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467 フワちゃんはフワちゃん

はじめに

「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」とXでコメントを発信したフワちゃんについてどのように考えますか?
という質問をいくつかいただきました。
この炎上騒動は、芸人のやす子さんに対して、Xでフワちゃんが投稿した内容です。前後関係については、たくさん関連動画やXでの投稿が続いていますので、そちらをご覧いただければとも思いますし、もうすでに私よりもよくご存じの方が多いかと思います。
今日の教育コラムでは、SNSの投稿がいかに発信力や拡散力の高いものであるか、また、周囲の人間が諭すことが難しい行為であるかを少し考えてみたいと思います。

フワちゃんは悪口が好きなのか?

フワちゃんを起用していた多くの企業や番組が今回の人格否定にも近いような、フワちゃんのやす子さんへの投稿に対して一気に距離を置いています。おそらくグーグルがいち早く対応したかと思います。
Googleのアンドロイドスマホ、Google PixelのCMキャラクターとして様々な動画に出演していましたフワちゃんですが、今回のことでフワちゃんが出演する「Google Pixel」のCM動画は、全て非公開となりました。8月4日に今回の件が発覚したので、相当に早い段階で対応したと考えていいでしょう。今回の不適切発言がいかにグーグルという会社が目指しているものとそぐわないものであるのかがよくわかる対応だと思います。

【グーグルのコメントを引用】
Googleは、他者を尊重しない行為に関しては厳格なポリシーを有しています。この度は該当するタレントを起用したGoogle Pixelで展開している広告・販促物などの掲載を停止いたしました。契約関係につきましては、今後、Googleのポリシーに沿って適切に判断いたします。

世界的な企業が自分の会社の商品のイメージを下げる行為をしたタレントをいつまでも使い続けることはないのは当たり前で、今後違約金すら発生する可能性すらあります。

教科書から削除、個性をはき違えては掲載できない

教科書会社「開隆堂出版」が、2025年の中学校の技術家庭科の教科書からフワちゃんを用いる予定でした。既に検定に合格しているこの教科書ですが、いち早く、フワちゃんの写真を削除すると文部科学省に訂正申請しました。「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」と書き込んだ行為は、教科書への掲載は適切ではないと判断させたのでしょう。
教科書には、自分らしさを表す服装を例示するためにフワちゃんが掲載されていました。個性的な衣装を身につける姿は、きっと衣服を学ぶ上でファッションにも個性があることを示したかったのでしょう。幸いにも教科書は、印刷前でしたので、修正や削除は間に合ったでしょう。
個性を示す前に、人としての道理を示せという意思をこのことから感じ取ることができます。

結果的に

今後、様々な点でこの話題は炎上がまだまだ続くでしょう。兵庫の県知事もそうですが一度人格や人権を否定する様な行為をした人間を社会はなかなか許してくれません。
社会が否定した人間はメディアで叩かれ、SNSで誹謗中傷され、徹底的に攻撃されます。面白おかしく加工された画像や動画もたくさん出回ります。そこまで来ると誰が誰を攻撃していて、何が目的で主義主張をしているのかわからない状態になります。
フワちゃんのどんなところが素晴らしいと感じて企業やテレビ局は起用してきたのでしょうか。多分それは、大半が発信力やフォロワーの数や毒舌ぶりや破天荒ぶりなど自分にはないものに魅力を感じたのだと思うのです。
個性は、独自性や特色などという言葉で表現されますが、一般的にはそうしたものはモラルが無ければ、ただの不快な邪魔な行為になるわけです。こうしたことは学校や教室の中にもあふれています。人をけなして、陥れて自分の権威を手に入れていく人間や不都合なことを隠蔽する役人や知事などの権力者もこうした「悪口が好きな仲間」の一人なのかもしれません。

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