567 兵庫県知事選挙15日目 「残り2日」
はじめに
兵庫県知事選挙も今日で15日目です。選挙期間も残り2日となりました。
今日の教育コラムも最後の最後の終盤の様子をお伝えしていこうと思います。
22の市長の願い
兵庫県内には29の市があります。そのうち22に及ぶ市長が今回声明を出しました。声明の内容は、今回の選挙を受けて「これ以上の県政の混乱に終止符を打ってほしい」という願いからくるものでした。このように投開票の3日前に多くの現職の市長が特定の立候補者の支持を表明することは大変稀です。記者会見では、声を大にして斎藤前知事への問題を提起し、その上でこの県政の混乱に終止符を打てるのは、候補者の1人である稲村和美氏が適任であるという主張がされました。
これは、無所属である稲村氏への力強い支持なわけです。しかし一方で、大きなリードを失いつつある稲村さんの陣営を支える行動ともとれます。つまり大変な混戦を予想しての行動なのです。
一方でこれまでの県政で行えなかった地方との連携に危機的な状況を感じているという点がこうした現職の市長たちの行動につながったとも言えます。
混沌
こうした現職の市長たちの訴えが出ても既得権益だと叫び、そして、ハラスメントを訴えてもなかったと叫ぶ、おまけに候補者の訴えにないような外国人参政権を進めるとのデマまで飛び交う始末です。
誰を信じているのか、どんな情報を信じているのか、SNS、インターネット、ユーチューブなど様々な媒体を見聞きする有権者は、ある種の洗脳に近い現象に酔いしれているかのようです。
故人を辱める行為をしても何の罪悪感も感じずに当選のためならいかなる嘘もつく、そして、捏造された情報を信じさせ聴衆を集めて神のようにまつりたてていく、現代の選挙の恐ろしい波の作り方を目の当たりにして、すでに我が国での政治とは、大衆操作を平然と繰り広げる劇場型の選挙に成り下がったのだと感じてしまいます。
それでも私は、兵庫の未来は、日本の未来の政治につながっていることを信じて最後まで主張し続けて生きたいと思います。権力者に媚びる、権力者の横暴を許さない、権力の乱用を正す、そんな政治を信じたいと思います。今こそそこで踏みとどまれるかが問われているのだと思います。