2020806
50代だけど同年代のように話せる女性2人と、何かのクリエイティブチーム。
今日は明治神宮前に行く予定だが、カラオケボックスでミーティングという名の雑談が続く。
自分にとって先輩の2人はとてもマイペースで遅刻という概念がない。
自分たちの気分が乗った時に現場に向かうのが1番仕事が上手くいくという方針である。自分は遅刻が気になっていたが、そんな先輩2人から仕事姿勢を学ぶ。
気が付けば翌日。
明治神宮で先輩2人と待ち合わせという具合になっていた。
自分は深夜のコンビニでDJのバイトをこなす。
機材はコピー機のある辺りで持ち込みであり、早朝には通常営業に戻るコンビニなので、自分の機材を片付けパズルの箱にしまう。
そして次の現場に向かうのだが、次はファッション系の仕事なので機材は倉庫に置いておくことにした。
新宿の山手通りのようだけど、それよりも道幅は広く、人は少ないヨーロッパのどこかの都市のようにも感じる。
自分は地下鉄で明治神宮前まで行けばいいと思い右手にある地下鉄の駅に向かおうと歩く。
が。
目の前から長身170cm以上のモデル体型の女性が、ピンクの着物に大きな昆虫系サングラスをして歩いてくる。
通常、人と目を合わして見つめ合い続けることは出来ない性分であるのだが、5m以上離れているにも関わらず、長身の着物女性と目がガッチリと合ったまま引き寄せられるように向かい合った。
「モード、ガクエン?」
と日本語的ではない発音、消えそうな声で長身着物女性は問う。
自分も大きなピンクのサングラスをしていたので彼女と引き寄せられたのかと思う。
明治神宮前に行く時間が気になっていたが、ガードレールに腰を掛け話し始めると彼女はネパール人。
「自分たちの気分が乗った時に現場に向かうのが1番仕事が上手くいく」
という先輩たちの方針を思い出し、このような寄り道はすべきなのだと判断した。
「サンチャイチャ?」と話しかけると「ミトチャ」と答えてくれた。
長身着物のネパール女性は、「コレ、イラナイ、カーテン。」と着物の裾を見せる。
異国の地へ来て、異国の民族衣装を自分なりの工夫で来こなす彼女に感心した。
今では殆ど使用していないFacebookを交換しようとするが電波が悪くてページが開かない。
自分のFacebookハンドル名は何だったかな? と思い出そうとする。
また、明治神宮前の地下鉄から出た場所の情景も同時に思い出した。
そうすることで、そこへ行ける。
待ち合わせをしていた先輩たちは、やはり遅刻という概念がないので、何も言われない。