向きに続ける意思あってのことなのは伝わっているし、福島・南相馬やキバムシャに関わる皆さまと繋がりが出来て今に至る。自分がMCであってもそうでなくとも、キバムシャに行き続けることになるでしょう。そしてわたしは何より、こうして福島でもマイクを持たせていただけている事実をとても誇りに思っています。
“たられば”の話は無意味だとは思うけど、震災があったから繋がったり築けたご縁や繋がりというのも確実に存在する。なかった方が良いに決まってる震災だけど、起こってしまった事実から受け止められることと今を大切にしたい。
昨日はたまたま、キバムシャにブース展開していた石巻へい輪プロジェクトのひとたちや米沢ロックフェスに関わるひとたちと電話でおしゃべりをしていました。そんな皆さんとも色んな話が出来るからこそ、なんとか頑張れている自分がいる。
キバムシャはわたしにとって、色んなことを思い出させてくれたり考えさせてくれる場です。そんな今年のキバムシャ、色んな方が発信してるので良いでしょう。ご飯をもぐもぐしているところで肩を叩かれ、振り返ったらトーキョー・タナカさんがいました(笑)。終わってる時間なのに顔だけでも出しに来るなんて、すごいフェスですよね。笑笑