失敗のない人生は、人生そのものが失敗だ。セカンドライフを愉しむ ~60歳からの人生のキャリア~
この言葉、自分自身で時々振り返るようにしています。
この書は、以前お邪魔マインドフルネスでお邪魔した、妙法正寺に張り出されていた言葉の一つです。
妙法正寺には、この言葉以外にも色々張り出されており、時々自分自身を戒めるために見直しています
日本人はリスクを取らない国民性だと言われています。学術的にこの説が正しいかどうかはわかりませんが、私の周辺を見てもそう感じる場面が多くあります。
例えば仕事柄、資産運用の一般的なご相談を時々受けますが、絶対に損したくない、運用で損をしたくないから、定期預金にずっと入れている、という方が結構いらっしゃいます。
ここでは、専門的な事は省きますが、リスクとリターンは比例します。リスクをある程度取らないとリターンは得る事ができません。
これはほんの一例ですが、何事も一度チャレンジしてみる、それが失敗しても失敗経験そのものが自分の糧になる事は、間違いないと思っています。
先日プロレスラーのアントニオ猪木さんが亡くなられましたが、彼の生き方を見ていると、さまざまな事にチャレンジしていた人生でした。
ボクサーのモハメド・アリ戦を実現させた事、国会議員になり、イラクで人質になっていた方々を解放さでた事、北朝鮮とのパイプをなんとかして築こうと努力した事、など数えると枚挙にいとまないですが、チャレンジの連続の人生でした。
私などとても足元に及びませんが、チャレンジする気持ちだけは失わない様に、意識しています。
ただ、大事なことは、もしかしたら被るであろうリスクがどの程度なのだろうか、と事前に予測することです。
はるかに自分の能力を上回ること、自分のモチベーションが上がらないようなことをやると、失敗する確率は高くなると考えます。
そのリスク許容度を事前に持っておき、さらにそのリスクをヘッジする方法を前もって準備できれば、リスクを軽減することが可能だと思っています。
無謀とリスクテイクは全く異なるものです。もしかしたら60歳以降は自分のリスク許容度は下がっているかもしれません。これは年齢が上がるにしたがって、ごく自然の事です。
しかし、いつも年齢のせいにして、あまりにも守りの生き方にしていくことは、自分の性格からしてもったいないと感じてしまいます。
このあたりの感覚は、本当に人それぞれです。自分は今の自分にはこの程度のリスク許容度があるな、とまず考え、感じることが大切なのではないでしょうか。
そしてこの微妙なバランスの上で目一杯セカンドライフを謳歌していきたいと思います。