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DIYで自宅屋根に太陽電池を設置する(当然、売電も!)第02回 きっかけ

第02回 きっかけ

 なぜ、私が太陽電池を設置しようと思い、実行に移したかと言うと・・・もつれた糸をほぐす様に、いろいろな事情や思い、出会いが複雑に絡み、どこから話すべきか難しいところです。

①背景

 先ず、根本的な背景として、私は学生時代に太陽電池の研究をしていた事が挙げられます。少し特殊な「湿式太陽電池」と言うシリコンを電解質溶液に浸漬する方式の太陽電池で、現在実用化されている方式とは全く異なるものでしたが、太陽電池・太陽光発電に対して、親近感というか、思い入れというか、「いつかは我が家で太陽光発電を・・・」との思いがありました。

湿式太陽電池

(20年近く前に書いた修士論文の図を引っ張りだして来ました。修論の著作権ってどこにあるのだろうか?やっぱ、大学?)


 そんな思いがありながらも、今までに自前の屋根がある建物に住んだ事がなく、団地やマンションの集合住宅住まいばかりでした。ところが、2019年の早春に、中古の戸建てを購入し、人生初の“戸建て住まい”となりました。物件の売買契約を結んだ時から、ふつふつと太陽電池設置の思いが湧いていましたが、物件購入で貯えを使い果たしたため、太陽電池を設置する資金などどこにもありませんでした。

②DIY好きが高じ・・・

 しょうがないので、防犯カメラを付けたり、ホスクリーンを付けたり、ガレージの土間コンの目地をレンガで埋めたり、庭灯に感光スイッチや玄関に人感センサーを付ける電気設備をグレードアップさせるDIYを楽しんでいました。
 ただ、気掛かりな事が一つありました。それは、無免許電気工事でした。
(住宅のコンセントやスイッチをいじるには、電気工事士の資格が必要です。よい子のみんなはまねをしないように。)

③電気工事士の免許取得

 万が一、自分でいじった機器が原因の火災が起きた場合、火災保険は確実に下りません。それを避けるべく、2019年下期の第二種電気工事士試験に臨み、見事一発合格を果たしました! 「エライ!自分!!」と言うのは冗談で、オームの法則を理解していれば、筆記試験は誰でも合格できる内容です。ただ、実技試験はそれなりの練習が必要です。
 そして、免状交付後に全ての工事個所を点検・再施工し無免許工事状態をなくしました。

④え!?マジで

 電気工事士の試験勉強で法令を勉強していると、
「小出力発電設備(600V以下)出力50kW未満の太陽電池発電設備」
の工事が第二種電気工事士の免許でも出来るとなっています。


「え!?マジで?これってDIYできるちゃうん?!
「でも、太陽電池パネルなんか売ってるか?Google先生に聞いて・・・売ってる!!しかも、めっちゃ安い!!」
「パネルにパワーコンディショナーナーに架台に諸々の電設資材で・・・ 50万円もあれば設置できるやん!!」
何だかこれ行けそうな気がする~♪
と1人で興奮していました。

⑤撃沈

 しかし、冷静に考えると、とてつもない障壁が存在しました。それは、“毒” もとい “妻”の存在でした。

 2019年、日本は多くの災害に見舞われ、その中でも台風15号の千葉での停電、台風21号の大阪の停電が記憶に新しく、更に2018年北海道胆振東部地震での北海道全域のブラックアウトと停電が相次ぎました。そんな折、妻に太陽電池の設置の打診をしたところ、

私「やっぱりね、電気って必要やん。でも、実際に停電も起きてるし、太陽電池とか付けた方が良いと思うねんけど、どう?」
妻「う~ん。よう判らん。別にエエんちゃうの?」

と、以前に撃沈していた過去がありました。
(この時は契約しているLooopでんきの発電連動型リースを提案しました)

つづく


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