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週刊ごとう Vol4
勝手に気になったニュースを見ていく「週刊ごとう」です。
さて今週の気になるニュースは…
・国交省審議官のオープンデータ論「つべこべ言わずに出すべし」
・大企業でのムダ会議の損失 年間67万時間15億円
・副業サイト被害110番 13日に全国一斉実施
・日本のパワハラ、頑張りすぎ社会を生む「ブラック部活」
特にびびっときたのはこれでした。
日本のパワハラ、頑張りすぎ社会を生む「ブラック部活」
※下記記事より抜粋
”部活の練習時間が短かったり休日が多かったりすると、「休みすぎる」「やる気がない」とクレームを入れる”体育会系保護者”がいる”
”「それが部活をやる意義だろ!そういうチームへの献身やガッツが人生の財産になるんだ!」という体育会おじさんも多いかもしれないが、このような「休まず頑張る」という価値観が、どれほど対策をしても是正されない長時間労働や、ブラック企業問題を引き起こしているという現実も忘れてはいけない”
”こんな辛い思いをして歯を食いしばりながら部活の指導をしている教師や指導者が、練習に身が入らない生徒や、少しくらい叱り飛ばしたくらいでやる気をなくすような生徒を見たらどう思うか。「ふざけるな」と怒りがこみ上げるに決まっている~(以下略)~これが、教育現場で「体罰禁止」が延々と叫ばれているにもかかわらず、「指導」の名目での体罰やイジメが横行している理由だ”
”大学運動部などのアマチュアスポーツの体罰、企業内の暴行やパワハラも、これと全く同じ構造で発生している。 女子選手の横っ面を叩くような体罰指導者や、新人をネチネチといびり倒すパワハラ上司というのは、自分の暴力的な振る舞いを正当化する時、たいていこのような釈明をする。「自分も若い時はそのように厳しく指導されてきたので、それが当たり前だと思ってしまった」 要は、自分もやられたので、やりましたというのである”
”1984年には「俺は今からお前たちを殴る」の名セリフで知られる伝説のスポ根ドラマ『スクール☆ウォーズ』が放映される。これらの作品に共通するのは、「スポーツをやれば問題児はスコーンと更正する」、「暴力も愛があれば問題なし」という戦後教育の二大理念であることは言うまでもない。 実際、本物の教師もみんな、その思想にとらわれた。例えば、1986年に日教組の教育研究機関「国民教育研究所」が、全国の小、中、高の教諭6171人を対象に調査を行なったところ、45%が「体罰は指導法の一つ」として回答した”
いやぁ、読み応えがありました。日頃僕が部活や学校に対して思う事が詰まっていました。
時を同じくして、パワハラ防止規定が可決されました。ついにです。体罰禁止の流れも進む中、こうした負の連鎖を止めるための動きは確実に起こっていると感じます。
同時に多くの組織がこれからは「違法である」という意識の元、こうした取組を模索していくことになります。いわてライフキャリアラボでは、そうした支援も行っておりますので、何かありましたらお問い合わせくださいね。
このニュースを見て、過去の自分、子育て中の自分…本当に色々と回想しました。
人間は妬みすぎる
人間ってどうしたって「妬み」に囚われがちだと思うんです。理屈で分かっていても、感情でどうしても…って瞬間は、誰しも絶対にあります。
中学の時サッカー部でしたが、熱をおして大会前だからと練習に参加した奴がいたんです。当然、いつもの切れはない。でもそれを「根性がない」「やる気がないなら来るな」と当時の僕らは塩対応したんです。その根底には「俺たちだって耐えているのに」という思いがあるんです。
自分らはこんなに苦労しているのに、あいつは木陰で水を飲んでいる。羨ましい。ムカつく。心の中に「あいつは裏切ったんだ」という気持ちが芽生えます。だから、部活帰りにマックで「あいつ何なんだよ!」「明日からシカとしようぜ」と、そうしたムーブメントが始まります。
