DIYで子供の経験値を積むこと
知的っ子長男の春休み
放課後等デイサービスを利用しています。
ただ、利用日数が限定されているため
デイのない日は家で過ごすことになるのです。
普段は特別支援学校に通学していることもあり
地域の近所に住む同年代のお友達はほぼいません。
春休み、彼の長~い一日に
付き合うことになったワーママの私。
仕事も兼ねて、
彼と一緒にDIYすることにしました。
今日のDIYの目的は『使う』こと
今回は木工DIYにチャレンジします。
作るのは子供用のスツール。
アイワ金属の
2×4スツールキットを使えば
15分ほどで完成する
超カンタンDIYです。
『作る』ことが目的だと、
一瞬で終わってしまうDIYですが、
今日は、子供と一緒なので、
子供が道具を『使う』ことを目的に
DIYをやってみることにしましたよ。
準備したのは、
・2×4スツールキット
・専用ウレタンクッション
・2×4材
・紙やすり
・のこぎり
・インパクトドライバ
・タッカー
まずは、
スツールの足になる部分の木材を
手のこでカットしていきます。
小学1年生でのこぎり。
おまけに手先が器用とは言えない発達っ子。
ちょっと早いのかもしれません。
私「やってみる?」
息子「うん!」
チャレンジ精神旺盛な息子には
難しかろうが、危なかろうが
触ったことのない道具を目の前にして
やらないという選択肢はありません。
生まれて初めてののこぎり、
動かし方が分からず
うまく動かせない。
「押して引いて~押して引いて~」
の掛け声を分かりやすいように
「うえ~した~うえ~した~」
に変えて、
何度かスムーズに動かせるようになると
次は、木の固いところに当てて
「自分の方に力を入れてみて」。
うまくいかないので、
一緒にやってみる。
すると、木が削れていく。
のこぎりをうまく動かせず
何度も、のこぎりの刃が
木材の切れ目から離れてしまいましたが、
根気強くのこぎりを動かしていました。
面白いことはどんどんやらせる
我が家の子育ての基本方針は、
子供が好きなこと、面白いと思うことは
多少危なくても挑戦させちゃう
です。
見守る大人側は
ひやひやしますが、
ちょっと難しい、
失敗するかもしれないことができると
成長につながる、子供の成功体験になります。
困難なくできちゃうと、
大人にいくら褒められても
大してうれしくない。
達成感もない。
子供自身が一番よく分かっています。
初めてののこぎりで
木材が削れる感触が面白いと思ったのか
彼は、別の端材で
一人でのこぎりに挑戦していました。
しかも素手で!
さすがに素手はいけませんね。
子供用の作業手袋を準備していなかった母のミスです。
はじめはなかなか切れなくて
のこぎりの扱いも危なっかしくて
いつ手を切るかひやひやしていましたが、
私が、DIYを進める傍らで、
ひたすらギコギコ・・・・・
自分一人の力で
木材に切り込みを入れていました。
嬉しそう!
意外と使いこなせる大人の道具
今回のDIYでは、
のこぎり以外にも
紙やすり、インパクトドライバー、タッカー
を使いました。
1.大人がやってみせる
2.子供が使ってみる
3.道具の動きを確かめながら試行錯誤
4.必要なら一緒にやってみる
5.うまく使いこなす
今回使った道具については
道具の用途の説明後、
ほとんどの場合、
上記の流れで使いこなせるようになっていました。
器用な子供だと
試行錯誤する時間がもっと少ないのかもしれないですね。
特にインパクトドライバーは
お気に入り。
インパクトは初めて使う道具では
なかったですが、
やっぱり好きなんですね。
端材へねじを入れたり抜いたりを
飽きるまで繰り返していました。
タッカーは、
さすがに子供の力では
狙ったところに打てなかったので、
スツールへの打ち込みは
私が行いました。
が、
端材を使って打ち込み遊びを繰り返す中で
コツをつかんだらしく
両手を使ってタッカーを使いこなしていました。
紙やすり以外は、
子供に使わせるのには
危険が伴うDIYの道具。
さらに、どれも大人用のもの。
しかし、
息子にはそんなの関係ありません。
「やりたい」
「使いたい」
という気持ちが勝るとき、
使いこなせるようになるまで、
粘り強く試行錯誤し、
最終的に、上手ではないですが、
正しく使えるようになるんだな・・・
という気付きがありました。
できるようになるまで待ってみる
子供に道具を使わせるのに
大切なことは、
子供自身の力で使えるようになるのを
『待つ』
ことだと思いました。
小学1年の子供なので、
やりたくなかったら
早々にあきらめます。
大人から見たら
遊んでいるように見える光景でも
本人は至って真剣に
どうやれば思った通りにできるのかを
試行錯誤しているんですね。
この時間を
大切にしたいです。
そうじゃなくって
こうやるのよ!
って言っちゃうこともありましたが^^;
そばで見ていると
つい口出ししたくなるので、
私は、できるだけ子供が道具を触るのを
見ないように、
でもすぐ近くで作業するようにしました。
黙って見守ることが
こんなにも難しいなんて・・・
という気付きもありました。
子供と一緒にするDIY、
作品を作り上げることに焦点がある場合、
子供がいるというだけで
作業に集中でず、イライラの原因になりますが、
子供に道具を使わせるのを目的にすると
どんな作品に仕上がってもいい。
子供が道具を使えるようになり、
できた!
という瞬間のどや顔を見るのは
本当にうれしいものです。
たまにはこんなDIYもいいもんだなと
思いました。
ここまで、
お読みくださり、
ありがとうございました!