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442 トランプ大統領誕生の瞬間

はじめに

共和党のドナルド・トランプ前大統領が演説中に銃撃された映像が世界中に配信されて一夜過ぎました。
今日の教育コラムは、私個人の感想を少し述べたいと思います。まず、タイトルにもあるように、この銃撃事件でけがを負いながらも立ち上がり、高らかに拳を上げ、聴衆に向けて健在ぶりを発揮したトランプ大統領と星条旗が風にたなびく写真が報道に用いられていますが、この写真を見て私は、トランプ大統領が今回の大統領選挙を制した瞬間を見たような気がします。

大統領選挙と銃撃事件の歴史

トランプ前大統領は右耳の上部から流血しながらも拳を高く上げて、聴衆に無事を示しました。
アメリカ大統領をはじめ、著名な政治家へのこうした暗殺、または暗殺未遂事件は、有名なものが多く、近年では1963年のケネディ大統領が南部のテキサス州ダラスでパレード中に銃撃され、死亡した事件が最も印象的です。この様子は何度もテレビなどで資料映像が放送されているので観たことのある人も少なくないでしょう。
大統領として初めて暗殺されたのはリンカーン元大統領で、南北戦争を勝利に導いた直後の1865年ワシントンの劇場で観劇中に銃撃されました。犯人は南部連合の支持者でした。また、1881年には、ジェームズ・ガーフィールド元大統領もワシントンの鉄道駅で狙撃されています。そして、ウイリアム・マッキンリー元大統領も1901年に博覧会会場で無政府主義者に命を奪われました。
暗殺未遂では、1912年に大統領を退任したセオドア・ルーズベルト元大統領が、1981年にはレーガン元大統領が銃撃を受けています。お二人は今回のトランプ元大統領同様に一命を取り留めました。

イーロンマスク動く

世界有数の富豪であり、時代の先を行く人物の一人、イーロン・マスク氏が、Xでトランプ氏の画像を用いながら、「アメリカでこのようなタフな候補者はセオドア・ルーズベルト以来だ」として、トランプ氏をたたえました。先程も紹介したように、セオドア・ルーズベルト元大統領は、1912年の大統領選で、銃撃され負傷しながらも演説を続けたことで有名です。

暴力による現状変更はを許さない

安倍晋三元総理の銃撃事件は、偉大な政治家の死という最悪の結果を招いてしまいました。こうした暴力による現状変更は、何の解決にもならないことはその年の2022年の参議院選挙の自民党の大勝を見ても明らかです。
民主主義そのものを脅かす行為は、政党や政治理念を超えて否定され、あたかも狙われた政党や団体、候補者を神格化するほどの効果ですら生み出してしまいます。現に、安倍元首相は当時としては55年ぶり国葬という形で見送られることとなりました。
今回のトランプ氏の銃撃事件は、結果的にトランプ氏の力強さをより一層鮮明に示す舞台となっています。星条旗と力強い拳、そして、流血しながらも立ち上がり聴衆に応える姿勢、この全てがまさにアメリカの一つの姿を象徴していると日本人ですら感じてしまいます。
バイデン氏がゼレンスキー大統領の名前をプーチンと間違えてしまっている一方で、トランプ氏はヒーローになりました。
これはもうすでに、もしトラではなく、ほぼトラでもなく、確トラと言っても過言ではないのかもしれません。

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