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576 兵庫県百条委員会(10/24分)要点整理② 後悔と崩壊

はじめに

今日の教育コラムは、兵庫県告発文書問題について少しお話していきたいと思います。メインは、10月24日分と25日分の百条委員会の動画を視聴してわかってきたことを要点整理しておきたいと思います。

【兵庫県知事選挙 百条委員会動画 10月24日分】

【兵庫県知事選挙 百条委員会動画 10月25日分】

公開された情報の範囲

今回、上記のユーチューブで公開された証人尋問の様子は、10月24、25日に尋問された計11名の中から、公開対象となる部長級以上の6名分の情報が公開されました。この中には、斎藤氏の側近であった幹部職員も含まれています。初めて出席された職員とすると井ノ本前総務部長、小橋前理事が出席が初めて出席し、片山安孝前副知事も証言しました。

○古川さんの証言から
この方は、信用保証協会の理事長を令和5年4月~令和6年3月まで務められていた方でした。前知事の政治資金パーティーのパーティー券の販売について
どの程度関わっていたかという点が論点になりました。このパーティーは7月30日開催のもので4月に入って、チラシの配布先のリストの準備、配布先の収集の手伝いを依頼されたということです。もちろん依頼者は片山副知事です。販売をどうとらえるかは判断が違うところですが、今回の発言では、チラシの配布には関わったが、販売はしていないという認識でおられます。

パーティーをすることを出先でお願いすることはした。という発言もあり、これが販売行動の一部ではないかと思えるのですが、今後の百条委員会の判断をしっかり見守っていきたいと思います。

パーティーの当日も会場整理まで手伝っていた証人は、個人として県OBとしてお手伝いしたつもりであったと述べていますが、果たしてこれは信用保証協会の理事長の肩書を外して周囲の人間が見ていたかは疑念が残ります。
経済界にも影響がある立場であることを認識していたのであれば、信用保証協会理事長という立場で、またその肩書の名刺を配りながら政治資金パーティーのお手伝いをすることには、いささか軽率さを感じます。ご本人も注意していたつもりというお話をしていますので、やはり危険な行為であったという認識はあったのかもしれません。

この点については、証人も「そのように立場を意識される方がいたとしたら軽率であったかもしれません。」と発言されていました。
今回任された仕事は、片山副知事から名簿、リストを取りに行ってほしいという依頼だったそうです。本来は公開されている名簿もあるそうで、わざわざそれなのに名簿を取りに行き、信用保証協会理事長の名刺を出して名簿をもらってくる行為そのものがパーティーへの参加の圧力ではないかという見方が出来てしまわないかという問いには、誤解を受けた可能性があるといった反省の弁もありました。
また、リストをもらいに回ったのは全18の商工会議所ということで、理事長自ら全ての個所を回り、専務理事とは約半数を回ったということです。県の信用保証協会理事だからこそ、個人情報が掲載されている名簿が出せるという見方もできますし、信用保証協会の理事長の影響力が何かしら働いていたということはうかがえます。
信用保証業務を背景とした企業へのパーティー券販売について県職員、OBの間で問題があると大きな話題になっていたかという点についても質問がありました。ここは大切な場面で、忠告を受けたことはあったそうです。信用保証協会の信用問題としてそういうことはすべきではないかという忠告を受けたわけです。つまり、行動が問題であるという指摘は告発文書にあるように実際に存在していたのです。
また、今回のような行いを過去の信用保証協会の理事長がパーティー券の販売に関わっていたかについては知らないとのことでした。

○パレードへの信用保証協会の協力について
協賛金を出したことは、100万円を出したのは広告に載り、地域への貢献もできるという点でおこなったということでした。また、クラウドファンディングへの協力には払っていないとのことも述べられていました。
今回の協賛金は、10月末の信用保証協会の理事会の終了後に信用保証協会の理事でもある原田産業部長からチラシが配られその後、幹部会などで検討して100万円の支出を決定したものでした。地域振興・広告への掲載などを目的としているわけです。片山副知事と古川氏は同期入社で親しい間柄であったわけですが、こうして考えると何かしらの大きな力が働いている間柄だと感じました。

今回公開された動画は2本あり、そのいずれもがその扱いについて、意図的に隠したであるとか、都合の悪い所を隠したなどというデマと憶測が飛び交い、そのこと自体が今回の選挙に大きな影響を与えました。
しかし、選挙当初から決まっていたことで、11月17日の投開票の知事選に影響が出ないよう、これまで非公開とされてきました。
関係者によりますと、井ノ本元総務部長は、亡くなった元県民局長の公用パソコンから得られた私的情報を外部に漏らした疑いが持たれていましたが、尋問で井ノ本氏は、情報をプリントアウトし所持していたことを明らかにしました。
その上で、その紙を誰かに見せたかについては井ノ本元総務部長は、「証言が手掛かりになって、守秘義務違反の嫌疑を受ける可能性がありますので、証言は控えさせていただきたい」との対応でした。

記録として残さなければならない点は大変多々あるのですが、今日は時間の限界となりました。残りは翌日にまた更新していきたいと思います。


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