オンラインサロンが何故批判を受けがちなのかという考察
どうも。アツアツ管理人です。
今回はオンラインサロンの話。某協会がDJ向けのオンラインサロンを立ち上げたということで早速、ちらほらとぶっ叩かれていますね。
私は件の奴とは別のオンラインサロン運営にTwitterでの発言を取り上げていただき、あまつさえブログで掲載して頂いたと言う身に余る光栄な出来事を賜りました。
はっきり言ってそういうネチャネチャした奴は生理的に無理だなと思ってます。
一方で生理的に無理と言う言葉は余りにも主観に依存し過ぎているとも考えていますし、全てのオンラインサロン、スクールが生理的に無理で悪というのもまた違うわけです。
Twitterで反射的に気持ち悪い、と言ってしまうのは容易い事ですが、何故良いのか、何故悪いのかという「何故」を突き詰めていかなければ、文明人たり得ないと思うので、オンラインサロンについて私が思っている事を言語化していきたいと思います。
オンラインサロンとは
さて、オンラインサロンとは、インターネット上で会員制のサロンを開き、月額料金と引き換えに時々有益な情報を教えてくれるシステムです。よく、巷ではヘアサロン、ネイルサロンと言うことで料金と引き換えに美容サービスを提供するイメージですが、恐らくここで言うサロンは知識人が社交の場として開くサロンの事を指しています。
オンラインサロンの代表的な人物の話をするといらぬ方向からワラワラとやってくるので具体的な言及は避けますが、まだ○京で消耗してるの?と言うワード、芸人から絵本作家になった人、A○男優と結婚した人なんかで検索かけてみて下さい。
オンラインサロンのメリット・デメリット
メリットデメリットについて精査した上で私の主観をお伝えします。
メリット
・調査研究に必要な時間をお金で買える
・オンラインサロンに集まるコネクション作り
・調査研究に必要な時間をお金で買える
サロン主催者の流している情報が100%正しい仮定して、調査研究に必要な時間をお金で買える事が第1のメリットでしょう。
私が扱っているDJというコンテンツで言えばmixテクニックや選曲術などの不定形なテクニックや、集客の上げ方なんかは特に参考になると思います。
特に後者の集客の上げ方についてはマジックと同じでトリックが「トリック」であると分かってしまうと、途端に陳腐化するので、有料である事に意味があるコンテンツだと思っています。
・オンラインサロンを通じたコネクション作り
DJスクールでも練習会でもそうなのですが、サロンに参加するメリットは単にサロン主催者と繋がるだけではなく、サロン主催者のフォロワーと協力する事でシナジー効果が生まれてくる事です。
ただ、サロン参加者は大体同じレベルの人が通っているので、活動の最初期なんかは効果が生まれにくいですが、年月をかけて関係を続けていると面白い事が生まれる力にもなるでしょう。
サロンのデメリット
・情報を不必要に高く買うリスクが存在する
・オフラインイベントのほうが費用対効果が高い
・情報を不必要に高く買うリスクが存在する
例えば、情報をお金で買うと一口に言っても、グーグルでちょっと探せばすぐ出てくるようなこのご時世に、サロンでしか手に入らない情報ってほんの一握りなわけです。
あなたが握りしめている1200円、ないし500円あればspotifyやamazon primeに加入した方が知らないものを知ると言う点では確実にお買い得だと思います。
一握りの情報の為に金銭を支払えるかどうか、というのはよくよく考えたほうが良いとは思います。金銭を受持するためには、あなたの貴重な時間と体力と引き換えになっているわけですから。
・オフラインイベントのほうが費用対効果が高い
厳密に言うと正しいようで正しくない見出しですが、私はオフラインイベントの方が費用対効果が高いと考えています。
情報共有という点で言えば、各地で開催されているDJ練習会やブースレンタル、コネクション作りであればパーティーに遊びに行ったほうが間違いなく効果が高いです。
