「現代の忌野清志郎に俺はなる! トンカツ(二宮友和)について 」

こんなマンガ、ワンピースの主人公モンキー・D・ルフィのようなセリフを威風堂々と高らかに二宮さんが宣言したのは、確か氏のバンド「ひょうたん」が2枚目のアルバム「給水塔」をリリースしたツアーの大阪公演の打ち上げでのことであった。その日の共演はdOPPO、桝本航汰の3マンであった(この二宮さんからのライブオファーがあったとき私は、まさしくその場でひっくり返った)。

 当たり前のことを書くと二宮さんは、eastern youthのベーシストだ。eastern youthとの想い出はたくさんあるけど、どれも一方的な想い出(なぜなら私は中学生のとき、「旅路二季節ガ燃エ落チル」を聴いたときからの大ファンであるから)だ。

 ひょうたんは、イースタンユースと比較すると怒られるかもしれないが、もう少しトリッキーでユーモラスなロックバンドだった。

歌だけで見るとイースタンユースは吉野さんという真っ直ぐな存在は、背筋が伸びる思いになる。

それに対し二宮さんの歌は飄々としていながらも時に情熱的。ひょうきんで、やさしくユーモアにあふれている。氏の類まれなる文才、言語センス、しゃがれた声が抒情を誘う。

野球に例えるなら吉野さんは豪速球、180㎞のストレートをバンバン投げるピッチャー。二宮さんはスローカーブなどあらゆる変化球を飄々となげる曲者かと思えば急に鋭いコースにストレートを放ってくる。どちらも凄いピッチャーだ。

また私がレトリックの罠にはまってしまい皆さんが混乱しないうちに、イースタンユースとひょうたんのうたの比較を野球に例えることは、これくらいでやめたい。

 最後に、氏は、ひょうたんを解散されガットギター片手に「トンカツ」というソロ名義を始めた。二宮さんの関西、初演奏。イースタンユースファンはもちろん、そうでない方々にも是非、目撃!!していただきたいです!

橋本和樹

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