DIYで自宅屋根に太陽電池を設置する(当然、売電も!)第10回 たくそう君による接続供給契約の申し込み
早くも第10回となりました。10回目に相応しく、かなりへヴィーな接続供給契約の申し込みです。これを誰の力も借りず出来た(本当は2回ほどし間違いの指摘がありました)のは、自分でも驚きです。この記事は有料にしたいぐらい大変でしたが、読者の手間を考えて、いつものとおり無料の記事です。尚、内容は必ずしも正確ではないので、参考にされる方は自己責任でお願いします。また、私と同じように自ら申し込みをする方からの質問も受け付けますので、気兼ねなくコメントを送って頂ければ、分かる範囲で回答させて頂きます。
①トップページ 申し込み画面
ログインをする前に、このサイトはIE用に作られています。普段私が愛用するChromeでは不具合が発生し、正常な操作ができないので、必ずIEで接続する必要があります。また、ブラウザの戻るを押すと、それまで入力した項目が消えてしまい、とても悲しくなるので気を付けて下さい。
ログインをすると、上記画面が現れます。
始めに接続供給契約の申し込みをクリックします。
②申し込みメイン画面
左の[新規申込・一時保存~]ボタンを押します。申し込みの途中で一時保存が出来る機能があり、一時保存から再開する時も同じボタンをクリックして進みます。。
③接続供給契約申込選択
はい、いきなり意味がわからない単語が並んでします。
3つの選択肢から希望される内容を選択のうえ、お申込みください。
☑ 接続供給契約(供給側)の申込を行う
※再生可能エネルギー発電設備に必要となるパワーコンディショナ、燃料電池等の系統連系に必要となるパワーコンディショナの稼動には電気の供給申込が必要になります。
☐ 発電量調整供給契約(受電側)の申込を行う
※上記に該当しない発電設備の連系(系統連系)の申込の場合もこちらを選択してください。
☐ 「過去登録データの活用」を選択のうえ、申込を行う
このチェックボックスのいずれかにチェックを入れます。※印のところに「再生可能エネルギー発電設備に~」とあるので、一番上の項目にチェックを入れます。
次に、『お申込みの受付』を選択していきます。接続供給契約(供給側)の申込を選択すると、選択できる項目が絞られています。
1.種類
■接続供給契約(供給側)
●常時(単独)申込 ○常時(集団)申込
○臨時申込 ○常時(街路灯一括)申込
この中の、常時(単独)申込にチェックを入れます。
2.竣工届のタイミング
○申込同時竣工
●申込のみ(後日竣工)
申込のみ(後日竣工)を選択します。
3.承諾確認
☑ 承諾を得ている
自分で申し込んでいるので、☑を入れます。
4.集合住宅等の幹線改修申込
☐ 幹線改修
集合住宅ではないので、チェックは入れません。
[申込]ボタンを押します。
④低圧接続供給契約申込書
はじめに、「小売電気事業コード」を入力します。これは事業者に聞けば教えてもらえます。Looopでんきの場合「41096」でした。
1.申込区分と接続供給開始希望日、竣工予定日を入力してください。
申込区分 ☑電灯 ☐ 電力 ☐電 灯(深 夜)
発電設備など ○なし ●あり 新たに設置(申込番号)「 」-I[ ]
の設置有無 ☑太陽光 ☐蓄電池 ☐エコウィル ☐燃料電池
逆潮流有無 ● あり ○なし
申込区分は「電灯」で、発電設備は「あり」にし、申込番号は空欄のままにします。種類は「太陽電池」で逆潮流は「あり」にチェックします。
接続供給開始希望日と竣工予定日を記入します
2.需要場所ならびに需要者さまのお名前を入力してください。
[需要場所住所の特定はこちら]ボタンを押すと新しいウインドウが開き、住所や郵便番号で自宅付近の地図を出します。
[需要場所特定]ボタンを押してから地図上の自宅をクリックすると、家のアイコンが現れます。右端の[登録]ボタンを押すとウインドウが消え、需要場所欄に住所が自動的に入力されます。また、地図中の青いマークは電柱を示しているので、引込電柱が分っている場合は、[引込柱特定]ボタンを押してから、電柱をクリックすると、自動的に電柱番号も記入されます。「需要場所」の残りの空欄、郵便番号、連絡先、需要者名を入力します。
特別措置にチェックは必要ありません。
担当場所は住所を入れると自動で選択されます。
3.需要者さまのご連絡先を入力してください。
需要場所と同じにチェックを入れます。
[次へ]ボタンを押すと、小売事業者情報に間違いがないか確認のダイアログがでるので、[OK]を押して次の画面へ遷移させます。
⑤低圧接続供給契約申込書(電灯)
おっと!ヤヴァイ数の入力画面が出て来ました。でも、入力するのは極一部です。ひとつずつ埋めていきましょう。
1.申込種別・接続送電サービスメニューを選択してください。
申込種別 [増設]
接続送電サービスメニュー [電灯時間帯別接続送電サービス]
供給地点特定番号 [ ]
申込種別は増設です。接続送電サービスメニューは何を選んで良いか判らなかったので、適当に選んでいたら、変更の指示がありました。太陽電池は日照がないと発電しないので、「電灯時間帯別接続送電サービス」になるのでしょうか?
