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18歳娘、カナダで英語力試験を受ける

カナダの大学に到着してやることは色々あった。
NSO(新入生オリエンテーション)に参加する傍ら、保険の登録とか予防接種(本人は何を受けたか分からないけど多分インフルエンザって言ってる・・・え?本当?大丈夫??ちゃんと確認してくれ)、英語力試験があった。

娘の大学のシステムでは、いわゆる直接入学(大学の授業を初日からスタート)するにはIELTS6.5が必要で、かつ4技能すべてで6.0以上のスコアがいる。大学の授業は娘のIELTS5.5の英語力では到底太刀打ちできるものではない。そりゃそーだ。日本の大学で専門的な話をされても日本語が堪能でないと理解できないのと同じである。

先生が話す内容を理解して、ノートにまとめて、レポートを書くことですら想像がつかないほどの難易度である。そこにきてグループワークでディベートとか、授業でのプレゼンとか。もう考えただけで胃が痛くなりそう。日本語ですら気が重いのに、英語でそれが展開されるとか想像しただけで私なら逃げ出したくなる。

そこら辺は全く気に留めていないからこそ娘はカナダの大学進学を目指したワケなのだが・・・

日本を出発する前に、娘に海外に行くことでの不安はないかと尋ねた。

「うーん・・・

 

楽しみが95%で、



5%のうちの2.5%は英語が通じるのか。



で、残り2.5%は






食事が合うか。」


英語力の心配は食事の相性と同レベルであった。

さすがスーパーポジティブモンスター!!!!

そりゃIELTS5.5でも堂々と海外に行けるよ!!!

話を戻すと・・・
じゃあ、IELTS6.5に届かない場合はどうなるかというと、EAP(English Academic Preparation)という英語クラスからのスタートである。EAPでは4技能をトレーニングし、ノートの取り方や論文の書き方(要約とか)まで指導してくれる。

弱気のどんぐり母としては、たとえどんぐりにIELTS6.5あったとしても、EAPが任意で受けられないか考えただろうなあ。

で、そのEAPはレベル7まで設定されている。レベル6になると大学の講座を1つ受講でき、レベル7になると最大4講座まで受講可能となる。レベルが上になればなるほどEAPの授業時間が減るので、学部の講座を受けられるのだ。そして、レベル7をクリアしたところで、本格的に大学の授業がスタートする。

スーパーポジティブモンスターのどんぐりは、現地での英語試験も特段緊張することなく飄々と受けてきた。手応えは「うーん、難しかった。」である。

ま・・・まあ・・・ミラクルでテストができて、変に上級レベルでアップアップするよりいっか・・・

それよりも気になったのは一緒に受験していた中国人の男の子の存在である。その日は娘とその男の子の2人だけが受験していたのだが、教室には男の子のママまでいたのだ。

え!?ママ付き添い!?!?
教室まで!?!?!?

まずはそこに驚いたどんぐり。
試験って普通一人で来るもんじゃないの?と思っていたからだ。

男の子の方は英語がほとんど分からない様子で、すぐさまママがどんぐりに話しかけにきた。

「あなた中国人?」

「いえ、日本人です~」

というと、

「日本なのね!!
 私たち中国!!
 お隣さんね!!
 ウェーーーーーーイ!!」

ママのノリ軽っっ!!!

「うちの子はね、中国では全然勉強できなくて。
 だから海外の大学に行かせようと思ってきたのよ~」

これから試験だというのに身の上話スタートである。
お陰で?ただでさえ平常心が更に落ち着いて試験を受けられたどんぐりであった。

結果はすぐに届いて、どんぐりはEAPのレベル6からのスタートとなった。ちなみに、学校内で知り合った留学生たちからは「私、EAPからスタートなんだよね」というと、「え!?こんなに喋れるのにEAP必要なの!?」と言われるくらい日常会話は割と普通にこなしているらしい。

しかし、実際EAPの授業を受けているとアカデミックな英語スキルは別次元じゃね!?って思えるくらい難しく現在も苦戦している。


今回はちょっと短めの投稿でした。
次回はダウンタウンの様子をお伝えする予定です。

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