射守矢雄と平松学についての雑感
ライブを見て驚いた。
「ギターみたいなベース」と言われるようにベースの枠をより広げて、リズムを刻むなかで旋律を奏でているのが射守矢さんや平松さんのベースだった。
だから所謂「ベース」にしてはよく動くし、よく目立つ。しかしそれはやはり「ベース」であったように思う。
しかし現時点で、射守矢雄と平松学のライブでは、平松さんはベース、射守矢さんは4本の太い弦を張ったエレキベースという楽器を使ったエレキギターのよう な演奏だった。いやもっと突っ込んだ表現をすると射守矢さんの、それは「吉村秀樹」のそれだった。それまでの射守矢さんのプレイスタイルをより広げて、そ れはbloodthirsty butchersの、吉村さんのドローンなトーンだった。bloodthirsty butchersは確実に続いていた。吉村さんは射守矢さんがbloodthirsty butchers以外の音楽活動をすることを決して許さなかったという。そのエピソードからも、吉村さんこそがbloodthirsty butchersであったように、射守矢さんこそが、吉村秀樹でありbloodthirsty butchersなんだなって感じた。
そしてそんな射守矢さんが「ベース」を任せられるのが平松さんであったということなんだと思う。ベースが平松さんになったことでよりグルーヴネスがでたドローントーンは凄まじかった。
最初に「現時点」でと言ったのは、今回のライブセットではで、今後このduoはどんどん変化していくかもしれないから。今後の変化も含めとても楽しみになる演奏だった。
そして何より平松学というベースを約10年ごしに体感できたことを幸せに思う昨日でした。
注)もし不快に思われたファンの皆様、関係者の方々、いらっしゃいましたら申し訳有りません。個人的な感想なのでご容赦ください。
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