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ヒップホップで低音の処理はどうしたら良いのかを考えよう

結論から言うと、
めっちゃ低音出せ、と言うことです

ヒップホップは大きな音で聞くことが多いので、ドラム、ベースを入れたら、あとは1トラックか2トラックくらいしか音を入れる余地はありません
たくさん入れても、音が埋もれてよく聴こえないのです

さあパソコンで作曲しよう、と思ったらまずモニタースピーカーを左右セットで買うと思いますが、サブウーファーも必ず買った方がいいです

サブウーファーはこういう安いもので大丈夫です

私はこれと、もう少し大きくて低い音が出るものを使っています

DAW付属EQで見てみると、普通のスピーカーでは全体の7割くらいしかカバーしていないことになります
もちろん大きなスピーカーなどでは低い音が聞こえるものもありますが、自宅に置きたくなるようなサイズのスピーカーでは、なかなか難しいものがあります

カバーしている周波数の範囲(hz)

キックの音は、ドン、と聴こえていたのが、ボフ!とか、ズン!みたいな音に聴こえるようになります
この低音が震えるような厚みのある感覚を掴むことが大事です

ネットで低音について調べてみると、出しすぎないように、とか、ベースなどの他の低音と被らないように気をつけましょう、とか、クリーンに聴こえるように、とか書いてあります

私はハイレベルなミックスという意味において、それらに大いに賛同しますが、あえて言いたいのは、
だから我々のサウンドはペラッペラなのである
ということです

90年代のヒップホップはどうなっていたでしょうか
低音はモッコモコです
最近のヒップホップだって、部屋じゃ少しも大きな音で聴けないくらいボンボンと、低音がでます

私はdjの練習の音がうるさくて、何度もお隣さんから苦情をもらい、近所迷惑で引っ越しを余儀なくされたものです(そして今は頑丈なマンションに住むことになりました)

ヒップホップは特に暴力的な側面を持つ音楽です
よくいうのが、メタルは自殺(スワサイド)、ヒップホップは殺人の音楽(マーダーミュージック)という表現です
もしあなたが平和的な人間であったとしても、ラウドで、常識はずれの、片鱗でもいいので見せなければ、ヤワなやつだということで、ストリートから相手にしてもらえないでしょう

電気椅子行きになるようなワルの音楽

具体的には30Hzから50Hzくらいまでの低音はEQでブーストするなどしてしっかりと出すようにしてください
あれ、こんなに出てていいのかな、というくらい大きく設定して、少し耳を休ませてから、もう一度聞いてみて、調節するくらいでいいでしょう

ベースとキックの音被りについても、そこまで神経質になる必要はないかと思います
よほどひどい場合を除いて、それぞれのアタック音を多少ずらしてやるとか、今のDAWにはサイドチェインという音被りを軽減する機能がついたコンプレッサーやEQがついていたりするので、それらを活用した方が良い結果になるでしょう
ただし、ポップスなどのギター演奏の時の低音ノイズなどはカットしないと耳障りかもしれません。この時も、サブウーファーだとよく聴こえるので作業の助けになります
ちなみにサイドチェインとは、 キックが鳴った瞬間、ベースを圧縮するなど 音に圧縮をかけて音量を下げる テクニックです


ベースの波形を少し後ろへずらす


ベースのトラックにサイドチェインエフェクトをセットし、audio fromの項目にキックのトラック

以上のように、テクノロジーの進化によって、EQで低音をカットすることなく、迫力のある低音を聴かせることもできるようになりました

サブウーファーがどうしても導入できない場合はイヤホンなどでも低音をチェックできますが、それだけでは不十分ですし、耳にもあまりよくないので、できればサブウーファーを導入することをお勧めします

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