供給地点特定番号は小売事業者からの請求書等で確認して下さい。
2.用途と供給方式ならびに負荷設備を選択してください。
用途 [一般住宅][純住宅・戸建]
特殊用途 ☐ 公衆道路灯として使用する
供給方式 [単層3線100V/200V] 取付灯数[ 空欄のまま ]
用途と供給方式は簡単に判断できると思います。
取付灯数は電灯・コンセントともにゼロにします。
そして、赤文字で書かれた注意書きの通り、
既設設備変更なし☑
ここにチェックを入れます。そうすれば、電気機器の欄は増設するパワーコンディショナーのみを記入するだけです。
新・既 機器名称(全角カナ英数字) 分類
● 〇 タイヨウデンチヨウパワーコンディショナー 電源供給機器
単位 容 量(W) 台数 季節
VA 5500 1 通年
電気機器の入力はこれで終わりです。
※容量はパワーコンディショナーの最大出力です。
深夜機器の欄に入力するものはありません。
最後に、
契約主開閉器による契約電力の算定希望 ○有り ●無し
こちらを選択して、入力終わりです。
『増設』の申し込みなので、増設する機器だけを入力すればOKでした。
3.工事費が発生した場合のご請求先を入力してください。
ここは記入するところがありません。
[次へ]ボタンを押します。
⑥低圧接続供給契約申込書
ここは、専門用語がたくさん出てくるので、調べるのに苦労しました。
1.施工者さまの情報を入力してください。
電気工事店名(全角) 「個人名を入力」
住所(全角) 「 」
電話番号 「 」
Mailアドレス PC「 」
携帯「 」
登録・届出番号 「9」 組合情報「 」
ここは、全て個人の情報を入れました。
個人は、登録・届出番号がないので全角で9を入力します。
電気工事責任者さま 「個人名を入力」 携帯番号 [個人の番号]
何かあると、関電の担当者からここに記載した携帯番号に電話がかかってきます。
2.施工関連情報を入力してください。
不在工事の可否 ○可 ○否
当該引込線への防護管取付 ○取付要 ○なし
希望する方にチェックを入れます。
3.引込に関する情報を入力してください。
引込柱 名称「 」 番号「 」
ご自宅の電線がどの電柱に繋がっているか、引込線(DV線)を辿っり、電柱番号札を確認して下さい。(電柱番号については下記のサイトを確認して下さい。)※需要場所の記入時に引込電柱を特定した場合は、既に電柱番号が自動で入力されています。
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2018_11/index.html
低圧有無 ●有 〇無
電柱所在地 〇国道 〇県道 ●市道 〇民地
既に引込線が布設されているので低圧は「有」です。所在地はその道路の種類を調べて下さい。
引込形態 「中間分岐(メッセンあり)▼」 理由「敷地上空通過 ▼」
NTT柱「 」「 」号柱
引込形態をプルダウンで選択します。選択肢として、
{直接引込、連接引込、NTT柱経由(既設引込あり)、NTT柱経由(既設引込なし)、中間分岐(メッセンあり)、中間分岐(メッセンなし)}
の6種類から選択します。それぞれについて説明すると、
直接引込:引込線が電柱から建物まで直接つながっている場合
連接引込:引込線が電柱から別の引込場所につながり、そこから分岐して引き込まれている場合
NTT柱経由:送配電会社の電柱以外から引き込まれている場合
中間分岐:引込線が電柱と電柱の間で直角に曲がり引き込まれている場合
メッセン:メッセンジャーワイヤーのこと。引込線が電柱の間から枝分かれしているので、電線にテンションがかかり屈曲しないように、ワイヤーで電線を補強もしくは、分岐するためのワイヤーが張られている状態
多分こんなんだと思います。
既設引込方法 「 架空 ▼」(電灯) 既設亘長 「 32 」m(電灯)
「 ▼」(電力) 既設亘長 「 」m(電力)
「 ▼」(深夜) 既設亘長 「 」m(深夜)
既設の引込線の引込方法を{架空、地中ケーブル}のどちらかを選び、長さを記入します。既設の引込線径がよっぽど細くなければ、取り換えをしないので、長さは大体で大丈夫だと思います。
引込線取付作業環境 ●高所作業者車で施工可 〇長尺梯子で施工可
〇屋根上で作業 〇ベランダ上で作業
こんなの工事会社じゃないし分からない。引込工事はしないはずなので、無理なく安全に作業できそうな方法を適当に選びました。
屋根素材 ●スレート 〇瓦 〇金属板
〇トタン 〇アクリル板 〇波板
〇その他
ご自宅の屋根材を選択して下さい。
4.立面図を作成して下さい。
えっ!まじで?と一瞬たじろぎましたが、[立面図1【引込柱1】選択]ボタンを押すと、いくつかのパターンの立面図があるので、最も近いものを選択しました。
そして、図に符されている①~⑫の設備について調べ、記入していきます。
この中で、分かりにくい項目を説明すると、
⑩の計器は電力量計を指しています。取付方法の選択肢は、
{計器板直付、サイドプレート付、スチール盤BOX、計器箱}
があります。サイドプレート付が良くわかりませんが、それぞれ、次の図のが一例です。(サイドプレート付は2つ用の計器板のことかな?)
