498 頑張れ‼ 斎藤元彦 兵庫県知事「果たすべき7つのリスト」
はじめに
9月6日の百条委員会が終わり、様々な識者から一連の斎藤元彦知事の法令違反についてまた、その認識がない事について私見が発信されています。今日の教育コラムでは、そうした声を踏まえながらこれから兵庫県がやっていかなければならないことについてお話していきたいと思います。
やらなければいけないことをリストにする
県政を前に進めること、県の事業を実行すること、これは斎藤元彦知事がパワハラをしようとも告発者に対して報復しようとも成しえたかった知事の仕事です。
斎藤知事は、遅かれ早かれ知事の任を解かれます。一般的な企業であればパワハラが証明された時点で懲戒解雇でもおかしくないわけですが、知事は別です。しかしながら、今回の一連の事件は法令違反を犯しています。
その責任は斎藤元彦知事に集中しています。辞任、リコール、不信任決議、など職を失う方法やその手段の全てがテーブルに乗っている状態です。
知事として県政を前に進める仕事は彼の手を離れて、次の未来の新たな知事に託すことにしてもいいのです。それよりも彼にはやらなければならないリストが存在するはずです。
【斎藤元彦が果たすべき7つのリスト】
①元西播磨の県民局長さんの懲戒処分を取り消し、本来受け取るべき権利を
回復し、なされるべきだった退職手続きを行い、故人の県職員としての役
職や職責に報いる
②法令違反に伴う不利益に見合った損害賠償を県として速やかに行うために
尽力する
③知事本人の責任を明確にし、辞職し責任を取る
④公益通報者保護法違反に関わった職員の懲戒処分を適切に行う
⑤第三者委員会の調査結果を受け、適切な処分を受ける
⑥パワハラを行ってきた県職員、負託を裏切った県民、そして一連の文書問
題で命を失った県職員への謝罪をする
⑦遺族や故人に事の真相と反省の念を述べ、詫びる
出直し選挙
百条委員会での斎藤知事への2回目の証人尋問が終わり、空気は一気に固まりつつあります。これまで擁護してきた維新の会については、未だに公益通報に当たるかどうかについて疑問を持っているかのような発言も見受けられましたが、それ以外の県議たちの意見はまとまっているように見られます。
それぞれの会派は、不信任決議案提出も含めた検討を本格化させていますので、来週にはいくつかの動きがみられるように思います。
不信任案の可決には出席議員の4分の3以上の賛成が必要となりますので、ハードルはかなり高いです。県議たちがどこまでまとまって賛成を投じることができるのか注目を集めています。
百条委員会の議論を通して見えてきた事実をどのように県議たちが判断し、この問題といかに向き合うのかその姿を県民は注目しているでしょう。そして、その姿に対して次の県議会選挙で県民の判断がなされるのです。
では、県議会で不信任決議案が賛成多数で可決した場合どうなるのでしょうか。斎藤知事が議会を解散するという選択肢をとれば、県議たちは選挙となり再び、新たな議員たちで構成された議会で不信任が可決された場合、知事は失職します。いずれにしてもこの場合は、しばらく知事の席に座り続けることになります。
権力者に有効な手が乏しい現実
知事への辞職勧告決議案も考えられる手ですが、任期満了までやる気を見せ続けている知事にしてみれば、そのような辞職勧告を受けても到底受け入れることはないでしょう。
いずれにしても私たちは、優れたリーダーを選ぶという行為がいかに難しいか、また、間違った権力者を権力の座から追いやるための術をいかに手にしていないかということをやはり実感してしまいます。
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