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ただ今ヘンテコ英才教育中

世の英才教育といえば、モンテやシュタイナー教育。
我が家とはご縁がなさ過ぎて、『英才』というワードを使うことに戸惑いを感じずにはいられないのですが、いや、そもそも『教育』の話でもないのですが、あえてこのビッグワードで進めていきます。

今回は、我が家の5歳児娘子育てのはなし。
といっても、共働き一般家庭で時間に追われて過ごす日々に、教育とか子育てとか語れるものなど何もないのです。5年前娘が爆誕した当時は英語にピアノに…と様々思い描いていた時期はありましたが、フルタイムワーキングマザー&ワンオペ育児の現実は、家庭教育とは無縁、生きて元気ならそれでいいと思うしかない毎日です。
でも、ただひとつ、夫婦で共有している教育方針があります。それが、

『 好 き を 伸 ば す 』こと

カッターを使いこなす幼児

きっかけはYouTube。
家庭で禁止されていない子供たちがおよそ大好きなユーチューブ。我が家もご多分にもれず。おかげで子供たちのスマホの扱いは教えてもいないのに上達してしまいました。

ここで当時年中4歳児だった娘がハマったのが大人の女性たちが百均グッズで作る系の動画。「これ欲しい」じゃなく、「これ作ってみたい」と娘に言わしめた丁寧に作られた動画。「作ってみたい」と言われたら、長年DIY業界で生きてきた身としては「ダメ」という理由が思いつきません。

しかも、材料は百均で揃う。

はじまりは、ここからでした。
動画に出てくる材料はもちろん、道具も、娘の「これ作りたい動画」を見つけるたび、近所のセリアに買いに走るのが日課に。

ステンレス定規、カッターマット、カッター、千枚通し、ピンセット、布用接着剤、細幅両面テープ、画用紙、クリアファイル、リングファイル、マステ、デザペ、トレペ、ホログラムシート、厚紙、綿、フェルト、丁番・・・

日常生活に特に必要のないものの数々、およそ園児が欲しがるとは思えないものの数々をセリアに貢献しました。

当時、年中児にカッターの使い方を教えるのは面倒でしたが、回数をこなすうちに、手を切らない程度の扱いができるようになり、放置しても心配なくなりました。カッターが使えると一人でできるものつくりがおのずと増えていきます。欲しい材料がそろえば、あとは動画を真似したり、自分で創造していきます。
動画で作られるものをそのまま再現したいときは、土日限定で親子で取り組みました(今も取り組んでいます(現在進行中))。平日、付き合っている時間ないのはフルタイムサラリーマンの宿命。

4歳でインパクトドライバデビュー

子どもにいろんな経験をさせたい、自分が経験したことのないことも含めて….なんて、大抵の親が抱く思いでしょう。我が家もそうです。でも、そんな思いとは裏腹、現実問題、時間はないしお金もナシ。なら、日常生活の中でトピックを見つけるしかない。

大人がこなさないといけない仕事の中で、こちらに余裕があればちょっとした経験を積ませる。そのひとつが、『テーブル解体のお手伝い』でした。結果的に、若干4歳でインパクトドライバを使ってみることに。

テーブルの解体作業

子どもってすごいなって思うのが、触っているうちにうまくいくタイミングがあって、プチ失敗とプチ成功を繰り返しながら、うまく?使えるようになっていくトライ&エラー的な方法論を説明しなくても実践している。「とりあえずやってみる」ところから入るところ。これ当たり前のようですが、大人になるとエラーが嫌で無意識的にトライしなくなることってあります。

DIYで作ったテーブル解体中

というわけで?、
インパクトドライバは4歳なら使える、ということを我が娘が証明してくれました笑

あ、ちなみに4歳でも使えたインパクトドライバはこちら。

得意を見つけるには好きを伸ばせ!

インパクトドライバデビューから約2年たった今、娘の得意なことは「工作」になりました。ハサミ、ノリ、テープの他に、ボンド、カッターも日常使いです。最近ではレジンもやります。年長児にしては中の上レベルくらいじゃないでしょうか。

5歳児シャカシャカレジン制作

さすがにインパクトドライバを使うようなDIYはできないし、本人の興味がまだそちらにないので、『ものづくり』とまではいきませんが、ゼロから何かを作っていくということに面白みを感じているのはよく分かります。

好きこそものの上手なれっていうことわざ、まさに、体現しているさまを傍で見られるのは親として幸せだなと感じます。

運動ができなくても(娘)、勉強ができなくても(娘)、別の『得意』があれば自信につながります。だから、子どもには絶対に『得意』を見つけて欲しいと思っていましたが、どうやら『好き』な事象に対する英才教育的なアプローチこそが『得意』への近道らしいことが実践的に分かりました。もちろん、今のところ(若干6歳)…の話なので、未来は誰にも分かりません。

つまり、いわゆる英才教育のための資金はないであろう我が家においては、とにかくよく子を観察し、傾聴し、何に興味をもっているのかを見極め、興味を深めるアプローチをしていくことが、子どもへの教育的アプローチとしてできることむしろやるべきことなのでしょう。

このとりとめのないお話が、どなたかの『得意』を見つけるためのヒントになると幸いです。

貴重な時間を割いてまで、ここまでお付き合いくださった方、心の底からありがとうを伝えたいです。

《5歳児の作業場付近の様子(現在)。片付けの才能は全く育っておりません。》

5歳児DIYグッズの収納


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