そのかわり、一定のコミュニケーション能力が必要になるので、すべての人にとってオフラインイベントのほうが費用対効果が高いとは言えませんが、パーティーに演者として参加する、あるいはパーティーを主催するのであればどのみち必要なスキルにはなってくると思います。
また、情報のストックを自分自身で管理しなければならないのも手間だったりするので、取捨選択が苦手な人にとっても費用対効果が高いとは言いづらいです。
しかし、遅かれ早かれ現場に乗り込んでスキルを試すのであれば、個人的にはオンラインサロンで様子をうかがっているのは回り道なんじゃないかな、と思ったりもします。
なぜオンラインサロンには批判が集まるのか
さて、ここからはアツアツ刑事の主観の話。
再三申しておりますが、私も世の中の数少ない飯の種を潰したいわけではありませんので、客観的に見てオンラインサロンには何故批判が集まりがちなのかを考えていきたいと思います。
考えたのはこの2つの理由
・プラットフォームの信用度が未成熟
・マーケティングの対象を誤っている
プラットフォームの信用度が未成熟
プラットフォームサービスとは、オンラインオフライン問わずに場所を提供するサービスの事です。
具体例としてはamazonや楽天と言ったecサイトがショッピングサービスだけではなく、動画や電子書籍の配信を行なったり、一つのアカウントで別のサービスの決済ができたりします。
もっとも、DJのオンラインサロンに加入したからと言ってドミノピザを買えるという事はないと思うので、現実的にDJに提供できるプラットフォームは何か、という視点で考えれば
・DJサロン加入者主催のイベントを予約なしでディスカウントできるチケット手配サービスや飲食代の割引
・ブッキングリストの共有
・機材や会場のレンタル手配代行
・限定ワークショップ
みたいなサービスを先に拡充しないとちょっと厳しいんじゃないかなぁという印象です。
某協会の課金価格は年会費単位で見たらアメックスグリーンと同額ですが、現状の提供サービスはスクールのディスカウントとサロン参加者の皆んなでコロナウィルスについて考えようってメルマガだけと言うのは求めている役割とは違うなぁと言う印象です。
マーケティングの対象を誤っている
DJ検定受験者に対してLINEが送られてきているわけですが、恐らく、DJ検定がある事を知っている前提なわけですけれども、「DJ」、「DJはじめ方」と言う単語で検索上位に入ってくるのは各種ショップとWikipediaなんですよね。
逆説的に言えばこのSEO順位をひっくり返さなければ、そもそもDJ検定や協会の事を一般人が知り得ないわけです。
わざわざ協会や検定といった単語を知り得る人達に向けてオンラインサロンの話を振ったところで相手にされないわけで、マーケティングが甘いと言う印象です。
個人的にもSEO対策は苦手としていて、やっぱその辺はしたくない努力ですが、法人格持ってやっていこうっていう人達がそのコストを惜しんでいるセコさみたいなのが透けて見えるのは心証的によろしくないなと言う感じはします。
おわりに 情報収集と筋トレは一緒
私自身はナレッジベースとは広く深く共有されるべきであり、後進の育成のためには惜しみなく披露するべきであると言う考えなので、ちょっと場所を変えてもすぐ顔馴染みと会えるような狭い世界の中で、知識の独占をするのは如何なものかとおもっています。
ただ、同時に色々な考えの人がいる中で、AがよくてBがダメみたいな評価はその立場、その人間の主観でしかないと言うのもまた真なりとも思っています。
オンラインサロンに対して懐疑的なスタンスをとっていて情報発信もしているわけですが、それでも他者から見た私の開示した情報は「無料で責任がないいい加減な情報だ」と思われていてもおかしくないわけです。
情報が氾濫し取捨選択が非常に難しくなっているわけですが、情報がお金と同じくらい大事なものになっている現代だからこそ、このようなサービスが発生しているといってもいいでしょう。
自分が今何を必要としているかと言うのを自分自身で気づかなければならないし、気付く為には筋トレと一緒で闇雲に見る、遮二無二頑張るではなくて、どうしたら求めている物が手に入るかを考えなきゃだなと感じる今日この頃です。