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533 頑張れ‼斎藤元彦 頑張れ‼稲村和美


はじめに

今日の教育コラムは、暴力による現状変更がいかに不誠実で無意味なものかという話をしていきたいと思います。

懸念

前兵庫県知事の斎藤元彦氏への一連の告発文書問題は、刑事告発も含め様々なエビデンスが出そろい、いよいよ県職員へのアンケートの全容も明らかになりました。
多くの問題に対して誠実な謝罪や撤回はまだなされていませんが、いよいよ出直し選挙に向けた準備が整いつつあります。候補者も過去最多の7人の立候補者が出る予定です。
そんな中、急に叫ばれているのが斎藤元彦氏の身辺警護の必要性です。様々な理由はあるかと思いますが、一連の公益通報者保護法違反の疑い、個人情報保護法違反の疑い、パレードの寄付金のキックバック疑惑など多くの問題に対する誠実な説明がなされていない事への反発の高まりがこうした危機感の共有につながっている可能性があります。

選挙を左右してしまう暴力行為

ここ数年の悲劇や惨劇がもたらした選挙結果への大きな影響は計り知れないものがあります。2年前の奈良県での故安倍晋三元総理への銃撃事件、最近では米元大統領のトランプ氏への狙撃事件などが発生していますが、こうした民主主義への挑戦とも思える言論を弾圧し、暴力で現状を変更しようとする姿勢は、まったく真逆の効果を生み出します。攻撃された政党は、大きく支持を集めますし、暗殺行為を受けた候補者は一躍ヒーローとなります。
それまでの選挙の不利を一気に逆転するほどの逆風を吹かせることだってあるのです。
今回の兵庫県知事選挙においても、互いの候補者に対して言論でその主張をぶつけ合うことは大切ですが、それを暴力という形で攻撃し合うことは絶対にあってはならないのです。
候補者同士の討論や主義主張を戦わせることで、真の適任者が見えてくるのです。私たちはそうした大変に時間のかかる一人一人が判断する機会を丁寧に作っていくことから逃げてはいけないし、民主主義のプロセスを冒涜する様なことをしてはならないのです。正々堂々と選挙を戦い、その先にある答えにたどり着くことが大切なのです。


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