⑫の取付位置は、
{構外雨線内、構外雨線外、構内雨線内、構内雨線外、パイプシャフト内、引込ポール}
の中から選びます。構内・構外は建物の内と外だと判りますが、雨線内と言う言葉は聞いたことがなかったので調べると、下図の色を付けた範囲のことを指していました。
計器取付環境⑩⑪⑫は、電灯と太陽光それぞれ記入することになっています。関西電力は、4年前から双方向の電力量計を導入しているため、電力量計は1つなので記入はどちらか一方で良いはずです。良くわからないので、電灯は既設の状態を、太陽光は双方向の電力量計に取り換え後の状態を記入しました。電力量計の取り換え時に、計器箱をPanasonicの化粧箱BQKN8315Qに取り換えたいので、計器箱は「化粧BOX小(電力量計)」にしました。
既設計器の 計器番号(下3桁) は電力量計の使用量表示の直下に書いている番号です。種類は
{普通型、耐候型}
のいずれかを選びます。
5.単線結線図を作成してください。
はじめに、引込線口配線の改修の有無についてたずねられるので、
引込口配線の改修
改修有無(電灯) 〇有 ● 無 改修前[ ]㎟ → 改修後[ ]㎟
改修有無(電力) 〇有 〇無 改修前[ ]㎟ → 改修後[ ]㎟
改修有無(深夜) 〇有 ● 無 改修前[ ]㎟ → 改修後[ ]㎟
電灯・深夜とも無にします。深夜が聞かれるのは、接続送電サービスメニューを「電灯時間帯別接続送電サービス」にしたからでしょうか?
引込口支持点の改修の有無も
引込支持点の改修有無
改修有無(電灯) 〇有 ● 無
改修有無(電力) 〇有 〇無
改修有無(深夜) 〇有 〇無
無です。
引込口配線用分岐端子の要否は
引込口配線用分岐端子の要否 〇要 ●否
否にしました。
次に、幹線部分の単線結線図を記入します。
こちらも、[単線結線図【伝統・深夜】選択]ボタンをクリックし、該当する図を選択します。
今回は、1計器を選択しました。(赤文字で「※双方向計器の場合、太陽光なしのパターンから図面を選択下さい」と注意書きがあるので。)
しかし、しゃ断器①と②が直列につながっていて、実際と合致しません。他の単線図にもしゃ断器が2つ直列につながっているので、多分これはしゃ断器①が契約ブレーカーで、しゃ断器②が配電盤のブレーカーだと思われます。(関電は契約ブレーカーを設置しなくなったはずですが。)
「該当する単線結線図がない。(別途作成し提出する) 」を選択したほうが良いのかもしれませんが、単線図を描くのが面倒なので、また、選択した単線図のように配線する方法もあるので、これで良しとしました。
改修有 線種 太さ
① ☐ [ CV ▼] [ 14㎟ ▼]
② ☐ [ CV ▼] [ 14㎟ ▼]
③ ☑ [ CV ▼] [ 8㎟ ▼]
④ ☑ [ CV ▼] [ 8㎟ ▼]
新たに敷設する配線③と④は8sqのCVケーブルにしました。
種類 容量
しゃ断器① [漏電しゃ断器過負荷保護付 ▼] [60 ▼]A
しゃ断器② [漏電しゃ断器過負荷保護付 ▼] [30 ▼]A
また、しゃ断器①は配電盤のブレーカー、しゃ断器②は太陽電池用ブレーカーとしました。
引込口から引込口装置までの距離 [11]m
最後の「引込口から引込口装置までの距離」とは電力量計の2次側の配線が家の壁に入る部分を「引込口」と言い、「引込口装置」は配電盤のことを言うそうです。電力量計から配電盤まで、どこを通っているか把握しその長さを記入します。
⑦申込送信
単線図の記入が終われば[申込内容確認画面]ボタンをクリックします。すると、いままで記入してきた内容が一覧になったページが表示さ確認することができます。
そして、[送信]ボタンをクリックすると、申し込みの完了です!
送信完了画面に遷移すると[申込書・施工証明書保存・印刷]ボタンが現れるので、クリックして保存しておきましょう。申込書・施工証明書はパスワードのかかったPDFになっており、ログインパスワードで開くことができます。
⑧おわりに
本来は電気工事会社が使うシステムを、個人で使うため分からない事だらけで、調べるのが大変でした。しかし、これぐらいは調べておかないと、特に自宅の配線がどの様になっているか把握しておかないと、太陽電池の電気工事をするのは厳しいのではないかと思います。これを記入するために、屋根裏に登ったり、計器箱を開けたり、各所の長さを測定したり、いろいろしました。
工事までしなくても、自宅の配線を把握しておくことは、良いことだと思うので、皆さんも一度屋根裏に登ってみてはいかがでしょうか?
つづく。