精神科臨床における神経の話〜シリーズ:ポリヴェーガル理論〜
こんにちは、DMWの作業療法士はっちゃんです。
精神科外来で出会う方々と接していて気付かされる共通点
「なんとかしないといけない!」
「このままではダメになってしまう」
「寝れないとやばい!」…
現状を変えたいという観念が支配しています。
この観念で困るのは、
解決からは遠ざかってしまう手段ということです。
何とかしようとするほど何ともならない、精神科領域でのパラドックスを説明できる理論はこれまで存在しませんでした。
今回はこうした困りに対する一つの理解に至る指標として
ポリヴェーガル理論
を紹介します。
これは直訳すると「多重迷走神経理論」と言います。
難しい名前で、
尚且つ内容も難しいと著者のポージェスも明言してます(笑)
しかし、困難なPTSDを始めとする依存症、
強迫性障害、鬱、
あらゆる疾患を理解していくメソッドとして
精神科臨床に携わる専門家に注目されています。
難しい内容を臨床で役立つように恐ろしく簡単に説明すると、
交感神経は、「戦闘モードの赤」、
副交感神経は「リラックスして繋がる緑」、
背側迷走神経は、「消化・休息の青(ピンチには固まり凍りつく)」
この3つに分けたモードで、
いま自分(もしくは相手)がどの神経モードなのか?を見ていきます。
これまで症状に対しての原因を精神的側面に探すのを一度見直して、
神経の領域から見つめていくと、
当事者のみならず支援者側の負担が激減し
より理解が深まる事を実感しています。
次回より、
更に詳しく臨床実践編、
職場のコミュニケーションに役立つスキルアップ編、
家庭で使えるポリヴェーガル理論等を紹介していきます。
〜つづく〜
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