見出し画像

スケボーエリアをつくってみた。

2021年8月1日。

「暖かくて温かいまち」

で知られる? 宮城県亘理町に、一際目立つ、3名の有名スケーターがお引越ししてきました。

それはなぜか…

人口減少や高齢化等の目立つ地方において地域外の人材を積極的に受け入れ、地域おこし協力隊員に地域振興や地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図るものです。地域づくりに意欲のある住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満となっています。

https://www.town.watari.miyagi.jp/town/detail.php?content=813
(亘理町ホームページ)

要約すると、地域おこし協力隊という制度を利用して、亘理町に移住してきたから。
簡単に言うと、

「スケボー文化で亘理町を盛り上げたいから!!!」

そんなスケーターの想いに駆られ、私たちDIYYsはスケーターと一緒に亘理町を盛り上げるべく、走り出しました。

スケーター:西村詩音さん(Nishimura Kotone)

スケーター:石塚佑太さん(Ishizuka Yuta)

スケーター:松本崇さん(Matsumoto Takashi)


まず、私たちに与えられたミッションは、スケボーパーク完成までの簡易スケボーエリアの整備でした。
用意されたスペースは、亘理町「鳥の海公園」駐車場の一画。
地面は綺麗なアスファルト。。。

もう滑れるじゃん…

「することがない!!!」

と詰んでいたのですが、話を聞くと、どうやらそこでスケボー体験教室を開催したいそう。
それだと話は違ってきます。



出発進行するか

まずは、現地調査。
用意されたスペースの現状を把握し、

「ここに、こういうものがあったらいいな。」
「ここは少し危ないね。」
などなど。

会話をしながら、想像を膨らませていきます。
用意されたスペースは、広々としていて、海風も気持ちが良く、一言で言って「最高」なスケボーエリアでした。

ただ、駐車場とスケボーエリアの仕切りが無く、スケボーは滑りたい放題。また、セクションはなく、上級者には少し物足りないという、なんとも惜しいスケボーエリアでした。



どうつくろうかな…

そこで、まずは仕切りの制作に取り掛かりました。
アドバイザーとして、DIYYs隊長のグッチさんとプロデューサーのケイゴさんに参加していただきました。
また、制作にはスケーターの西村詩音さんが参加してくださいました。

頼もしすぎる!

違うプロジェクトで余った材料や廃材を活かして、20個ほど仕切りを制作しました。
耐久性や重量、収納のしやすさなど、様々な要素を加味して制作する過程は、とても貴重でとても楽しいことでした。

DIYYs隊長:グッチさん

プロデューサー:福垣慶吾ジュリアンさん(Fukugaki Keigo)


そして迎えた、スケボー体験教室第1回目。
何事もなく、円滑に進むと思われましたが、まさかの事態が…

風つよ

亘理町特有の強烈な海風により、制作した仕切りが勝手に動いてしまいました。耐久性は問題ないのですが、亘理町で使うには少し軽過ぎました笑。
また、スケボー体験教室が終わった後の話し合いでは、セクションがもう少しあると体験の幅が広がるとの追加ミッションを頂きました。

スケボー体験教室


スケボー体験教室


制作した仕切り


そこで、まず仕切りが動かないようにするための重りの制作に取り掛かりました。ただ、単純に重りを買って、置くだけでは面白くありません。そこで、DIYYs隊長のグッチさんと話し合った結果、

「亘理町民を対象に、みんなでつくるワークショップを開催してみてはどうだろうか。」

という結論に至りました。
詳しくはワークショップ編をご覧ください。


次に、追加ミッションであったセクションの制作に取り掛かりました。
実際に、体験教室で使う、スケーターの方々にヒアリングをし、

「高さはどれくらいがいいか」
「幅、長さは?」
「金物の位置は?」

などの詳細を詰めていきました。
何回かモデリングした後に、DIYYs隊長のグッチさんと相談をし、最終的な案が決定しました。

グッチさん作レシピ

施工方法はいたってシンプルなため、ものの数時間で完成しました。
実際に体験教室で使われ、

「技を覚えるのにとても役に立った!」

などのお声をいただき、ものづくりの魅力に触れることができました。

実際の制作物のひとつ


最後に自分たちで制作したセクションで遊んでみたいと思い、DIYYs隊長のグッチさんやスケーターの西村詩音さん、石塚佑太さん、DIYYsメンバーでスケボーをしました!
犬みたいにスケボーに乗っかっているだけの人やスイスイ滑れている人、盛大に転んでいる人など様々でしたが、とても楽しかったです。
スケーターの大技には一同、大興奮していました。


亘理町「鳥の海公園」では、大規模なスケボーパークの建設が着々と進んでいます。また、スケボーエリアも常時開放しており、私たちが制作したセクション設置されています。東京五輪を契機に、また新たに注目を浴びているスケボー業界ですが、スケボーを始めるなら亘理町がうってつけだと思います。

是非、亘理町に足を運んで、スケボーをしてみてください!!!

もしかしたら、有名スケーターに遭遇するかもしれません…


文:丹野太雅(Tanno Taiga)

Profile:
宮城県名取市のとある山の上に通う、21歳学生。
好きなことはアウトドアで、よく聴く音楽のジャンルは、hiphop。
DIYYsの活動を機に、ものづくりが好きになる。
主に、スケボー関連を担当。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?