見出し画像

610 兵庫県 斎藤知事「3つの約束が解決の糸口」

はじめに

今日の教育コラムは、斎藤知事が選挙期間中にホームページなどでも公開していたスライドをもとにお話してみたいと思います。下の画像はそのスライドですが、このデザインは折田氏の会社メルチュで請け負ったものです。
前回の選挙の時とは打って変わって見やすく目を引くようなデザインになっていることでも有名です。
さて、この数枚のスライドの中で今日注目するのは例のスライドです。

斎藤元彦兵庫県知事 2024年11月選挙にて

3つの約束

今日取り上げるスライドは1枚です。この3つの約束の中で一丁目一番地にあるのが、百条委員会や第三者機関の調査に真摯に協力という言葉です。
先日の12月25日の百条委員会、その翌日の記者会見で、皆さんは副知事の対応まで含めてこの約束が守られているような気が一切してきません。

斎藤元彦の3つの約束

①文書問題の真相究明と改善策の徹底
文書問題の真相の一つにはやはり3月20日時点から同月の21日にかけて発
生した可能性のある公益通報者保護法違反の疑いについて検証していく必要があります。
この文書問題の真偽がまだ定かではない状態であった10月時点ですでに作成されているこのスライドには、ハラスメントのない組織づくりと物品授受の厳格なルールづくりが掲げられています。おそらく告発文書問題の中でもこの二つは当初から真実相当性を疑う余地がないくらい心当たりのあるものだったように思います。

【公益通報者保護法違反に対する知事の所見】
百条委員会への協力をもし真摯に取り組む気があれば、12月25日の午前中に行われた結城弁護士の説明をしっかりと聞いてからその後の尋問に答える必要があったのではないでしょうか。専門家の意見を聞くことで考え方が変わる可能性があったわけですから、
それこそが真摯に対応する姿勢の中でも最も多くの県民や国民が望んでいるものが告発者への対応の問題なのです。

(専門家の見解から学ぶ姿勢があったら)
①公益通報者保護法の理解が足りなかったことに気づく
②3月21日にの告発者探索が間違いだと気づく
③その後の告発者にとって不利益な対応を見直す
④不利益処分の不当性に気づく
⑤名誉の回復や処分の撤回に努める

このような行動や対応の変化が望めるわけですが、その姿勢は真摯な対応の中でしか生じません。すると、ハラスメント気質の実態解明や贈答品の授受の問題点や対応策が明確になってくるのです。

県民や県職員や県議会との信頼関係の再構築

この信頼関係の再構築のために、斎藤知事は対話の徹底とコミュニケーション強化を掲げています。しかし、①の反省と改善の上での対話やコミュニケーションがとられるようにならなければ、今回の問題の本質には迫れません。既に分断が進んでいる状態では互いに対話する姿勢は成り立たないのです。すると対話が無いわけですからさらに分断は進みます。問題点を専門家が指摘していても司法の場にゆだねるなどと最近では言ってますが、根本的に改善する気が無いのです。
告発文書の中で問題を指摘されている人間が指摘した人間を探索して不利益処分にするというごく当然に権力者が有利になってしまう問題に気づけないこともそうですが、それでも何度か周囲から抑制作用があったにもかかわらず踏み切った問題の重要性に気づけていないのです。
すると、問題点が気づけない人間に対する信頼や関係が再構築されることは無いのです。いくら民意を得たので付き従えと言われても何も変わっていな人間が何を出直したのかという感情が生じてしまうのです。また、公選法違反の疑いが現在あり告発されていることや2馬力選挙のような形で当選したのにも関わらずといった感情も同時に兵庫県のこの問題が収束していかない原因ではないでしょうか。

結果として未来に向けた県政改革がとまっている

県職員との関係の修復をこれまで以上に職員に対して感謝を示すことで解決していきたいとしている斎藤知事ですが、果たしてその成果は発揮されるのでしょうか。①、②の約束が果たされずに③の目標だけを何もなかったような顔をして進めて聞くことはできません。
記者会見で公務と政務の質問について言及する場面が今年最後の知事の定例記者会見でもありました。①と②の約束が果たされていない中では、公務が進んでいてもやはり記者たちの注目は政務に移りやすくなってしまいます。
この3つの約束は奇しくもその果たす順番を示しており、問題解決の手順にもなっているのです。
ひょっとすると県民目線でこのスライドを作っていた折田さんには斎藤県政の問題点が明確に見えてきたのかもしれません。沈黙を守っている折田氏の発言が今後、年明けにあるのか注目されていますが現在も今回の兵庫県知事選挙に関わるいくつかの問題が警察当局、検察の捜査の対象になっていることは間違いありません。
結果として司法の場で争われることもそう遠くない未来なのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!