539 兵庫県知事選挙 争点と情勢
はじめに
今回の兵庫県知事選挙の情勢調査の第一弾が発表されました。この調査は地元新聞の神戸新聞社とJX通信社が無作為に抽出した約1000人への調査結果ということです。インターネット、電話の割合は3:7ということで電話での調査が多かったようです。
今日の教育コラムではこの調査から見えてきた今回の選挙の姿を告示前ではありますが少し考えてみたいと思います。
選挙の争点
この調査では、支持する候補者について現時点での考えを有権者に尋ねていますが、誰が何ポイントリードしているなどといった様な細かな調査結果は出ていません。
では、その争点への意識から見ていきたいと思います。兵庫県民は今回の選挙の争点を下記のようにとらえているということが見て取れます。
1位 知事の資質(約30%)
2位 県政の再建(約20%)
3位 斎藤県政の評価(約10%)
4位 告発文書問題をめぐる対応(約10%)
5位 人口減少社会の中での県の将来ビジョン(約10%)
6位 その他(約10%)
7位 わからない、答えない(約10%)
最も多い割合になっているのが知事の資質でした。これは、県議会が不信任決議を可決した際の全会派からの指摘の通り、今回の選挙は斎藤元彦氏の人間性に焦点を当てている人が多いということを意味しています。また、県政の混乱の解消を進めるために今回の知事選は存在しているという感覚を持っている人も多いことが見受けられます。
斎藤県政への評価や告発文書問題をめぐる対応に関する関心はほぼ同等ということを考えると、県政の混乱が前知事の資質や行動に基づいて生じていることを明らかに気にしている人が多いということが見て取れます。
選挙は水物
現時点での投票先を明らかにした人を支持政党別でみた結果によると、稲村氏がどうやらリードしているようですが告示もまだですから今後の選挙戦が本格化していく中でどのような情勢になっていくかわかりません。また、リードということであればやはりそこまで大差ではないのかもしれません。
ここまで知名度の高い現職との闘いですから今後の選挙戦は気が抜けません。
少なくとも全体としては公益通報者保護法違反の疑いがある人物に対して、しかも、失職する際にここまで県政を混乱させておきながら、「本当に知事が職を辞すべきことなのかという思いが根底にある」と不満を述べるような人間が知事として復権することに大きな不安を抱えている人たちが多いという傾向がみられるように思えます。
公益通報者保護法制度への見解を述べる弁護士の方々
下に紹介する動画は、今回の兵庫県の問題について何人かの弁護士の方が見解を述べられている動画となります。リンク先を掲載しますので、問題点の整理にご活用ください。
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