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273 フジヤマコットントン公開間近
はじめに
以前にも紹介しましたが、「フジヤマコットントン」の公開が近づいてきました。この映画は、ドキュメンタリー映画です。公開は、2月10日(土)より全国公開されます。
私個人としては、今一番楽しみにしている映画です。この映画は、 障害福祉施設「みらいファーム」を舞台にしてじっくりと時間をかけて撮影された作品です。作品のPVが公式ホームページで公開されていますが、それを見ただけで入所者の方々の姿を様々な点に配慮し、おさめていることに気づかされます。短いPVであっても私なりに考えさせられるものが多かったです。
まだご覧になっていない方は、下のリンク先からご覧いただければと思います。
気づくために
今回のような作品は、人々の日常を描いています。豊かに描いたヒューマン・ドキュメンタリーと言いますが、人間模様を描いたドキュメンタリーは観る側がどのようにその作品と向き合うかが問われているように思います。
エンタメとしての映画も素晴らしいですが、何かを考えるために見る映画が私は好きです。
障害福祉施設で自分の仕事と向き合いながらそこに集う人々や社会との関わりの姿やその変化を見ていく中で私たちは、何を考え何を見つめることになるのでしょうか。
相模原障害者施設殺傷事件では、身勝手な犯人の男の思想がたくさんの方々の命を奪いました。私たちは、障がいのあるなしに関わらずなぜ生きているのでしょうか。そして、日常の生活とはどのようなものなのでしょうか。
監督である青柳拓さんの作品作りには、対象者を搾取しないというポリシーがあると聞いています。そうした監督の作品作りにかける思いも含めて私は多くのことを学ぶことでしょう。
そして、富士山を望む山梨県甲府盆地にある、障害福祉サービス事業所みらいファームにいる入所者の方々の姿から私たちは、何を考えることができるのでしょうか。
生きるとは
生きるとは、どのような意味があるのかではなく、生きるとはどのような姿や形であるのかというものを観ることを通して、多様性を認め合い互いに育むミライとはどんなものなのかを私たちは今こそじっくりと考えるべきなのではないかと思います。
私は、そんなインクルーシブな社会の在り方を考えるために2月10日にこの映画を観に行きたいと考えています。
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