お酒をやめたい人へ(その2)
お酒をやめたい人へ(その1)の続きです。
身近に、そういう感じの人がいたら、
どんなに心配でも我慢して、距離をとって、
とにかく今は、そっとしておきましょう。
もしもあなた自身が、こんな感じの人なら、
どうかそのまま、「飲まない生活がフツー」
になりますように。
そしてもし、禁酒を一旦終了して飲み始めた時、
禁酒する前よりも飲み方が激しくなっているようなら
(例えばダイエット後のリバウンドみたいに)、
今度は少し辛いかもしれませんが、もう一度禁酒
してみましょう。
2度目の禁酒を終えて、またリバウンドがあるよう
なら、そしてそれが1度目のリバウンドよりも
大きいようなら、辛いでしょうが、また禁酒しましょう。
安心してください。
誰も、「飲むのをやめましょう」とは言いません。
禁酒→禁酒終了→禁酒 のサイクルは
何度繰り返してもOKです。
リバウンドがなければ、あなたは多分「正常な酒飲み」
(適正飲酒者)です。
これからもお酒を楽しんでください。
リバウンドがあり、毎回それが大きくなる傾向のあなた。
私も同じ道を通りました。
もうこれ以上苦しまなくて大丈夫です。
まずは専門の病院へ行きましょう。
「専門の」というのは、心療内科(または精神科)
という意味です。
内科に行っても依存症の治療は受けられません。
地元の保健所に問い合わせれば、アルコール依存症の
治療を行なっている病院の情報は得られます。
依存症専門の病院へ行き、診断を受けます。
この診断は、あなたのこれからにとって、
「1つの区切り」になります。
あなたはもう、お酒のことで孤軍奮闘しなくても
良い、ということです。
あなたが受ける診断がどういうものであれ、今後
お酒の問題については、専門の医師が相談に乗って
くれます。一人で悩む必要はなくなります。
仮に、あなたが受けた診断がアルコール依存症なら、
医師はあなたに「断酒」を勧めるでしょう。
今のところ、それが唯一の方法だからです。
依存症者にとっては、お酒も一種の薬物ですから、
お酒をやめると「離脱症状(禁断症状)」が出ます。
抑うつ・不眠・飲酒への渇望感・幻覚 etc.etc.
専門の医師は、それらの辛い症状を軽減する薬を
処方してくれます。
そんなことをしたら、今度はクスリ依存になるんじゃ
ねーの?という疑問は、とりあえず後回しに。
まずは「今」の辛さを軽くします。
そして、この決断と実行について、
自分で自分を思いっ切り褒めてあげましょう。
自らの依存症を認めるということは、
本当に本当に難しいことで、
逆に依存症でない人にとっては、
それがどれだけ大変なことか、
正直ピンとこないことだからです。
自分で自分を褒めましょう!
これから先のことは、とりあえず後回しに。
とにかく、「今」にフォーカスして。命を最優先に。
…で。余裕が出てきたら、
「AA」「断酒会」とか、検索して次の行動へ。
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