海外未経験の高校生がカナダの大学に通うまで④ 【学生ビザ発行再開・寮の申請ミス・ビザ申請代行】
◇PAL(Provincial Attestation Letter)が発行された!!
※PALについては↓の記事をご参照ください。
カナダは2024年1月~3月まで学生ビザの発行を実質停止していた。
留学生数をコントロールするための措置であったが、もしかしたら入学許可が取り消しになるんじゃないかと緊張の3か月間だった。ただプラス要素としては、娘が進学する大学は超田舎の州なので都市部に比べたら留学生も多くはないはず。ということは、大丈夫じゃね?という気持ちもあった。
もし留学生の多い西端の大学を選んでいたら・・と思うとヒヤヒヤもんである。
そして、3月中旬頃大学から待ちに待ったメールが届いた。
PALを取得するのに前金を30万(授業料に充当される)支払ってほしいという通知だ。もしこの頃にPAL詐欺とかあったらお金支払っちゃってたかも、私。超慎重派な私だが、この時ばかりは脇目も振らずに30万を支払い、程なくしてPALが無事手元に届いたのだった。(この辺りから金銭感覚がバグりだす。)
結局のところPALの発行に何か新たな手続きが必要なワケではなかった。
大学側と州のやり取りがあって、学校を通じてPALも届くというシステムだった。
◇入寮できないかもしれない ―家なき子予備軍―
学生VISAに兆しが見えた頃、致命的なミスが発覚し我が家に緊張が走った。
入寮のための前金が未払いだったのだ。
未払いになっていることにさっぱり気づいておらず、慌てて寮の申し込み画面を見ると申請したはずの履歴が消えていた。
え!?
え!?
いつの間に支払いの通知が来てたん!?
なぜ未払いに気づいたかというと、たまたま娘の大学のアカウントにアクセスした際に資金管理画面を見たからだ。
「未払い」と赤文字で書かれた項目を見つけた時には相当慌てた。支払期限を1週間も過ぎてしまっていたのだ。
今まで支払い関連は娘の個人メール(gmail)に通知が来ていて、滞りなく済ませているはずだった。いつの間に寮の入金についてお知らせが来てたんだ??
娘には普段から大学からのメールは毎日チェックするように言ってあったし、迷惑メールフォルダまでくまなく見るように伝えていた。
しかし、メールをどれだけ探してもそういった通知は見当たらない。
とりあえず、寮の管理部門に即座にメールをするように娘に命じた。
①入金が遅れてしまったこと
②メールでの通知があったか
③寮の申請履歴が消えているが、今からでも再申請可能か
①については入金の確認ができたので問題ないよ!
②はメールで通知をしているので確認してね。
③は入金が確認できたので再申請しなくて大丈夫。心配させてごめんねー。
とのことで、「もうあなたのためにニューレジデンスでお部屋は確保してあるから大丈夫!」とのこと。
改めて寮の申請画面を見ると確かに娘のリクエストがそっくりそのまま復活している。いやいや、本当に肝を冷やした。今からホームステイ探しとかマジでしんどいなあって思っていた。
で、じゃあ、そのメールとは?
って話でね。
今後も入金絡みがあった時に通知がちゃんと届かないんじゃ困ってしまう。
送信漏れでなければどこかにメールが届いてるはず。
見つけた!!!!
「O」のアイコンだ!!!
あーーー!!!
これだーーーーー!!!
マイぺージにはアイコンが複数並んでおり、わかりやすく封筒のアイコンだったらいいんだけど、よりにもよって「O」の文字のみ。
あー、これ・・・Outlookの「O」だわ~。
今時なかなかOutlookって使わないからその存在を忘れていたし、娘に至っては「Outlook」という存在すら知らない。そりゃ分からんかあ・・
と思いつつも、とりあえずマイページのものは全て目を通すように念押ししておいた。
で、マイページのOutlookを開いたら数百件のメール。
その中に支払いについての通知は当然あったし、娘にはその他に重要なお知らせがないかのチェックを命じた。
◇学生VISA申請代行
家なき子問題も解決し、4月に入った頃、学生VISA申請のために動けるようになった。当初、学生VISAは自分で申請できるだろうーって思っていた(というのはVISAの手続き代行なるサービスが存在する)のだが、カナダ側の学生VISAの発行停止を受けてタイトなスケジュールになってしまった。
学生VISAは申請してから許可が下りるまでの時間は人によってまちまちらしいのだが、長いと4か月かかるという話もある。しかも、学生VISAが再開したことで申請も殺到するであろうから、もしかしたら通常よりも時間がかかるかもという心配もある。
ちなみに、4月の段階で分かっていることは、秋学期のスタートは9/4で、入寮は8/29~であった。VISAの申請には指紋登録(バイオメトリクス)が必要になり、カナダビザ申請センターの予約を取らねばならない。予約も「明日」ってわけにはいかないので、諸々考えた結果、スピード重視のために出費は痛いがVISAの代行をお願いすることにした。
頼んで良かったなと思えたのは、VISAの詳しい内容や次回更新のタイミング、卒業前にやるべきこと、渡航理由の添削をしてもらえたことだ。
お陰様で申請を手続きした後、10日以内に指紋登録(バイオメトリクス)から学生VISAの発行までが完了した。それが5月初旬の話。
さあ、この後はいよいよ飛行機の手配である。
ここまで来ると「ああ、本当にこの子は海外の大学に行くんだな」という実感が出てくる。