世間を騒がす10連休、これだけ問題になるのは、少なからず「公務員は休めるのね、いい身分だわ」「看護師は休めないのに、周りは休んで悔しい」という妬みがネットだったり実生活で溢れているから。これだって、上記と同じメカニズム。根底にあるのは「私はこんなに苦労しているのに」というもの。
入社試験とかもそう。「私はこんなに学生時代勉強漬けだったのに遊んでばかりの大学生が許せない」「厳しい試験を通ったのに倍率2倍?ダメな奴ばっか来るんでしょ?」これだって妬み。こんなに苦労して収入を得ているのに、あなたたちはいいわよねっていう。羨ましいし、悔しい。
休暇取得もそう。「あんなに連休取得して許せない。こっちはこんなに大変なのに」「子供がいれば休み取れていいなぁ」これだって妬み。こんな感情のまま上司になったら、そりゃパワハラも起こるでしょうね。「俺はこんなに苦労したのにワークライフバランスだ?ふざけるな!」と。
親だってそうです。僕もそうですが、皆勤賞時代を過ごした親世代には「学校を休むこと=努力が足りないもしくは不良」のような価値観を無意識に刷り込まれています。「お父さんは寝る間も惜しんで仕事しているのよ。それが家族のためなの」。それを無償の愛、または努力の形だと思い込んでしまっている僕ら世代は、それを再生産し、子供達にもそれを押し付けようとすることだってあります。心のどこかで子どもを妬んでいるのかもしれない。
結局、パワハラもいじめも、その根底ってこうした「妬み」にあるのかなって。自分はこんなに苦労した。周りも同じ目に合わない時が済まない。そんなダーティーな感情、多分誰しもが持っています。
きっと消えない感情です。誰しもそんな嫌な部分を持ってるんです。
だから思うんです。諦めようって。そんな風に思うのも生きているんだから仕方ないって。だから他の手を考えようって。
当の僕自身も未だにこうした気持ちと日々戦ってます。自分ってどうしようもなく嫌な奴だなと思う事もありますし、感情的になってしまうこともあります。
でも、ふと立ち止まって考えると、それって僕の価値観の問題かなとも思っいます。
きっと子供には子供の価値観があるし、妻もそう。周囲の友人たちもそう。それぞれに選択もペースもある。違う人間なんだから仕方ない。そこで「自分たちはこんな思いをしたからそうなってほしくない」と。一見すると優しさのようにも思いますが、その方向付けは子供の選択肢を狭めてしまう事になるのではないか…とも感じています。
だからこそ、「これが彼女の選択なんだな」とまずは認めるようにしていますし、彼女たちに「~すべき」という言い方はしないよう、今でも心がけています。子供が生まれて唯一守り続けているのはココかもしれません。
無論、彼女のペースがあるからとはいえ、社会のルール等について「それはこうだよ」と伝えることはありますが、基本的には「どうしたい?」と考えさせるよう、投げかけています。意思を大事にさせてあげたい。彼女たちのアイデンティティだから。全てが上手くいくわけではありませんけどね…。
でも、そうした客観性と言いましょうか。「あ、今妬んでるかも」とか、「もしかしたら彼女はこう思ってるのかな」って振り返る一瞬。それを持つことって大切じゃないかなって。そこが理性なのかなと。
そして、そもそも自分は本当はどうしたかったのか。どうしてほしかったのか。そして人はみんな違う。そんな風に一歩引いて自分を見ることが出来たら、もう少し人にやさしくできるのかなとも思いますし、そのために人をコントロールするようなことはなくなるんじゃないかなと。多分まっすぐに相手の持つ「個性や思い」に目を向けるようになりますから。
それって、誰かから与えられるものじゃなく、自分で変わっていくものだと思うんです。平成から令和になる今だからこそ、少し立ち止まって考えてみるのもいいのかな。
人生100年時代。子供達は107歳まで生きると言われる時代です。僕らが逝ってしまった後も彼らが笑顔で暮らせるよう、そうした環境を作っていくのは、今を生きる僕ら一人一人のちょっとした振り返りなのかな…。
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