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キライ 日本人の体育会系体質 セカンドライフを愉しむ ~60歳からの人生のキャリア~
学校の部活動などで、教員が時間を削って休日も部活動に付き添うという事が問題になっています。
私も 中学 高校と運動部に所属していましたが、本当につまらなかったです。スポーツ自体を楽しめなかったのが本音です。星飛雄馬の根性がもてはやされた時代でしたが、とにかく根性一本の気質がキライでした。なぜその時続いたのか、今考えると不思議ですが、多分やめることに敗北感を感じたからかもしれません。
その当時は、途中で投げ出すことに回りがどう思うか、そんな思いから続けていただけでした。
夏の合宿に行っても、練習途中で水を飲むのは根性がない、と言った今では信じられない事が平気で行われていた時代です。
この経験があったから、大人になってもやり抜く力ついたかって? いえいえ、決してそんな事ありません。嫌な事は徹底して避けてましたし、今でも変わりません。
私は性格的に上から押さえつけられる事に耐えられません。根底に流れているものは、自分の好きにさせてくれ、です。
一方 持って生まれた星のせいか、周りとの和をとても大切にします。そこで大きなフラストレーションを抱えてしまいます。
先日の日経にも記事になっていましたが、スポーツにおいて怒る指導は、技術の上達に繋がらない、という趣旨でした。
バレーボールの益子直美さんが、怒らないバレーボールの指導を普及しようと頑張っていますが、もともと彼女自身がそのような環境に置かれ、とても嫌な思いをしていた事がこの活動の原点になったそうです。
今小学生時代を振り返りますと、体育の先生方が何故か学年でも強く、他の先生方は従うしかなかったように思います。特に運動会の練習などは、特に体育出身の先生が張り切ること、ここぞとばかり、頑張っていました。
組体操で、去年より高く、できなければできるまでやる、これが教育なんだという思考が正義でした。
怒る事 恐怖心を植え付けることで、上位のいう事を聞かせる、これが指導層にとって最も簡単なので、こういうことを積極的に取り入れていくのでしょう。
企業もそうです。まず 体育会系クラブに所属していた学生を優先して採用する、それは上からの命令に忠実に従うから、そしていまだ営業ノルマなどで、社員を叱責して周りと競わせ、目標未達だと全員の前で土下座させる、と言った事がまかり通る会社もあると聞いています。
いつからそのような社会文化が日本にできたのでしょうか。戦国時代の武家の時代、殿様に仕える時から連綿と続いているのか、それとも太平洋戦争の時代、軍隊で上官が黒のものを白と言えば、それにしたがわざるを得ないところから始まったのか、定かではありません。
大げさにいえば、自分で考えることを放棄し、上のいう事をハイハイ、と聞いていれば人事評価も上がるという事象が、今だまかり通る世の中が日本です。
これでは、日本の生産性が上昇し、強い経済になることは希望薄です。なぜなら自分で考えることを自ら放棄しているからです。
人間は考える葦、とはよく言ったもので、考え続けることでより良い未来が築けるのは間違いありません。
体育会系のカルチャーが日本を滅ぼす、と言ったら言い過ぎでしょうか。