アニメメメ サイレントフロアについて
6/26のアニメメメサイレントフロアに出演した餡ちゃんと言います。タイトルの通りですがアニメメメのサイレントフロアってどんなフロアなの?注意点は?などを①お客さん目線②DJ目線で書いていきます。最後にフロア全体の感想を書いていますのでもしよろしければ読んでください。
サイレントフロアとは?
・お客さんはBluetoothヘッドホンのみで楽しむという一風変わったフロアです。フロアとしてはかなり狭くMAX20人くらい。フロアの特性上、盛り上がって楽しむというよりは音楽に浸るのがメインになります。
サイレントフロアの面白さ・楽しさは情報量の少なさと情報の密度の濃さです。詳しくは後で述べていますがアニクラしか行ったことないって人にはぜひ体験してほしいフロアだなと思いました。
① お客さん目線の感想
・音に集中できる
目の前のDJとヘッドホンのみで完結しているから情報量が少なく純粋に音楽の良さやDJのMIXのテクニックなどが味わえます。
・落ち着いて聞ける
思いっきり踊る選曲をするフロアではないためドリンクを飲みながらチルできます。ただしDJによっては怒号が飛び交ったり踊ったりは普通にあったのでチルできるかはDJ次第。
・引きで見たときに面白い
完全に個人の感想ですが後ろの方から眺めていると滅茶苦茶シュールで面白かったです。
DJしているのに音は出ていない、でもDJは気持ちよさそう。お客さんも踊っていたり揺れていたりリアクションはしている、でも音は聞こえないという普通ならあり得ない状況に興味を持ちヘッドホンを取ってしまいます。
注意点
・狭い
MAX20人程度のかなり小さいフロアなのですぐに人が密集します。この時期なので少し調子が悪いなという人は少し離れた場所で聞くか行かないことをお勧めします。(無理して遊ばない!これは絶対!!)
・Shazamができない
当たり前だがヘッドホンの中でしか流れていないためshazamなどの音楽検索アプリが一切使えません。関係ないという人はいると思うが自分自身よくShazamを使い音源を増やしている身としては少し辛かったです。気になる曲がある場合はDJさんを捕まえて教えてもらいましょう。
DJ目線でよかったこと
・視線が完全に自分に集まるためリアクションがかなり見やすい
狭いフロアだからこその利点だなと思います。お客さんとの距離がかなり近いのでお客さんが喜ぶ瞬間や刺さる瞬間が見やすいしモチベーションに繋がります。
・新しいことに挑戦しているんだなという実感がある
自分はDJを始めて6年になるが今回のような形式のフロアでのDJは初めてでした。DJをしていると珍しいシチュエーションでプレイをすることはあると思います。しかしヘッドホンのみで楽しむというクラブの必要性を壊しているような場所でDJするのは貴重な経験だと思います。
注意点
・暑い!
狭いのでとにかく暑いです。空気の逃げ場がないうえに人は密集しやすく自分は常にマスクをしている。酸欠+熱気で汗が止まらない。汗をかきやすい人は常にタオルと着替えを用意しておいた方がよいと思います。
・流れている曲のモニタリングができない
これも当たり前だがモニタースピーカーがないので流れている曲のモニタリングができません。ミキサーのレベルと自分の耳で調整する必要があります。初めは滅茶苦茶違和感ありますがそのうち慣れます。
・選曲が難しい
僕個人の話ですが今まで一回も経験したことのないフロア、演者もお客さんもアニクラの方が多いというのは本当に選曲が難しかったです。一回目に遊びに行った人、出演した人なら想像つきやすいが未経験の人は会場で選曲できるようなものはあった方が安心できるかもしれません。
サイレントフロアに関してはメインやPOPフロアと違い選曲の基準になる情報が少なくお客さんも想像しにくいため自分の色を全力で出しにいった方がよいと思いました。
フロア全体の感想
最初に述べましたがサイレントフロア最大の魅力は情報量の少なさと情報の密度の濃さだと思います。
アニクラに行く人なら想像つきやすいと思いますが普段のパーティーは情報量が多く様々な演出があります。友達との会話、可愛いorカッコいいコスプレイヤー、抜群のタイミングで入ってくるMCやコール、VJの映像、DJの動き、周りのお客さんの反応…etc パーティーを楽しむにはとても大事な要素ですがそこにリソースを割いてしまうため「音楽に集中する」という点では邪魔になってしまっていたのかなとサイレントフロアを通して思いました。そういうものにリソースを割く必要がないため情報量は少ないが非常に濃い情報として自分の中で残るというのがサイレントフロアの面白さ・楽しさであり他のフロアやパーティーにない要素だと思いました。
最後に
最近のパーティー(もちろんアニクラ以外)はSNSの発展に伴い新しい楽しみ方が定着しているように感じます。それは「誰かと共有し発信する楽しみ」です。(これはパーティーに限った話ではないようにも思います)
ツイッターやインスタなどでこんなに楽しいですよ!と自撮りやパーティー中の風景をSNSでアップし発信する。お客さんにとっては自分の楽しい記録になる、DJやVJ、MC、などの演者としては楽しさを提供できたという1つのモチベーションになる、オーガナイザーやスタッフ、カメラマン、箱側としてはこんな楽しいことを演出できるんですよというアピールになる。
全てがWin-Winで素晴らしい循環だなと思いつつ共有し発信する楽しみがパーティーに行く楽しさに変わってほしくないなと思う自分がいます(これは僕の過剰な不安であると自覚しています…)。
パーティーは生き物でその熱量は切り抜きなどでは絶対に伝わらないと思っています。その点、アニメメメのサイレントフロアの切り抜きほど伝わらないものはないでしょう。写真だけ見ても異様な光景ですし映像で見ると無音の状態で人が動いているだけですから(笑)。フロアの特性上、楽しさもその日にその場にいた人だけが共有できるという今時、とても珍しいパーティーの形だなと書いていて思いました。
「誰かと共有し発信する楽しみ」を否定する気は一切ありません。しかしサイレントフロアを通してクラブの根源的な楽しさを実感できるのも事実だなと思いました。
全てのパーティーがこうなってほしいとは全く思いませんがこんなパーティーがあり続けてほしいなと思うしこういう形が好きだという人とは仲良くなりたいなと思う次第です。
そんな一風変わったフロアがあるアニメメメは10/17(sun) @京都WORLD
詳細はリンクから飛んでみてください
詳細 https://www.animememe.net/
チケット予約 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd4f_cSau2VXBaX_tkbBwlnfCYRDXdauA2VVWF4r99Zz4kKXg/viewform
サイレントフロアだけでなくメインもPOPもBATTLEフロアも誰かに絶対刺さるようになっていると思うのでぜひ足を運んでください!
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