543 斎藤元彦 お弁当を一緒にでは無理
はじめに
今日の教育コラムは、先日の兵庫県知事選挙 立候補予定者討論会を観た感想を簡単にお話してみたいと思います。現在、候補予定者として名乗りを上げられている7名の方々の内6名がご出演されていましたのでやり取りの中からいくつかのことが見えてきました。
それぞれの思い
10月18日までに兵庫県知事選挙に立候補する意向を表明しているのは次の7人です。
①前知事の斎藤元彦さん(46)
②共産党推薦で医師の大沢芳清さん(61)
③元官僚の中村稔さん(62)
④参議院議員の清水貴之さん(50)
⑤前尼崎市長の稲村和美さん(51)
⑥元加西市長の中川暢三さん(68)
⑦レコード会社経営の福本繁幸さん(58)
立候補届の予備審査は10月22日と23日に行われる予定ですが、今回の討論番組には福本さんはご出演になられませんでした。この中で発言されたものについては、大変多くの内容がありますのですべてを解説することはできませんが簡単にまとめてみたのが下記の資料です。
また、討論会の後半に一人ずつ指名して質問する時間がありました。その中でやはり斎藤さんに対する公約達成率98%という世間の誤認に対する質問がありました。やはり着手率と達成率を混ぜてわかりにくい形で98%の達成率といった印象を与える内容になっていたように思います。この公約の個数や内容についての誤りをわかりやすく解説してくださっているチャンネルがありますのでご紹介します。
このチャンネルでは公約の達成率と誤解されるような言い回しを取り上げながら、公約の中身についても目を向けていくことが重要であるということを示唆しています。実際に日本ファクトチェックセンターがもうすでに実現率というニュースは間違っているということは証明されているわけですが、この点は斎藤氏のミスリーディングから発生している感は否めません。
詳しい考察についてはファクトチェックセンターでご確認ください。メディアの集中攻撃について斎藤氏を擁護する人々はよく批判しますが、実現率98.8%という不正確な情報を広げたのも地元新聞社をはじめとしたメディアでした。
県議会や県職員との関係の改善について
もう一つの話題として、斎藤県政が生じさせたこの県政の混乱をどのように収束させていくのかというお話ですが、今回の討論会でも複数の候補予定者からのご質問がありました。
それに対して、斎藤氏の回答は、議会に対しては政策本位で対話を図り、意思決定のプロセスを大切にしていくというものでした。また、県職員とはお弁当を一緒に食べたり、コミュニケーションをとったりしながら関係性をじっくり構築していくというものでした。
ハラスメントへの反省やトップダウン型の県政の反省、公益通報者保護法への理解不足などについては言葉にされていませんでした。時間の関係もあろうかと思います。しかし、今回の問題がお弁当を一緒に食べたくらいで解決する様なものではないことは、私にもわかります。
県職員の方々のアンケートの自由記述を読む中で感じる様々な独裁的な行動そのものを改める必要があるように私は思えて仕方ありません。
稲村和美さんの語る市民自治派
稲村和美さんのYouTubeが更新されております。よろしければみなさんもご覧ください。今回は、市民自治派という観点からのお話が聞けます。