476 大阪・関西万博の横でカジノ開業
はじめに
この話題は、少し前から多くの人たちが疑問に感じているものです。話題というのは、万博を開くことを目的としながらもカジノを含む総合型リゾートを開業するためのインフラ整備を一緒に進めていこうという行動についてどのように考えるかというものです。
2025年の大阪・関西万博まであと237日となりました。カウントダウンタイマーなどもインターネット上で表示されていますので興味のある方はリンク先を紹介しておきます。
今日の教育コラムは、ある一つの葛藤についてお話してみたいと思います。
万博中にカジノ建設を進めるの?
万博会場の北側のすぐ隣で大規模な工事が進んでいます。それがIRと呼ばれる総合型リゾートです。博覧会国際事務局だけではなく、経済界からもこの工事を万博開催期間中は中断するべきであるという意見が出ています。
景観悪化や騒音を懸念してのことだと思われますが、夢洲を再開発していく中で万博もその一つとしているわけですから、まさに今、日本の歴史に新たな総合型リゾート施設が誕生しようとしている様子を見ていただくことは決して悪いことではないと思いますが皆さんはいかがでしょうか。
この問題は、半年も工期をずらすことになりますのでかなり大きな問題なのです。IR関連の事業者からすれば開業予定がずれるわけですから懸念する点は多いわけです。
見せたくないものを隠す習性
人間は、見られたくないものや見せたくないものを隠す習性があります。万博の開催中に新たな日本の観光資源が誕生しようとしている工事中の姿をみせることは、私は大きな利益になると感じています。
次に来た時にこんな大きなものが出来ているのかという期待感をもつからです。完成していく過程を見ることができるなんてことはなかなかない事です。万博は来年4~10月の6カ月間行われます。
2030年に開業する予定の日本初のIR施設の整備を私ならこの目に留めておきたいと思います。地盤の液状化対策工事が終わり、来年の春からは施設の本体工事に取りかかる予定だそうですから、きっとこの時期には少しずつ整備が形になっていっている過程かと思います。
何よりも、IRの整備計画に関わる実施協定がすでに国から認可されているのですから、政治や経済界の力でこうした外圧を後からかけて一事業者たちを苦しめるのは考えものです。
カジノが今ここに誕生しようとしていることを含め、工事の音やそこで働く人々や町の変化など、どれ一つとっても日本の変わりゆく姿であり、未来の姿につながるものなのだと思います。
隠したいのは何なのかわかりませんが、万博は国の事業であると考えると吉村知事にこうした請求をすること自体に私は少し疑問が残ります。あくまでも、日本の未来の一部を作っていこうとしているその景色が日本初のカジノを含むIRだったとしてもやはり隠すべきではないと思います。
騒音や交通渋滞を緩和しながらになるのか、開会式と閉会式の時だけは工事を休むのかはわかりませんが、前に進み続ける6カ月を多くの人々に見せてほしいと私は思います。