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お天気のはなし 房総前線とは セカンドライフを愉しむ ~60歳からの人生のキャリア~
golfとお天気
ゴルフにハマると、お天気が気になります。今度ラウンドする日は晴れなのか 雲なのか 雨なのか、そして風は強いのか、せっかくやるゴルフなので、良い天気のもとやりたいのはゴルファーであれば皆同じです。
ましてやプロゴルファーではないので、雨の中ラウンドすることは出来るだけ避けたいです。
そこで天気予報をチェックすることが習慣になりました。
元々気象には興味があり、日常的に天気予報の番組をよく見ていました。
ゴルフ当日にチェックすることは、天気はどうか 気温はどのくらいか、これらにより着ていくものを選びます。
どうしても雨天でも行かなくてはならない時はレインウェアを用意します。
そしてこれからの時期、防寒対策はとても大切です。場合によっては、手が悴むことがない様、使い捨てカイロ、手袋を用意します。
逆に真夏のラウンドでは、熱中症対策を怠ると危険も伴います。
凍らせたスポーツドリンク、水などを1リットル持参します。そして塩分補給のため塩飴なども持っていきます。
この様に天気予報を見ながら持っていくものを考える訳です。
冬のこの時期は防寒対策もそうですが、天気自体もよく見る必要があります。
房総前線とは
実は関東地方では、この時期、房総前線という前線が局地的に発達することがあります。
一昨日から今日にかけて関東地方はまさにそれで、なかなか雲が取れないどんよりした天気が続いています。
天気予報の解説を聞いていると、「風のけんか」という言葉が出てきます。これは風向きの異なる風と風がぶつかるときに、そこに上昇気流が発生し、雲に発達し、時には雨を降らせるというメカニズムです。
関東沖で発生する房総前線も、向きの異なる風が房総沖、伊豆諸島近辺で発生することで、関東南部、場合によっては関東の内陸部まで雲が広がることがあります。
また、梅雨時によく起きる現象が、北東気流による天気の悪化です。
これは高気圧が関東から見て北に偏って張り出す場合、風は高気圧の周りを時計回りに吹きますので、関東から見ると海からの湿気を含んだ冷たい風となり、それが関東の西側の関東山地に遮られ雲が発生するメカニズムです。
これらのことを改めて見てみると、風が天気を作ると言えるかもしれません。さらにそこに各地方の地形などが影響してその地方独自の天気が作られるともいえるのではないでしょうか。
温暖化で大雪?
冬の時期、西高東低の冬型の気圧配置という言葉もよく言われます。まさに今の時期、大陸から吹く風が日本海を渡る時、水蒸気を巻き上げ、それが日本中央部の山脈にぶつかり、気温が低いので雨でなく雪を降らせるといった現象が起きます。
温暖化により大雪になるというのは、なかなか理解しづらいかもしれませんが、ここ数日は日本海の海水温が平年と比較して場所によっては2~4度高いところがあるようです。
こうなると、蒸発する水蒸気の量が多くなり、普段より大雪になる可能性が高くなります。
近年、日本海側を走る国道で大雪のためトラックなどが閉じ込められる状況がニュースで報道されますが、これも温暖化が原因の一つと言われています。
また興味深いのが、日本海収束帯(JPCZ)という現象です。これは、北朝鮮の白頭山やその周辺の山脈により、シベリアから吹いてきた風の流れが二つに分かれ、それが日本海上でぶつかり、風のけんかが起きると、そこに雪雲の列ができます。これが日本海側の地方に流れ込んでくると、長い期間大雪に見舞われることになります。
これも風のぶつかり合いが気象現象を起こすという一例です。
日本は豊かな四季に恵まれた国です。その中で地形と風によって天気が変化します。この偶然によって日本の気候が作られ、それが各地の風土を形作っていると考えると、天気はとても身近で興味深いものだと感じています。