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Linuxディストリビューションの海でUbuntuの最新版24.04を触ってみる


はじめに

今回は、DistroSeaという数多くのLinuxディストリビューションを紹介というか、触ることの出来るサイトを紹介しつつ、Ubuntuの最新版を見てみようと思います。

ディストリビューションってなんだっけ?

本題に入る前に、普段からディストリビューション、ディストリビューションって何気なく使っていますが、そもそもこのディストリビューションって何なのでしょうか?
直訳すると「配送」、「流通」 また、「分配された物」、「配布物」です。
この中で一番近いのは「配布物」ですね。
ディストリビューションとは、Linuxの配布形式の1つで、心臓部分である「カーネル」って言われているコア部分と、その他のアプリケーション群で構成されています。
心臓部である「カーネル」だけでは、パソコンとして利用できません。他にも様々なアプリケーションを組み合わせることで、Webブラウジングが出来たり、文書を作成出来たり、Youtubeを見たり様々なことが出来るようになります。
このようにユーザーが利用できるまで、「カーネル」とアプリケーション群を纏めて配布できる形にしたもの、これがディストリビューションです。

カーネルだけだと何も出来ない

WindowsやMacと比べて、Linuxはこの「カーネル」とソフトウェアの組み合わせにより多数のディストリビューションが存在します。
中でも有名なものは、Ubuntu、Debian、Fedora、Linuxmintなどがあります。

Linuxディストリビューションは玉石混交

Linuxには、このように多様な組み合わせにより、様々な種類があります。ワールドワイドで開発されており、個人の趣味で開発しているレベルのものから、国が支援しているものまで様々です。
また、たとえ、気に入ったデザインやユーザインタフェースを提供するものがあったとしても、開発が突然終了することもあります。
さらに、セキュリティパッチが継続して提供されるかも重要です。LinuxがWindowsと比較して安全と言われるのは、あくまでユーザ数が少ないので、狙われにくいというだけの話。安全に利用するには、定期的な更新が必要になります。パッチが提供したときに、ちゃんとそのアプリが動作するのか確認も必要になります。このような開発・保守体制を確保し、継続的にリリース出来るLinuxディストリビューションとなるとそうはありません。
どうしても、比較的歴史の長いLinuxディストリビューションや、企業レベルでプロジェクトとして開発をしているLinuxディストリビューションをオススメしてしまうのはしょうがないのかも知れません。
ですが、新しいLinuxも見つけたい、そんな自分は、実際にダウンロードしてインストールして試しています。
ですが、多くの方はそんな手間はかけたくないはずです。

Linuxディストリビューションの試し方は?

Linuxディストリビューションを試すには、次のようなやり方があります。

  1. Linuxのisoイメージファイルをダウンロードして、パソコンにインストールして試す方法

  2. Linuxのisoイメージファイルをダウンロードして、ライブ環境上で試す方法

  3. VirtualboxやVMWareなどの仮想化ソフトを利用して、仮想環境上で、Linuxをインストールして試す方法

最もスムーズにLinuxが動作するのは、1番目の方法です。ですが、実際に使っているパソコンにインストールするため、Windowsを潰すか、WindowsとLinuxのデュアルブート環境を作る必要があります。
また、いくつものLinuxを試すことを考えると、メインで使用しているパソコンではなく、サブで使用しているパソコンを使うのが良いです。

2番目の方法ですが、インストールはしないので、インストールの手間はありませんが、やはりisoイメージファイルのダウンロードとUSBメモリーを使ってインストーラの作成は必要になります。

USBメモリーでインストーラーを作成する必要はあります

またインストールする場合と比較して、ライブ環境での動作なので若干動作が重いです。さらに、ライブ環境では日本語環境を提供していない場合が多いので、日本語入力を試すことが出来ないなどのデメリットもあります。

3番目の方法は自分もよく使う方法です。仮想化ソフトを利用して、OS上で別のOSを動作させます。
仮想化ソフト上で動作させますので、別のパソコンは必要ありません。また、USBメモリーすら必要なく、isoイメージファイルを仮想化ソフトに読み込ませることで、仮想環境上にインストール出来ます。
デメリットは、OS上に別のOSを動かすので、パソコンのスペックは十分に高いものが必要になります。

OSの上に別のOSをのせる

DistroSeaについて

さて、Linuxの試し方がいくつかあることは分かったかと思いますが、程度の差はあれ、準備が必要になります。またある程度の知識も必要になります。
もっと楽なカタログ的な感じで試すことが出来るものはないか、それを実現してくれるのが、今回ご紹介しますDistroseaというサイトになります。

概要

簡単に言えば、インストールすることなく、様々なLinuxディストリビューションを試すことが出来るサイトです。
実際に試せるLinuxディストリビューションには、どのようなものがあるのでしょうか?

試すことが出来るLinuxディストリビューション

有名どころのUbuntu、Debian、Linuxmint、Fedora等は当然のことながら、自分もよく紹介するZorinOSやManjaro、MXLinuxなどの割と有名なところもカバー。
他にも自分が試したことのない、ややマイナーよりのLinuxも、いくつか見られます。
その数、2024年4月9日現在で59種類です。これは驚きです。

59種類のLinuxディストリビューション

Ubuntuを試してみたところ

では、最も無難と思われるUbuntuを試したところ、なんとリリース前のUbuntu24.04まで用意されていました。
当然、開発版のものかと思われます。

リリース前のUbuntu24.04まで用意されていました

起動してみたところ、ホントにUbuntu24.04でした。壁紙も壁紙コンペで入賞した作品が入っていました。

Ubuntu24.04の標準の壁紙です

ただ、触ってみると色々と引っかかることがあるのも事実です。

DistroSeaの問題点(というか割り切りポイント)

「インストールする必要もなく、多くのLinuxディストリビューションを試すことが出来る」とは言っても、当然、出来ることの制限や、使い勝手の問題等もあります。
自分が気付いた制限事項を列挙してみます。

  1. インストールできない
    割り当てられている容量は、ほぼありません。ですのでインストールは出来ません。つまりライブ環境上での動作になるということです。

  2. 動作はカクカク
    クラウド上の仮想環境での動作になるため、動作はカクカクです。予想以上にカクカクしていますので、あくまでプリインストールされているアプリや設定項目や壁紙、レイアウトを確認する程度で、動作や使い勝手に関しては確認出来ません。

  3. 変なエラーメッセージが出る場合も
    Ubutnu24.04では起動時にいきなり変なエラーメッセージが表示されました。

というわけで、こちらのサイトで「使い物にならない」とかいうのはお門違いです。あくまで中身が確認出来るカタログ的な利用をしていただければ良いと思います。

それと画面の左にマウスを持っていくと、メニユーが表示され、そのメニューの1つに「Disconnect」というボタンがありますので、そこで強制的に切断できます。フリーズしたときやあまりにも遅すぎてイライラするときは「Disconnect」ボタンで強制切断しましょう。

いざという時の「Disconnect」ボタン、意外に活躍するかも

最後に

今回は、DistroSeaというサイトを紹介させていただきました。最新のUbuntu24.04を早くも試すことが出来ること、また多くのLinuxディストリビューションをサポートしていることなど、かなり有用なサイトです。
気になるLinuxディストリビューションはるけれど、試したいけど面倒くさいと思われる方は、是非参考にしてみてください。

Linuxディストリビューションについて、日本語で丁寧に解説してほしいと思われているあなたは、ぜひ以下のYoutubeチャンネルを参考にしてみてください。

PC-FREEDOMさんのチャンネルもとても参考になりますよ。


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